いわせんの仕事部屋

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友達とはなにかという答えを考えつづけたけど、一ヶ月ぐらいではわからない ものがある

授業アーカイブシリーズ 2011年11月。

 

国語、ブッククラブ。『テラビシアにかける橋』の後の感想です。

ネタバレ注意です。

 

『テラビシアにかける橋』のブッククラブがついに終了しました。
グループごとに丁寧に読み進め、対話を重ねてきました。

子どもたちの対話に耳を傾けている時間がボクにとって最も幸せな時間。
終わってしまうのがもったいない、と思える授業でした。
最後の対話が終わるとき、
「なんかもったいないなあ」とつぶやいたSくん。
うん、ボクも聴いていて終わってほしくないなあと感じてました。

終わった後、子どもたちの読書に拍車がかかっています。
お互い本を紹介し合い、いろいろな本に。
今は、『二人のロッテ』や、『二分間の冒険』、『ローワンと魔法の地図』、『夏の庭』、『冒険者たち』、『びんの悪魔』、『シャーロットのおくりもの』が人気です。今ぐらいにはぴったりだなあと思っています。
3学期はなんの本で最後のブッククラブをしようかなあ。

ブッククラブノートの最後の振り返りより抜粋してみます。文章は決してこなれていないし、思いついたまま、わきでたまま、ただ書き連ねた、という感じだけれど、振り返りはそれでいいとボクは考えています。
繰り返しですがネタバレ注意です。
本を読まれていない方は、続きを読まないでくださいね。

 

★私はレスリーがすきです。転校してきた日、レスリーはボロボロの洋服でした。1人で私だったら すごく恥ずかしいし・・・

レスリーはジェシーと仲良くなってからいつもジェシーを輝かせて、レ スリーのその力やすごく強い心にびっくりしています。
私もそんな友達が欲しいし、自分もレスリー みたいに人を輝かせられたらなーとおもいます。 

レスリーがいるだけで幸せ。楽しくなると思っていたジェシーは、それこそレスリーとジェシーの 力だと思うし、すごくかっこいいイメージです。

ジェシーもレスリーが死んでしまってから、メイベルを女王にしたっていうことは、このまま前を 向かずに止まっているんじゃなくて、ロープで渡るのがこわくて、逃げていたジェシーは、もう逃げ ることをやめよう、前に進もう、と思ったんだと思う。
レスリーとジェシーの最高のテラビシア。レスリーがいないけど、みんなにテラビシアはいいとこ ろだと伝えたかったんだとおもいます。レスリーがしんでしまったのは一人でてらびしあへ行った から。一人で怖かったのだろうか?

レスリーは一人でいる力を持っているのだと思う。 

「冷たい風に吹き上げられた木の葉のように頭の中で舞っていた」という文が好きで、 レスリーが死んでから、「うそだ!」と信じられなくてレスリーがいなくなって木も季節が変わり、 ジェシーの生活も変わったということ、悲しさやさみしさが表れていて、迷子みたいな文章だと 思いました。
レスリーが死んでしまったことが信じられないジェシーの辛い気持ち。
「うそだ!」という、つらそうなジェシーの顔がうかんできて、ジェシーのレスリーへの気持ちが伝 わってきました。

レスリーにとってもジェシーをすごく大切な友達。ジェシーは最初友達がいなかっ たけれど、レスリーが転校してきて最初は「関わらない」という気持ちが多かったけど、今にして みれば、ジェシーにとってレスリーは最高の友達。

一緒にテラビシアをつくったことや。

クリスマスのプレゼントを交換したこと。 

ジェシーはレスリーと一緒にいるだけですごく幸せだったと思うし、楽しかったと思う。 
レスリーが死んでしまって、ジェシーはどうやって過ごすだろう。 
ジェシーはもう前を向いて、閉じこもらないで前に進んでほしいと思います。
レスリーはいないけれど、レスリーがジェシーにくれたものを。
ロープに乗るのは怖かっていたけれど、自分で橋をつくっていろいろな人に、テラビシアにいって ほしいというきもちがあります。

 


★ 今日でテラビシア読み終えました!でもチームのみんなにめいわくをかけてしまったこともあっ たけど、みんなが参加したり話したりして「ぐん」と読書力もついたし、話す力もふえた。
テラ ビシアはちょっと感動するシーンや切ない気持ちになるシーンとかあったけど、でもジェシーの出 会いがわかってよかったです。
心に残っているシーンはレスリーが死んでしまったと言われたシー ンです。その理由は私の体験をおもいだす と似てるなと思うからです。そのシーンを読むと、いろいろ思い出します。
ジェシーに はレスリーの思いを胸にがんばってほしいな。

