いわせんの仕事部屋

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2016-01-01から1年間の記事一覧

今年1年お世話になりました。

2016年、大変お世話になりました。年賀状を出すことをやめるようになって7年目になりました。この個人的なつぶやきを持って、今年1年お世話になったお礼とさせてください。 東京学芸大学教職大学院で勤めるようになっておおよそ2年が経ちました。戸惑いばか…

『わたしたちの「撮る教室」』。

北海道の石川晋さんから写真絵本を送っていただいた。 石川さんの新刊だ。 41名の中3の若者たちが写真家の小寺卓矢さんと、石川晋さんと1年間取り組んできた写真集づくり。 その取り組みの様子を通して、子どもたちの日常の様子を写真を通して描いた写真…

学級づくりを問い直す?

今この本を読んでます。 学びのイノベーション――21世紀型学習の創発モデル 作者: OECD教育研究革新センター,有本昌弘,多々納誠子,小熊利江 出版社/メーカー: 明石書店 発売日: 2016/09/22 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る この中に、とても刺激…

家の中に小さなコーナーをつくる。

学習環境の中に、何らかの機能を持たせた「コーナー」をつくると、学びやすい空間になります。 例えば、 畳があるところは「読書コーナー」。このコーナーが子どもたちの読書を促進するのです。手前のイスは「クールダウンコーナー」。感情的にカッとなってし…

メモ。

子どもが幸せそうな学校。 関わる大人が幸せそうな学校。 学ぶこと、変わること、関わることが幸せな学校。 すごくすごくシンプルなことだ。 シンプルだから難しい。 でもシンプルだからできるはずだ。 幸せは事後に感じることだろうか。でも、「幸せそう」…

今週読んだ本。(まだ今週の途中ですが…)

アメリカ大統領選が終わりました。 これから社会にどうコミットしていくのか。 教育を通してボクは何をしていくのか、深く考えさせられる1日。 この5年くらいは、未来から見れば「世界が大きく変わった節目」になってしまうのではないだろうか。今からできる…

速報:あすこまさんのお話を聴いてきた。

忘れないうちに,夕食前にメモ書き。 まだ修正してないので、まだ未完成ですが、とりあえず。もう少し深めたいこと,書きたいことが2,3あるが、それはまた改めて時間ができたときに。今回は速報です。 今日は、西多摩PACEに子連れで参加。子守担当だった…

今週読んだ本。

今週読んだ本。備忘録として。 学びとは何か――〈探究人〉になるために (岩波新書) 作者: 今井むつみ 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2016/03/19 メディア: 新書 この商品を含むブログ (8件) を見る ★★★★★ 探究的な学びを目指す人は必読。まずは大人が探…

学習の個別化とテクノロジー

学習の個別化とテクノロジー。学習計画作成と学習の進捗・形成的評価に、テクノロジーはどれくらい役立つのだろう。 いや、一人一人の学習に丁寧に寄り添っていく伴走者、チューターの役割こそが重要か。だとしたらアナログで十分なのかもしれない。 そもそも…

×探究スタート。

今日からこんなプログラムがはじまりました。 xtanqlcl.kotaenonai.org こんなコンセプトのプログラム。 ×探究では「子どもはもともと学びの種を持っている」ということをスタート地点とし、子どもが自分の経験をもとに、新しい経験を重ね、より深く新しい理…

すてきな学校。

ステキな学校をつくろう!と思ったときに。 ボクらはついつい、 「授業は〜」とか、 「カリキュラムは〜」とか、 「先生は〜」とか、 「ルールは〜」とか考えちゃうけど、まずは 「そのためのステキな組織」をつくることから。 関わっている大人が幸せな学校…

元グーグルのエンジニアたちがデザインした「学習の個別化」。

まあ、まずはリンクを読んでみてください。 wired.jp 教員チームをエンジニアリングチームが支える。 個別化に徹底的にテクノロジーを活用する。 これまで個別化は「教師の負担が増える」と言われてきた。「学習者の孤立化」も起きた。 1つの解決策がこれ。…

『オルタナティブ教育』読みました。

研究室の学卒院生のNさんに紹介してもらい読んだ本。 オルタナティブ教育―国際比較に見る21世紀の学校づくり 作者: 永田佳之 出版社/メーカー: 新評論 発売日: 2005/06 メディア: 単行本 クリック: 10回 この商品を含むブログ (1件) を見る 横浜市立永田台…

教育は引き立てることと取り除くこと。

「教育本来の意義は引き立てることと取除くことだ。すなわち教育は外部からの憂患を除去し、児童固有の本性を発揚することである。かくのごとき作用をする主人公は元来児童自身であるべき筈だが、従来は教師が余り深入りして自分が主人公になった。其のため…

リテラチャーサークル 十数年前の原稿。

十数年前に、読書指導法の1つである「リテラチャーサークル」について実践記録の原稿を書きました。 今では広く知られるようになったリテラチャーサークルですが、十数年前の日本では、新潟大学(当時山形大学)の足立幸子さんの論文での紹介があるだけでし…

【メモ】最近読んでおもしろかった本

読書と言語能力: 言葉の「用法」がもたらす学習効果 (プリミエ・コレクション) 作者: 猪原敬介 出版社/メーカー: 京都大学学術出版会 発売日: 2016/03/30 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る ★★★★ あすこまさんのブログに詳しいです。 askoma.info…

合意形成ってまわりくどい。だからこそ体験すべきこと。

これからのプロジェクトにむけて、過去の記録を整理しています。合意形成って大変。時間がかかる。非効率的。だからこそ体験すべきだとも思うわけです。ではもうずいぶん前の記録。昔の名前ででています。 * * * ある日の朝のサークルでの子どもたちの話…

秋かな?

