いわせんの仕事部屋

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ブッククラブ

この週末は本当に久しぶりに家にいることができました。
もちろんたまった仕事をせっせと片付けていたのですが・・・
それでもなんだかホッとします。


金曜日は国語の「ブッククラブ」の2学期ラスト。
テラビシアにかける橋』を読んで30分間、ノンストップで話し合っていました。子ども達の読みが深まっていることが、話し合いや振り返りからから伝わってきました。
こんな感じで話していたようです。(読書ノートの振り返りより)




ジェシーとレスリーが仲良くなってきていて、ラブラブって感じ!ストーリーも2人でいる設定が多くなってきている気がする。テラビシアにジェシーが1人で行ったとき、
「一人では使えない・・・一人じゃだめだ・・・魔法が使えない」ってあったでしょ?ジェシーがレスリーのことを大事に思っている証拠だなあって思ったんだけど、イワセンはどう思う?

ときどきジェシーは自分の人生がタンポポの綿毛のように、はかないものに思えることがある。どこからか、かすかな風が吹いてきただけで、飛び散ってしまいそうだ」って言う文章。
私の意見としては、ジェシーはストレスがたまっているようには見えないけど、陰ではもしかしたらストレスがたまりにたまっているのかもしれない。だから少しの風が吹いただけでも吹き飛ばされそう。魂が飛んで行ってしまうのかもしれない。って考えたんだ。


でも○○さんの意見はみんなと少し違って、その前の行に、
「このぼくに大事なことだからといって、生意気な6歳の女の子が同じように考えていると思っていいんだろうか?」
って書いてあったから、○○さんは、

「予想だけど・・・・ジェシーのことをメイ・ベルが後をつけていたから、テラビシアの場所がばれちゃったから・・・レスリーとジェシーの大切な場所を・・・。
だから少しの風が吹いただけで、その場所がばれちゃって、その後何も考えられなくなりそう、どういう風に考えたらいいかわからなくなっちゃいそう、ってことじゃないかなあ」

という実に素晴らしい意見を言ってくれました。
そして、3人で「そうかもしれないねー!」となりました。


その次に○○君が、
「メイベルが、レスリーに、死んだらどうなる?って何回も聞いていた場面、どう思う?」
と言い出しました。

私は、
「この後の話に関係があるのか、それともここまで読んできたことの中にこのしつもんを解くキーワードがあったのかもしれないよね」
ってはなしになりました。
なぜ、メイベルはこんなことを言い出したのだろう?
この先に何か関係あるのかな。






話し合いの後の振り返りも、すごい量!
書く力も伸びてきています。

学級閉鎖もあり、2学期は残念ながら最後まで行くことができませんでした。でもその分3学期に楽しみをとっておくことにします。本のクライマックスも3学期!


子ども達の振り返りにこんな一節が。


★ブッククラブは自分が思っていることと、相手の思っていることは一緒かもしれないけど、違うかもしれない・・・・相手の意見を聞いたり、自分の意見を言ったりすることは全然悪いことではないと思うから、ブッククラブはどんどん広めていったほうがいいなーなって思ったりする。ブッククラブで「本を読むことが好きになった」とか、「相手の意見を聞くのが楽しい」とかいろいろな成長や変化があると思うよ。




ブッククラブはヒトの多様性も感じられるところがボクは好きです。



            *  *  *

作家の時間では、指導要領や教科書に出てくる「紹介文」にチャレンジ中。「本の紹介文」を書いています。
今回は400字という字数制限を設けてみました。
字数制限を設けることで、一つ一つの表現に注目してほしいと思っています。


金曜日はお互いの下書きを修正し合いました。
来週中に完成して文集にしたいです。


            *  *  * 


今日届いた本。

・・・・続く