いわせんの仕事部屋

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勉強できるようになるのに大切な力とは?

学業的達成、つまり「いい成績」をとるために大切な力ってなんだと思いますか?
「IQ」? 才能? もともとの頭の良さ?


ペンシルバニア大学教授のダックワースによると、
IQよりも、自制心の方が、学業上の成功について予測するのに役立つ」

といいます。(『ポジティブ心理学の挑戦』より)

(この本はオススメ!!必読です)

その力のことをダックワースは、

GRIT(やり抜く力)

だと言います。
才能より、IQよりも「やり抜く力」=「GRIT」。
なんとも勇気がでる話ですし、直感的にもなるほど、と思えます。


ボクはクラスで『続ける力』が大事だとよく言っていますが、それと通じますね。
続ける人は、ある程度その期間が続くと、ぐーっと伸びてきます。
たくさんの子どもたちと過ごしてきましたが、経験的には
4月から努力を続けると、10月、おそくとも11月にはぐーっと伸びる瞬間が来ます。
これはビックリするぐらい。本人も「自分は成長した」と口々にいいます。
ダックワースの論を聞いて、この経験則が裏付けられた感じがします。
そしてこの成長実感が、
「続ければできるようになる」というマインドセットをさらに高めます。
GRITが育まれていくのですね。



以下のHPに彼女のプレゼンの詳細があります。


成功者が共通して持つ「グリット」という能力–才能でも、努力でもない第3の要素とは?
http://logmi.jp/32006


とても興味深いプレゼンです。


成功を収める人たちは、共通してある1つの性格を持っていることが明らかになったのです。
成功者がもつ共通点「グリット」とは
それは高学歴や知能の高さではありませんでした。外見の良さでも、身体的能力の差でもありません。これこそが「グリット」です。

「グリット」とは、物事に対する情熱であり、また何かの目的を達成するためにとてつもなく長い時間、継続的に粘り強く努力することによって、物事を最後までやり遂げる力のことです。

グリットはスタミナを必要とします。1つの夢や目標を実現するために毎日毎日、朝から晩まで、夢中になって頑張り続けることです。それも1週間、1ヶ月といった短期間ではありません。

数年間ずーっとです。頑張って、頑張って努力し続ける、そうすることで、やがて夢や目標が現実のものとなるのです。グリットは短距離走ではありません。長距離走なのです。

なるほどなるほど。
自己コントロール力と自制心、持続力といったところでしょうか。
ではどうやってこのGRITを育てたらよいのでしょうか?


ダックワースも言っていますが、
まずはボクたちオトナが、
たくさん失敗して、失敗から学び、何度もチャレンジすること。
チャレンジし続けること。
努力すること。
諦めないこと。


子どもをどうこうしよう、とする前に、まずは自分たち自身が、ですね。


GRITに興味がある方は以下の2冊がオススメです。

GRIT尺度の短縮版もついています。ボクもやってみました。

成功する子 失敗する子――何が「その後の人生」を決めるのか

成功する子 失敗する子――何が「その後の人生」を決めるのか

こちらの方がわかりやすいですね。かなりGRITに特化しています。



ぜひ、TEDの彼女のプレゼンの動画もご覧ください。


The key to success? Grit

https://www.ted.com/talks/angela_lee_duckworth_the_key_to_success_grit#t-168426
日本語字幕あり)