 


★1冊を読み終えて思ったことは、テラビシアはこのあとどうなるのか、この先が見たくてたまらな くなった。ビルたちは引越ししてからどうなってしまったろう。

(中略) 

好きな登場人物はレスリーです。わけは主人公ジェシーを13章の時の状態にしてくれたのもレス リーだし、ジェシーを新しい世界に連れて行ってくれたのもレスリーだから、レスリーはジェシー の本当の力の引き出し役のような人だから選びました。

 


★1~4年生までは本なんてつまんなーいなんて思っていたけど、このテラビシアや「流れ星にお願い」 を読んで、本というものはすごいもの!どうして1~4年生の頃読まなかったんだろう、と思いま す・・・

テラビシアを読んでからたくさん読みたくなりました。

心に残っているシーンは
「たんぽ ぽの綿毛のように・・・」
「パズルのピースが1つない」
「もし死んだらどうする?」
など不思議 な文があるなあと思ったら、レスリーが・・・・あああ。

そしてジェシーがはしをかけ、メイベル を助けて女王にしたというところが大好きです。

(中略) 

この本の評価は10です!
理由はこれから起こることが前の方にわかるように工夫がいっぱいある。 
そしてメイベルが女王になたちょに「ええー!」と思うところがたくさんあり、いいなあとおもい ました。 あと、自分と似たようなところもたくさんあり、
「あ、おなじだ!」と思い、エピソードがいっ ぱい話せました。

ブッククラブで本がより楽しくなりました。
一人で読むのとはちがうなー。他 の人の意見がきけて「へえー!みんなはそう思うんだーということがたくさんありおもしろかっ たです。

 


★この1冊を読んで、友達とはなにかという答えを考えつづけたけど、一ヶ月ぐらいではわからない ものがあるとおもいます。
だけど、この本を読めてよかった。

読書力もついたし、こういう人が 亡くなってしまう本は初めて読みました。
ぼくにはレスリーみたいに親友が死んでしまうなんてなっ たことないけど、ジェシーの本当の気持ちを想像すると、相当つらいんだなー、そう思いました。

心に残っているシーンは、エドマンズ先生とデートに行った後に、お母さんに「おまえのガールフ レンドが死んじゃったのよ」と言われたところ。
ぼくもその時信じられなかった。 

考えたことは、友達、親友ってなんだろうってこと。
ぼくたちの班が考えたことは正解?
友達・ 親友って、もっともっと時間をかけて作り上げたチームワークの関係。
それが親友だとおもう。
5ー 1も解散する頃、みんな友達で、お互いどういう存在かいえたらいいなー。

友達って間違いなく大切。たとえば○○がいなかったら、算数に興味もてなかったなあと思うし。 
ブッククラブは、賛成や反対もはなせてて、そうかーって思うこともある。一人だと勝手に思っ て物語を読んじゃうこともある。だからブッククラブもいいな。


              *  *  *


好きなシーンも人によって違っておもしろい。
本ってそういうもんだよな。

 

★ すきなシーンはテラビシアでジェシーとレスリーとテリーン王子が演技をして遊んでいるところで す。2人はなか良さそうに楽しくあそんでいるからです。あと演技に入り切っていておもしろいか らです。


★ 好きなシーンはイースターです。ジェシーとレスリーとにとって初めてのイースターだったからと ても嬉しいし、自分もだれかと一緒にはじめて行くところはすごく楽しみだし、嬉しい気持ちに なるので、一番好きなシーンです。


★ 心に残っているシーンは、ジェシーがテラビシアに1人で入ってた所で、理由はジェシーは、レス リーと出会う前、ジェシーは一人でいる感じがすごかったけど、今、レスリーがいないと魔法に かかった気がしないっていいなあとおもいました。


★ 心に残っているシーンは、ジェシーがレスリーにもらったら絵の具を捨ててしまったところです。 理由は、大好きなレスリーにもらったものをなぜ捨ててしまったのか、すごく考えたからです。 なぜ捨てたんだろう。

 

 

テラビシアにかける橋 (偕成社文庫)

テラビシアにかける橋 (偕成社文庫)

  • 作者: キャサリンパターソン,小松咲子,Katherine Paterson,岡本浜江
  • 出版社/メーカー: 偕成社
  • 発売日: 2007/03
  • メディア: ペーパーバック
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