2017年、大変お世話になりました。
年賀状を出すことをやめるようになって8年目になりました。
今年は身内の不幸もあり、この個人的なつぶやきを持って今年1年お世話になったお礼とさせてください。
東京学芸大学教職大学院で勤めるようになって、おおよそ3年が経ちました。教師教育に関わることの大切さと楽しさを実感できた1年でした。学級経営、カリキュラムデザイン、学校教育ファシリテーターの養成等の授業を担当させていただいています。
最近本当に授業が楽しいったらありゃしない。
小学校現場を離れるとき、「ああ、ついに現場を離れるのか」と思いましたが、ここ教職大学院も間違いなく大切な現場です。院生の皆さんとの日々は、日本の教育の未来を感じる大切な時間です。人の力ってすごい。それは大人も子どもも変わりません。その力が発揮される場を創る。ぼくの大切な仕事だなあと改めて思います。大学院に来てよかった。チャレンジしてよかった。
今年は2つの論文も。
・渡辺貴裕,岩瀬直樹「より深い省察の促進を目指す対話型模擬授業検討会を軸とした教師教育の取り組み」『日本教師教育学会年報』第26号。
・岩瀬直樹「教室内外の言説や経験を自分の力にしてきた教員の、学級経営における『実践知』とはなにか」『学校教育研究No32』,74-89頁。
前者は査読付き。今書いている論文はなんとか冬休みで終えるぞ−。が、がんばれおれ。今までにないものが書けている気がする(希望的観測)。
本は共著の2冊のみでした。
「振り返りジャーナル」で子どもとつながるクラス運営 (ナツメ社教育書ブックス)
- 作者: 岩瀬直樹,ちょんせいこ
- 出版社/メーカー: ナツメ社
- 発売日: 2017/02/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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来年はもう少し頑張ろう。最低3冊!(希望的観測)。久々に単著も書きたい。
アカデミックも実践も両方アウトプットできたのはうれしい。
今年なんと言っても大きかったのは、軽井沢風越学園設立のプロジェクトがスタートしたこと。
軽井沢風越学園設立準備財団 – 幼稚園・小学校・中学校、2020年4月の開校を目指しています
3人というのは本当にいい。それぞれの強みや得意が違っていいバランスなんだよなあ。三角形・トラス構造はやっぱり強いね。
2月のプレスリリースから、地域での説明会、準備財団のスタート、学校づくりに向けての様々な活動。怒濤の日々でした。プレスリリースは遙か昔のような気がする…たった1年とは思えないくらいの充実した時間でもありました。ここまでも大事でしたが、ここからも大事。ていねいにていねいに進めていきます。新しい「普通」の学校とはどんなかたちか、という問いに常に戻りながら。一言で言うと「楽しみすぎる」。
今年もたくさんの場に立たせていただきました。
全国各地の学校、教育委員会等での研修も、せいいっぱい務めました。自分を必要としてくれる場があるというのはありがたいかぎり。その先の子どもの幸せにつながるといいなあと思いながら充実した時間を過ごせました。そこで感じたことは、公教育の可能性。学校はまだまだ変われる。そのための仕事をしていきたいです。
来年度は、久しぶりに継続的な学びの場をつくる予定。こうご期待。
我が家の子どもはでかくなりました。
中3息子についに背を抜かされそう。年をとるわけだ。
それにしてもあっという間の1年だったなあ。
日常って大変なことも多いし、ついつい「たいへんだー」「たいくつだー」ってなってしまいがち。忙しさに巻き込まれてしまいがち・・・
「たいくつだー…たいへんだー…」(サマースクール「たいくつ王」より)
でもね。日常の中におもしろいことっていっぱいある。日常は自分から変えていける。
例えばこんな社会をつくっていける力が、ぼくらにはある。
一人一人が自分が生きたいように生きていられる社会。
違いが大事にされてして、ゆるやかにつながっていられる社会。
ひとりでいることも大事にされる社会。
「助けて」と気楽にいえる社会。
自分の力が発揮できる社会。
問題や課題はみんなで相談して解決に向かえる社会。
「自分の手元から、自分や社会はよりよく変えていける」と確信して、あれやこれや試行錯誤していくと、そこにはいろんな楽しさが生まれてくるはず。
軽薄な写真で恐縮です。
来年も楽しい時間を創っていきましょ−!
みなさん、1年間本当にありがとうございました。よいお年をお迎えください。
そして、新年もどうぞよろしくお願いいたします。
正月は仕事を忘れてミステリーでものんびり読みながらビール飲もっと。
岩瀬直樹