2016年、大変お世話になりました。
年賀状を出すことをやめるようになって7年目になりました。
この個人的なつぶやきを持って、今年1年お世話になったお礼とさせてください。
東京学芸大学教職大学院で勤めるようになっておおよそ2年が経ちました。
戸惑いばかりだった日々から、この1年は教師教育に関わる楽しさを実感できるようになりました。
教員を目指す院生の皆さん、派遣でいらっしゃる現職院生の皆さんとの日々に
日本の教育の未来を感じる毎日でした。
人はいつからでも学び、いつからでも変わる。
そのお手伝いをできる毎日に、小学校現場とは違った楽しさと責任感を感じています。
人ってすごい。
授業をすることが本当に楽しいです。
みなさん、ありがとうございます。
そしてボク自身、まだまだまだまだ学ばなくてはいけないことが山積みです。
教師教育に関わるとはどういうことなのか。
学校ってどういう場なのか。
次の1年も真摯に向き合いたいと思います。
今年もたくさんの場に立たせていただきました。
苫野一徳さんとの講談社の「教師の学校」をはじめ、様々な講座、
全国各地の学校、教育委員会での研修、野外活動指導者養成講座、
教師教育学会での共同発表などなど、それぞれ一生懸命つとめました。
うれしかったり、くやしかったり、楽しかったり、かなしかったり。
ときには砂漠に水をまくような無力感にさいなまれたり。
思いがけずうまくいったり、力不足を痛感したり。
それでも場に立ってきたのは、その先にいる子どもたちに届くのではないかと信じているからです。
幸せな子ども時代が過ごせる学校、学級を増やしたい。
公教育が変わるきっかけの1つになりたい。
なによりボク自身が楽しい、幸せと感じられる学校をつくりたい。
そう思って進んできました。
とはいえ。
小学校現場を離れ、さまざまな場に立たせていただく機会が増え、
今のボクは少し「手慣れ」になってしまっているのではないか。
いかんいかんと感じています。
自分にできること、できないことはなにかに丁寧に向き合いたい。
いちばんうれしかったことは、
たくさんの人に出会えたこと。たいせつな人に出会えたこと。
つくづくボクは、人に生かされているなあ。
* * *
さてもうすぐ来年です。
小学校現場を離れるとき、
「岩瀬さん、現場でやってきた実践の賞味期限は3年だよ」と、
尊敬する先輩にいわれました。いよいよその3年目を向かえます。
自分の人生の目的に向かって大きく一歩を踏み出すことにします。
これまでの集大成と、これからにつながる単著を書きます。
長生きできるよう、からだを鍛えます。
期待していてください。
私ごとで恐縮ですが、3人の子どもはげんきです。
長女は大学で、サークルも入らず学ぶことを楽しんでいるよう。
年明けにはラオスに2週間行くみたいです。
長男はサッカー部キャプテン。人へのやさしさと心遣いが宝の子です。
その良さを大切に進んでほしいな。
次女は念願の器械体操をはじめ、毎日全力で飛び跳ねております。
子ども時代を謳歌しております。
大晦日の今日。ラウンドワンにみんなで行ってて暴れてきます!
仲良しな兄弟でなによりです。
みなさん、1年間本当にありがとうございました。
よいお年をお迎えください。
そして、新年もどうぞよろしくお願いいたします。
岩瀬直樹
追伸。今年の本ベスト3。再読したくなる本たち。
圧倒的ナンバー1。イーガンはやっぱりすごい。
イギリス教育の未来を拓く小学校 「限界なき学びの創造」プロジェクト
- 作者: マンディスワン,アリソンピーコック,スーザンハート,メリージェーンドラモンド,藤森裕治,新井浅浩,藤森千尋
- 出版社/メーカー: 大修館書店
- 発売日: 2015/07/01
- メディア: 単行本
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教育書ではこれが一番でした。学校づくりを質的に研究した本。いい学校だ。
学習する学校――子ども・教員・親・地域で未来の学びを創造する
- 作者: ピーター M センゲ,ネルダキャンブロン=マッケイブ,ティモシールカス,ブライアンスミス,ジャニスダットン,アートクライナー,リヒテルズ直子
- 出版社/メーカー: 英治出版
- 発売日: 2014/01/30
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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もう何度読んだかわからないけど、何度読んでもいい。
では!