軽井沢風越学園のカリキュラムの核である「プロジェクト」。
その中でもマイプロジェクトは、一人ひとりの「〜したい!」を真ん中に置いた時間です。これまで実にたくさんのマイプロジェクトが行われてきました。
先日行われた第20回アウトプットデイでは100近くのマイプロが展示・発表されました。
この動画を見ていただくと雰囲気がわかるかな。
さて、風越学園では活動の記録・ふりかえりのツールとして「マイプロノート(プリントをクリアファイルで管理)」を手渡し、子どもたちと共に使ってきました。
1年間のお試し・改良期間を経て、2024年度はノート製本したものを作成。ノートであることで、年間の見通しが持ちやすくなったり、書けなかった日も含めてその日の状態を継続的に書き溜めることができました。
ノートの使われ方は、子どもの年齢や状態によって様々で、プロジェクトの活動内容やそこで起こった心の動きについて言葉でびっしり書き連ねる子、イラストを中心にその日の印象的な出来事を描き残す子、スタッフとやりとりして代筆してもらう子など、多様な記録やふりかえりがあり、そして書いたものを異年齢のホームの子どもたち同士で共有する時間などが見られました。
マイプロの視察研修で来られた方からは、「このノートをわけてほしい!」という熱烈な声をいただいてきました。
その声にお応えしてこのたび、リクエスト投票を開始することにしました!
400部のリクエストに到達したら、出版が決まります。
これまで5年間試行錯誤してきた実践のエッセンス、子どもにどう伴走するかのヒントが詰まったノートです。学校単位はもちろん、クラスで実践する時のヒントにもなるじゃないかな。
実はこのノートの作成と改訂は、風越のスタッフのプロジェクト(この指止まれで集まった人のプロジェクト)で進んでいます。
印刷は、『プロジェクトの学びでわたしをつくる』でもお世話になった藤原印刷さんというなんとも豪華な布陣。
話はそれますが、先日、僕は9年生にインタビューをしました。
開校の年2020年に5年生で入学した2人が、この5年を振り返る語りです。
その中にこんな言葉がありました。
軽井沢風越学園ってどんな学校?という問いに、
ユキ:「出る杭を育てる学校」。やりたいことを「ピュッ」って出したら、それを刈り取るんじゃなくて、「よーし、育てよう!」って水と肥料をドサーッてかけてくれる感じ。もちろん、育ちすぎると他の花の栄養を奪うこともあるけど、そういうこともあっていい。花壇じゃないところに咲いている花も草も、ぜんぶちゃんと大切にする。
モミ:すごいわかる!普通は、花壇の中に咲いた綺麗なバラとかチューリップばかり大切にする感じがするけど、風越はその周りで雑草も伸びていて、その雑草も大切にする、ということが当たり前にできる学校かな。あちこちでいろんなものが芽を出していて、そのどれにも肥料をドバーッとあげる感じ。伸びろーって。
この「出る杭を伸ばす学校」「雑草も大切にする」に貢献している一つが、このマイプロジェクトだなと確信しています。
「〜たい」を、自分も他者も大切にする。自分の「〜たい」には価値があること、他者が関心を持ってくれることがどれだけその人を支えてくれるか。
ぜひこのマイプロノートから、その実践のエッセンスを感じ取ってみてください。
プロジェクトにおける評価を考えるヒントにもなるんじゃないかなと思っています。評価って?はまた違う機会に。
予約申し込みはこちらから。
「プロジェクトの学びでわたしをつくる」とセットで読んでいただけると、より実践にヒントが浮かび上がってくるはずです。
https://www.valuebooks.jp/bp/VS0058752973
ではでは。