1年お世話になりました。
今年1年大変お世話になりました。
1年のスピードが、年々上がっている気がします。
年をとったせいでしょうか。そうに違いありません。
2015年も大変お世話になりました。
年賀状を出すことをやめるようになって6年目になりました。
この個人的なつぶやきを持って、今年1年、お世話になったお礼とさせてください。
今年は3月に担任していた6年生のみなさんと一緒にボクも小学校を卒業しました。
22年勉めた小学校教員の職を辞し、4月より東京学芸大学教職大学院の准教授として新たな道を歩み始めました。
まさか自分がこの道に進むことになるとは!
人生とはわからないものです。
小学校教員の22年間は、一言で申すなら、
子どもたちと共に学び続け成長し続けた日々
でした。
毎年、いや毎日のように実践は変わり続けました。
最後の学校でボクがどのような実践を子どもたちと共同で積み重ねてきたか。
これは2冊の本として上梓することができました。
- 作者: 岩瀬直樹(原案),プロジェクトアドベンチャージャパン(PAJ),荻上由紀子,苫野一徳,寺中祥吾
- 出版社/メーカー: 旬報社
- 発売日: 2015/11/16
- メディア: 単行本
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最後の最後まで試行錯誤し、悩み、時には失敗し、の毎日でした。
最後までボクは発展途上の人でした。
でもボクは「きょうしつ」が大好きでした。
社会の未来がここに詰まっている、と確信していたからです。
未来を共に創っていく日々が魅力的でないわけがありません。
常に子どもたちの力はボクの想像を超え、前に進んでいました。
それをいかに邪魔しないか。
最後まで探求し続けたまま22年間の小学校教員の生活に「ひとまず」終止符をうちました。
この2冊の本については、ボクの大切な友人であり、尊敬するファシリテーターである谷澤さんがブログに書いてくださいました。
ありがとう、くみ。
ボクはこの仕事をやり続けてきて本当に良かったなあ。
そして、新たなチャレンジのスタートです。
教師教育に関わる。
すばりワクワクしています。
「幸せな子ども時代のために」、学校教育が変わることに貢献していく所存です。
この9ヶ月は慣れることでせいいっぱいでしたが、ようやく、本当にようやくちょっとだけ落ち着いてきたので、じわじわといきますよ。
ちょっと遠慮していたところもあるので、来年は自身の考え、やってきた実践を包み隠さず、問うていこうと思います。
今年は他にもいろんなことがありました。
オランダ・イエナプラン教育専門家招聘研究会で講演させていただいたり、
三重県教委、四日市市教委、沖縄県豊見城市教委で今年度も研修させていただいたり、
いくつかの学校の校内研究に関わらせていただいたり、
いくつかの雑誌で原稿を書かせていただいたり、
いくつかの研修会で登壇させていただいたり。
ボクなりにがんばりました。
あ、そうそう。
尊敬する実践家、甲斐﨑博史さん、坂内智之さん、高橋尚幸さんの教室におじゃまし、丸1日参観させていただきました。
現場にいるときはなかなかできなかったこと。
3人の実践は骨太で、子どもたちのための教室で、そして未来を感じました。
ここで学んだことをどう広げていくか、もボクのミッションだなあ。
渡辺光輝さん、今井清光さんの授業も見せていただきました。
ここにも教育の未来がありました。
横浜市立永田台小学校では、ホールスクールアプローチに出会い、住田校長という希有なリーダーにもお会いすることができました。
この国の教育には未来に繋がる種がたくさんたくさんある。
ここに勇気をもらった1年でもありました。
来年は伊垣尚人さんの教室にも伺います。楽しみです。
とここまで書いて思い出しましたが、2月と3月、ボクの最後のクラスに、
苫野一徳さん、杉山史哲さん、加藤愛さん、中川綾さん、久保礼子さん、
大島 崇行さん、鈴木雅忠さん、秋吉憲司さんが見に来てくれました。
感謝感謝。
さて新年です。
次の年のテーマは、ずばり
学ぶ
です。
教師教育に貢献できるよう、日本の教育に貢献できるよう、もう一度じっくり学びます。論文も書きます。
登壇は今決まっているもの以外は控えることとし(ごめんなさい)、とにかくじっくり仕事に向き合い、学び、研究史、日々を大学院生の方々と積み重ねていきます。
来年は、ちょんせいこさんとの講座、苫野一徳さんとの講座、あといくつかの教委の研修ぐらいの予定です。
というわけであちこちに出没することのない1年になりますが、ボクにとって大切な助走期間。ご容赦くださいね。
個人的には運動不足な9ヶ月だったので、ズバリ運動する!!
ジムに通うか、ジョギングを続けるか、チャリをこぎまくるか、新たなスポーツを始めるか、 どれにしようかなあ。
さああと少しで来年。
来年も、ものすごくワクワクした1年になる予感がしています。
毎日をおもしろがって、新たなことを生み出していきたいなあ。
きっとできると思うんです。
この根拠のないポジティブさは、ボクの強みです。両親に感謝。
毎年恒例『じぶんの仕事をつくる』の西村さんの言葉、
結果としての仕事に働き方の内実が含まれるのなら、 働き方が変わることから、 世界が変わる可能性もあるのではないか。 この世界は一人一人の小さな仕事の累積なのだから、 世界が変わる方法はどこか余所ではなく、 じつは一人一人の手元にある。
この言葉を来年も大切にしたい。
ボクの手元からできることを。
よいお年をお迎えください。
そして新年もどうぞよろしくお願いいたします。
どこかでお会いできますように。
岩瀬直樹