いわせんの仕事部屋

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2016-01-01から1年間の記事一覧

シュタイナー学園へ。

今日は、大学院の授業で、学校法人シュタイナー学園に参観へ。高校生の頃『ミュンヘンの小学生』を読んで以来、一度は見たかったシュタイナー教育。ようやく願いが果たせた。小学校から高校までの12年間を一条校として設立を果たしたシュタイナー学園。「想い…

晴れた日は。

今日のように晴れた日は、仕事が貯まっていようと、疲れがたまっていようと、洗濯物がたまっていようと、公園にいってブランコですよ。そうに決まってます。なぜボクたちはこんなシンプルで大事なことを忘れ、部屋にこもり、仕事したり、イライラしたり、不…

理想と妥協

「理想を掲げて妥協する」 とは、仮説実験授業の創始者、板倉聖宣のことば。 誠に奥が深い。 大事なのは「理想」。 「こんな学校を創りたい」というビジョンは毎年形を変えながら、20代からずーっと持ち続けている。 理想のない妥協だけはせぬよう。 理想だ…

子どもからの痛烈なフィードバック

今から8年前。ボクが36歳の時。学級の子どもたちに「岩瀬の改善点」をフィードバックしてもらったことがあります。その時の痛烈なフィードバック。 ・全員を見るってことかな。静かな人も、楽しい人も、悩んでる人も、うるさい人も、みんな平等に。たぶんま…

おもしろがろう

せんせいになっていくせんせいでいるということはどういうことだろう?本当はとってもシンプルで、「おもしろがること」。人をおもしろがり自分をおもしろがり世界をおもしろがりことがらをおもしろがり一緒におもしろがる。見えている世界はほんの一部だと…

学校における「主体性」をちょっくら考えてみる。

前回は、アクティブ・ラーニングの土台としての「安心・安全な場」についてまとめてみました。アクティブラーニングの視点として①対話的②主体的で③深い学びがあげられています。今回は「主体性」について考えたことをメモしてみたいと思います。 ところで主…

安心・安全な場。:付け足しあり。

文科大臣から2016年5月10日に「教育の強靭(じん)化に向けて」というメッセージが出されました。 教育の強靭(じん)化に向けて(文部科学大臣メッセージ)について(平成28年5月10日):文部科学省 ニュースでは「脱ゆとり宣言」!のようにセンセーショナ…

カードゲームで遊ぶだけじゃもったいない。つくっちゃおう。

いよいよゴールデンウイークも最終日。悲しい。今日は仕事していて疲れました・・・ちょっと休憩。 こんな日はオリジナルカードゲームでも作ろう。 黒板の字が汚いのはともかくとして。 まずは、100円ショップ等に売っている「白いカード」をたくさん買い…

学級を考える3冊。

学級経営とは何か? 学級とは? を考える補助線として3冊紹介。 1冊は、これ。 <学級>の歴史学 (講談社選書メチエ) 作者: 柳治男 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2005/03/11 メディア: 単行本(ソフトカバー) 購入: 3人 クリック: 33回 この商品を含む…

アンラーン

この4月から4人の先生の「振り返りを読んでフィードバック」を続けている。『みんなのきょうしつ』のようなやりとりをしているわけです。 みんなのきょうしつ 作者: 岩瀬直樹,中川綾,西原理恵子 出版社/メーカー: 学事出版 発売日: 2015/10/13 メディア: …

教室前面掲示物は最低限に・・・?

「教室前面は子どもの注意がそがれないように掲示物を最低限に抑えましょう。」 これがユニバーサルデザインだ。うんうん。そうかそうか。・・・・・でも。ずっと違和感が残っていた。なんか違う気がすると。今日ちょっと言葉になり始めてきた。 そもそもこ…

GWには「きょうしつ」を考えてみよう。

『きょうしつのつくり方』(旬報社)。昨年出版した絵本です。 きょうしつのつくり方 作者: 岩瀬直樹(原案),プロジェクトアドベンチャージャパン(PAJ),荻上由紀子,苫野一徳,寺中祥吾 出版社/メーカー: 旬報社 発売日: 2015/11/16 メディア: 単行本 この商品…

意欲格差。

先日の新聞には、全国学力状況調査の問題が載っていた。まだざっとしか見ていないが、国語に関しては国語教育の潮流の変化を実感する問題群だった。端的に言えば実用主義。それにしても悉皆の意味はあるのだろうか。悉皆の結果起きていることに目を向けたい。…

パートナーにできないことは、学校でやっちゃいけません。

「会社の偉い人で、『若手を鍛える』という人がいますよね。 でもね、それは会社でやる前に家でできることなのかどうか、って思うんですよ。 パートナーにできないことは、会社でやっちゃいけません。」 ライフネット生命CEO、出口治明さんの言葉。(アエ…

