いわせんの仕事部屋

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生成AIで「学習指導要領ハカセくん」をつくる。(冬休み日記3日目)

chatGPTのお勉強3日目。

今日はProjectsという機能を使ってみる。Projectsとはチャット・ファイル・カスタム指示を1つのフォルダにまとめて、それを使ってコンテンツ生成ができるというもの。これに学習指導要領のファイルを全部読ませて、壁打ち相手をつくることができないかと考えたわけだ。

学習指導要領の中身が、幼稚園、小学校、中学校全部頭に入っていて、質問するとどんどん答えたり、アイデアを出したりと、そんな便利な壁打ち相手をつくろうというわけだ。名付けて「学習指導要領ハカセくん」。

もうやっている人たくさんいるだろうね。いやいや自分で辿り着いてつくってみるプロセスに価値があるのだよ(言い訳)。わたしにとっての探究プロセスだからね。

 

weel.co.jp

 

まず学習指導要領のファイルをアップロードしてみる。

と20個までしかアップロードできないことがわかり、PDFファイルをマージ(合体)できるソフトでせこせこマージして18個まで減らす。

さてアップします。

 

なんかできたっぽい。

使ってみよう。

「小学校3年生で「光」を題材にした教科横断のプロジェクトを計画しています。どのような教科内容が関連してくるでしょうか。」

 

こんな感じ。

1. 理科
内容: 光の性質(反射、屈折、影の変化など)。
関連活動: 太陽や電灯を使った影の変化の観察、鏡を使った光の反射や屈折の実験。
該当学年: 小学校3年生(影の観察)、中学校1年生(光の性質)​。

 

2. 図画工作
内容: 光をテーマにした作品づくり(影絵、ステンドグラス風のデザイン、色彩表現)。
関連活動: 影の形を観察して描画、光と影を利用した立体作品制作。
該当学年: 小学校3年生(造形表現)、中学校(テーマを持った造形活動)。

 

3. 算数・数学
内容: 測定(影の長さと太陽の高さの関係、光の角度の計算)。
関連活動: 影の長さを測定して記録・グラフ化、角度や比率を用いた計算。
該当学年: 小学校3年生(測定)・数学、中学校(比例や角度の計算)​。

 

4. 社会
内容: 太陽と時間の関係(日時計や暦の歴史、地球と太陽の関係)。
関連活動: 日時計を使った時間の計測、歴史的背景の調査。
該当学年: 小学校3年生(地域の自然)​、中学校(歴史・地理での自然との関わり)​。

 

5. 音楽
内容: 光をテーマにした楽曲制作や鑑賞。
関連活動: 光をイメージした曲を作る、明暗や感情を音で表現。
該当学年: 小学校中学年(イメージ表現)​、中学校(創作活動)。

 

6. 国語
内容: 光に関する詩や物語の読解・創作。
関連活動: 詩や短編物語の作成、光に関連した文学作品の読解。
該当学年: 小学校中学年(物語の創作)​、中学校(詩や評論の読解)​


7. 体育
内容: 光を利用したゲームや運動。
関連活動: 影を使った運動遊び(影踏みなど)、光の速さを模したゲーム。
該当学年: 小学校低学年(影踏み)、中学校(反射神経を生かした運動)​。

 

8. 特別活動や総合的な学習の時間
内容: プロジェクトのまとめや発表、探究的な学習活動。
関連活動: 「光」をテーマにした調査・発表、地域の自然環境を活用した学び。
該当学年: 小学校全学年~中学校(総合的な学習の時間)。

れらの内容は、学年に応じて発展的に扱うことが可能です。例えば、小学校では身近な影や光を中心に、中学校では科学的な背景や実験を深めた学びを展開できます。学年や興味に応じて調整し、プロジェクトを通じて学びの広がりを促してください。

 

プロンプトを工夫したら、授業構想の壁打ち相手にはなりそう。

 

