いわせんの仕事部屋

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新刊がついにでました!

ついについに新刊が出ました。

 

きょうしつのつくり方

きょうしつのつくり方

  • 作者: 岩瀬直樹(原案),プロジェクトアドベンチャージャパン(PAJ),荻上由紀子,苫野一徳,寺中祥吾
  • 出版社/メーカー: 旬報社
  • 発売日: 2015/11/16
  • メディア: 単行本
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ボクの学級をモチーフに、

荻上由紀子さんが素敵な絵本にしてくださいました。

空気を描ける荻上さん。

学級の「空気感」を描いてくださいました。

絵だけの絵本です。

 

『せんせいのつくり方』を一緒に創ったプロジェクトチームの第2弾です。

プロジェクトアドベンチャーの寺中さん、阿部さん、そして旬報社の田辺さん。

今回も最高のアウトプットになった自信があります。

装丁も感涙ものです。

 

せんせいのつくり方 “これでいいのかな

せんせいのつくり方 “これでいいのかな"と考えはじめた“わたし"へ

  • 作者: 岩瀬直樹,寺中祥吾,プロジェクトアドベンチャージャパン(PAJ)
  • 出版社/メーカー: 旬報社
  • 発売日: 2014/09/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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本の後半には、熊本大学の苫野一徳さん、寺中、岩瀬の鼎談もあります。

これもいい対話になったと自負しています。

大事なこと話せました。

 

ぜひぜひ手にとってください。

ボクの『小学校現場』でのアウトプットの最後です。

 

クラスの子どもたちと、同僚と、家庭でお子さんとめくって、あれこれおしゃべりしてみてください。

絵の美しさを楽しんでください。

よろしければ感想を是非お寄せください。

 

この絵本を使ってワークショップを行うことがボクの夢です。

 

 

 

絵本の前書きです。

 

 

         *  *  *

 

 

「みんなの教室はみんなでつくる」。

もし、小学校のクラスを子どもたちが中心で創っていったら、そこはどんな教室になるでしょうか?

この絵本は、そんな、「みんなの教室はみんなでつくる」にチャレンジした子どもたちの1年間の物語です。

 

 教室は小さな社会です。

そこでおきていることは、20年後の未来の社会のありようだと考えることもできます。 では、20年後の社会はどうなっているとステキでしょうか。

 

例えばボクはこう考えます。

一人一人が自分が生きたいように生きていられる社会。

違いが大事にされてして、ゆるやかにつながっていられる社会。

ひとりでいることも大事にされる社会。

「助けて」と気楽にいえる社会。

自分の力が発揮できる社会。

問題や課題はみんなで相談して解決に向かえる社会。

 

そんな社会で生きている人々は、

「自分の手元から、自分や社会はよりよく変えていける」と確信して行動しているでしょう。

そのベースをつくるために、まず今の教室からスタートしたいのです。

 

教室を「自分の手元から変えていける」場に。

そんな未来の社会を試行錯誤する場でありたいと思うのです。

 

子どもたちには、自分たちの教室を自分たちで創っていく力があります。

これはボクが日々の教室の中で体験してきたゆるぎない確信です。

ボクたち大人が、本気で子どもたちに教室を創っていく自由と責任を手渡せば、びっくりするぐらいのステキな「きょうしつ」が生まれていくのです。

 

この絵本には、そんな「きょうしつ」をつくってきた子どもたちの 4月のスタートから3月の旅立ちまでの1年間の物語が詰まっています。

フィクションではありますが、ボクが担任していた学級で実際に起きたことを表現したノンフィクションともいえます。

この絵本には、あえて「文字」はありません。

 

ボクが担任しているきょうしつに、1年間定期的に参観に来たつもりになって、じっくりじっくり見ていただきたいなあと思っています。

いわば、バーチャル授業参観、です。

そこには何が見えるでしょうか?

登場する子どもたちは何を考え、何を感じているでしょうか?

 

きょうしつはけっして、「ひとつのかたまり」ではありません。

そこにはそれぞれの成長の物語があります。

 

そこにいる一人一人の「こうしたい!」が重なったり、ぶつかったりしながらカタチづくられていきます。

そこに正解はありません。

そこに偶然集まったメンバーで、まるで粘土のようにみんなでこねて、自分たちの「きょうしつ=未来の社会」を試行錯誤しながらカタチづくっていくのです。

 

それはもしかしたら従来の「学級」という既成概念を越えていく姿になっていくのかもしれません。

 

繰り返しになりますが、1ページ、1ページ、じっくり参観して、一人ひとりがなにを考え、なにを感じ、どのように影響しあいながら、「みんなのきょうしつ」をつくっていっているかを想像してみてくださいね。

 

できれば友人や家族、同僚と対話しながら読んでみてください。絵本を使った対話のワークショップのイメージで。

そしてこの絵本を通して考えたり、感じたり、対話したり、みなさんの「現場」や「わたし」を振り返る機会になるといいなあと思っています。

 

「もし、私がこの教室にいたら」と、

絵本の世界の登場人物になって、「きょうしつ」を一緒に創っていってみるのもステキです。

そこでなにが起きているかを感じてみてください。

 

ではきょうしつをつくるアドベンチャーのはじまりです。

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