なんだか網戸から、おもいっきり秋の気配が入ってくるんですけど、信じていいのでしょうか。もう一回暑くなる!とかやだよ、おれ。信じて、心身共に秋モードにしちゃうよ、大丈夫なのね?いいのね? いや、個人的な話でごめんなさい。季節と脳内対話してまし…

あれこれと「方法」を試してみることで起きること。

新しい実践方法を講座で体験したり、本を読んだりしたとき。「これだ!よしやってみよう!」教室に持ち込んでみるわけです。 持ち込んだ本人はもちろん「やる気十分!」ですし、 子どもたちにとっても「目新しい」。しかも先生の目がランランと輝いていて、…

運動会だ リレーだ 自主練習だー。

もう10年も前の出来事。この頃担任していた方々はもうすっかり大人です。 この時期、多くの学校で運動会に向けて動き出していることでしょう。うちの娘も「あー、今日も体育だー!」とちょっと嬉しそう、でも行進の練習はかんべんかんべんという感じで出か…

校内研修で学校が変わるかも。

2006,7,8年度と、ボクは小学校で初めての研究主任をしていました。 研究テーマは2つ。「読書教育」と「月曜日に行きたくなる職員室」でした。今思うと斬新なテーマ。外部の力も借りながらの試行錯誤の日々でした。研究主任や推進委員がひっぱるので…

【たまった計算ドリルや漢字を罰ゲーム的にやらされると何を学ぶか】

埼玉は今日終業式。いよいよ夏休みです! 大学はあと2週間だけど…… この時期になると思い出す、息子が小学生の時のエピソード。終業式2日前の我が家での出来事です。 ...「やべー!計算ドリル終わってね-」と息子。あといくつ残ってるの?「32ページ」3…

「きのくに子どもの村」の凄み。

今日は隙間時間を使ってもう1冊読了。 きのくに子どもの村の教育―体験学習中心の自由学校の20年 作者: 堀真一郎 出版社/メーカー: 黎明書房 発売日: 2013/07 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る この本は、元大阪市立大学、堀真一郎さんの学校づく…

一気に読んでしまった。『その島のひとたちは、ひとの話をきかない』。

久々に一気読みしてしまった。精神科医の著者が、「自殺希少地域」をフィールドワークすることを通して「人の生きやすさ」について探究した記録。 その島のひとたちは、ひとの話をきかない――精神科医、「自殺希少地域」を行く―― 作者: 森川すいめい 出版社/…

言いたくないことはいわなくていい。

五年前の記録。 書き残しておくことは大切だ。 すっかり忘れていた。 「実践を記述すること」は、とてもとても大切だ。 成長の未来を分ける。 * * * 先日のサークルタイムで、あるトラブルがわかったとき。ある子がこう言いました。 「かくしごとはしないで…

教室。

教室。 拙著『せんせいのつくり方』より。ちょっと長いけれど、自分のために書き出してみます。数年後、ボクの描いているビジョンは変化しているだろうか。なんにせよ、一生懸命コトバにしてみることだ。 せんせいのつくり方 “これでいいのかな"と考えはじめ…

これからの学校教育を考える時に。

これからの学校教育を考える時に。 学校は制度的な実践なので、制度の中で何ができるかという小さな改善はとてもとても重要。でもその限界が来ているのも確かだと思うのです。 今回のアクティブ・ラーニングへのフォーカスは、教授主義から学習主義へのパラ…

「作家の時間」というアクティブ・ラーニング。

「作家の時間」という作文の学習があります。 作家の時間―「書く」ことが好きになる教え方・学び方(実践編) (シリーズ・ワークショップで学ぶ) 作者: プロジェクトワークショップ 出版社/メーカー: 新評論 発売日: 2008/04 メディア: 単行本 購入: 7人 クリ…

振り返りにフィードバックするときの「問い」とは?

振り返りの大切が強調されて久しい(当社比)ですが、そうはいっても内省を深めるのってとても難しいです。自分の振り返りには、自身の経験から出来上がった無意識の信念や価値観「思考のクセ」のようなものがあり、そこを基点に自動的に判断したり解釈して…

よけいなお節介。

東京学芸大学、平野朝久先生の「子どもの見取り」の文章を読んで、もう7,8年前になる出来事を思い出した。(『学び手の視点から創る小学校の体育の授業』大学教育出版) 外で楽しそうにサッカーやSケンで遊んでいる子どもたち。その様子を2階の教室の窓から…