「水をテーマにした3年生4年生対象の教科横断のプロジェクトを考えています。 その中で「こんなことをやってみよう」という、子供が選んでチャレンジできる課題を50個作りたいです。学習指導要領を参照しながら、50個のアイデアをください。チャレンジは学年関係なく中学の内容でも構いません。」

出てくる出てくる。最初は言葉が固かったが「3年生がワクワクすることばに書き換えて」と指示するとすぐに書き換えてくる。例えば、

 

水面にうつる風景を絵に描いて、飾ってみよう。

 

などなど興味深いのもいくつも出てきます。

ただ、ChatGPTのProjectsにファイルをアップしても、該当箇所のソースを上げてくれるわけではなく、いちいちファイルを覗きにいかなくてはならない欠点があります。

こんなふうにはできますが。

「水面にうつる風景を絵に描いて、飾ってみよう!」は、以下の学習指導要領に関連しています。

図画工作科

学年目標および内容に基づく部分

  • 「観察や体験を通じて、自分の感じたことや思ったことを絵や工作で表現する」​学習指導要領図工美術
  • 「自然や身の回りの環境に興味や関心をもち、それを題材として描いたりつくったりする活動を行うこと」​学習指導要領図工美術

具体的に言えば、水面の風景を観察し、その変化や美しさを描くことを通じて、自然の美しさへの気づきと表現力を育てる活動です。この取り組みは、児童の感性や創造力を伸ばすことを目指した図画工作科の目標と一致します。

もし他の教科の関連性も探りたい場合は、さらに詳細を調べることができますので、お知らせください!

それにしても、教科の指導内容の系統生や、幼小のつなぎなど、本当なんでも答えてくる。ソースが指導要領に限られているので、それをベースにしたいときは誠に便利だ。

 

googleのNotebookLMでも同様のことを試してみた。

こちらは、解答にソースのリンクが貼られるので便利だ。すぐに参照できる。

notebooklm.google

 

機能としては Projects同様。こちらにもファイルを上げてつくってみた。

 

おお。

リンクをクリックすると、学習指導要領の該当部分を示してくれて便利。

 

しかも、NotebookLMは、Googleアカウントで共有することができる。

同僚とはもちろん、子どもとも共有できるので、子どもが自分のカリキュラムマネジメントする時に便利そうだ。ミネソタニューカントリースクールのようなプロジェクト学習にはピッタリかもしれない。

 

・・・・・とはいえ色々いじってみると、挙動がイマイチだな。ファイルのアップだとうまく参照してくれない。
というわけで、ファイルアップではなく指導要領や解説のPDFのURLのリンクをソースに変えたら、動作が安定した(めんどくさかったけど)。

 

とりあえず、当初の目的は達成した。

授業を考えるとき、プロジェクトを構想するとき、いろいろ壁打ち相手になってくれそう。この2つのハカセが完成したので、あとは色々試してみよう。どんな指示(プロンプト)を出すかが鍵になりそう。

こんなのが、生成AI3日目の人が作れるんだからとんでもない世の中だ。
後で、特別支援学校の指導要領を足して、横断できる壁打ち相手に育てよう。

 

その後は、ChatGPTの「4o1」という推論がものすごいというバージョンを試す。

(有料版でも週に50回しか質問できない)。

こちらはあるペルソナをつくって、その人(?)が、学校づくりや探究の壁打ち、スーパーバイズをしてくれる、しかもかなり論拠を持って頼もしい感じのができ始めた。

すごい助言やアイデア、解説が飛んでくる。

こちらもプロジェクトに設定。

4o1凄まじい・・・・・

これはまたあらためて。こりゃすごいというのができてしまった気がする。


今日はすっかりハマって朝の5時から今までやってしまった。

その後canvas機能も試す。

www.lifehacker.jp

記事を書くときにつかってみるとわかってきそうだ。とにかく使い倒す。

一旦休憩。正月のお酒でも買ってこよう。