不安とエンドユーザーと自分。

人は不安が高まると、エンドユーザーが自分になってしまう。なぜか。「自分の不安を取り除きたい」と、自分の優先順位が一番になるから。他者に攻撃的になったり、自分を卑下したり、逃げ出したくなったり、言い訳したくなったり。そして真のエンドユーザー…

忙しいからこそ「まじめに対話」。

学年での対話を増やす。学年スタート。この時期はどうしても事務的な会話が多くなります。新学期の準備、教材選び、校務分掌……それも大事大事。でも。学年が一つのチームとしてスタートした今だからこそ、お互いのことを知り合う時間をとりたい。たとえば遠…

マインドセット眼鏡

キャロル・S・ドゥエックのベストセラーの新訳版がでました。 早速購入。新訳読みやすいです。 マインドセット「やればできる! 」の研究 作者: キャロル・S・ドゥエック,今西康子 出版社/メーカー: 草思社 発売日: 2016/01/15 メディア: 単行本(ソフトカバ…

書評いただきました

学校教育以外の方にとりあげていただけてちょっと嬉しい。 news.livedoor.com

振り返りジャーナルを深めるには。

ボクはちょんせいこさんと提案をはじめた「信頼ベースの学級ファシリテーション」の中で、「振り返りジャーナル」を提案しています。 よくわかる学級ファシリテーション?―かかわりスキル編― (信頼ベースのクラスをつくる) 作者: 岩瀬直樹,ちょんせいこ 出版…

「中」と「外」

「外」は居心地がいい。利害関係がないから。 教室の姿も、自分も、美しい姿で勝負できるから。 「中」はそうはいかない。利害関係があるから。自分の等身大で勝負するほかないから。 外に出ることを「一歩踏み出す」と表現するならば、踏み出し続けるのでな…

たった1枚の写真から

教員1年目。 池袋の書店で『9日は学級記念日です』という本を手に取りました。 1993年の出来事です。すげー前だな。おっさんになったなあオレ(涙)。 9日は学級記念日です (シリーズ・ドラマのある教室) 作者: 園田雅春,灰谷健次郎 出版社/メーカー: 明治図…

新刊でました。ボクなりの『働き方革命』。

新しい本が出ました。 成果を上げて5時に帰る教師の仕事術 作者: 岩瀬直樹 出版社/メーカー: 学陽書房 発売日: 2016/01/19 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (1件) を見る タイトルが大げさですが(汗)、ようは 「日常を大切にする働…

知らない町。

仕事柄、車で遠出することが増えた。 ナビを頼りに初めて行く町へ向かう。 時間に余裕を見て出発するので、目的地が近づいてきても1時間ぐらい時間があることも多い。 そんな時、ボクはナビの案内を取り消し、初めての町の中をゆるゆるとドライブする。 で…

学習の個別化

学習の個別化について、そろそろ覚悟を持ってまとめなくちゃなと思っています。 教育誌の原稿には、「公立小学校だからこそ学習の個別化を」で、 いちど概略をまとめました。 授業づくりネットワークNo.19―格差と授業。 (授業づくりネットワーク No. 19) 作…

今、45歳でしょ。けっこう後半戦なわけで。 オレ若い! 若手で実践のブレイクスルーを担うのだ! なんて思っていたのに、 あっという間に頭に白いものが混じるオヂサンになったわけで。 小さな段差につまづいて、手首の軟骨にひびが入るのも当たり前なわけで…

汎用性をかんがえる。

「やり方」が大事か、「あり方」が大事か。という問いにぶつかることがあります。どちらだと思いますか?「やり方」って大事だけど、魂のない「やり方」なんてなあ。「あり方」って大事だけれど、やり方のないあり方なんて精神論みたいで役に立たなそう。等…

当たるヨロコビ

なんといいますか、世の中、適度に当たったり、適度にはずれたりするからいいんだなあと思います。みんな大吉のおみくじなんか、きっと誰もひかない。不謹慎な例でした。そのリスクの度合いと、当たった時のヨロコビは、ほどほどに比例しているんじゃないか…

まず聴く。

業間休み。 いつもの「サッカー大好き隊」は外に飛び出していきます。 窓から眺めると楽しそうにサッカーをやっている光景。 あと5分で3時間目の授業が始まる時間となりました。 低学年の子たちは先生に言われているのか、早々に教室に戻っていきます。 ボク…

「もう、それを私が贈る番だと思う。」

よいフィードバックとはなにか? 谷澤さん(くみ)のブログから新年早々、深く考えるきっかけになった。 「贈る番」。 そうなんだよなあ。 ボクも共に研究していこうと思う。 リフレクションとフィードバックはセットだからな。 ボクたちの世代のミッション…

ピンチはチャンス。

教員の世代交代が急速に進んでいます。 団塊世代の大量定年退職によって、都市部を中心に若い先生がすごい勢いで増えています。横浜市では毎年1000人規模で初任者が増えています。 学校を支えるミドル層(30,40代)が極端に少なく、大量の20代と50…