いわせんの仕事部屋

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彼の手は語りつぐ

今日は1日雨。
でも教室は過ごしやすくてよかったです。運動会練習や新学期の疲れが教室に充満していたので、今日はOFF。
のんびり過ごしました。


クラスでは読書熱の高まりを感じます。
火曜日に読書生活を見直したこと、計画を立てたことがいい契機になっている感じがします。


社会はチーム学習を開始。
どうなるか楽しみです!



彼の手は語りつぐ

彼の手は語りつぐ

この本を読み聞かせしては途中で話し合いをする、という方法、今日ついに終わりました。
もはやこれは読み聞かせとはいわないですね。
子ども達は、
「読み聞かせサークル」
「絵本の話し合い」なんていってました。

途中こんな質問を入れました。
質問には、読書パートナーと話し合いを数分取るようにしました。

(表紙)
「表紙と題名を見て、どんなお話なのか予想してみよう。読書ペアと話し合ってみてください」


p14
ここまでの登場人物とその関係についてパートナーと整理してみよう。


p19
なぜシェルダンは真っ青になったのだろう?


p31
「なあぼうや。勇敢だっていうことは、こわさをかんじないっていう意味じゃないんだよ。
わかるかい?」
勇敢だっていうことはどういうことだろう?


p32
この後どうなるだろう?


p34でもう一度表紙に戻って

「今までの情報からまた表紙の絵の意味を考えてみよう。
 この表紙はなにを表しているのだろう?」


・・と例えばこんな感じです。
本に応答、反応しながら読むというのを実演したとも言えます。


最後は全体を通しての感想や疑問を全員で話し合いました。
決してたくさんの意見が出たわけではありませんが、沈黙を大事にし、生まれた言葉を大事にして話し合いました。
意見を言わない人も、聞いて色々考えているのですよね。
それを大事にしたいと思えるようになりました。


リーダーノートにはこんな言葉が。




最初とてもいい話だと思っていたのに、そんなにいい話ではなかった。みんなも言っていたけど、戦争ってそういうものなのかな。なぜ戦争や奴隷みたいなことがおこるのかな。
でも「やられたことはやってもいい」というのは間違っていると思う。でもなぜかオレをふくめて人間はそれをやってしまう。岩セン、今回のやり方、とても楽しくできたと思う。ちょこちょこ話し合うのもよかった。




結構長い本だったからいろんなことを考えました。勇敢だなーとか、かわいそうーとか。一番印象的だったのは最後手をつないだところ。最初は真ん中の手がセイで、右がピンクで左がモーモーベイだと思ってた。戦争が終わってみんなで手をつないでいると思った。だんだん読んでいて、次は真ん中がセイで、右が北軍で左が南軍だと思ってた。最後本当の答えが分かったときビックリした。でもさいごのさいごまでピンクはピンクらしいなーって思った。2人が一気に親友になれたのもすごいと思った。ただばったり会って、助け合っただけなのに。思いやりを持っていたからかな?モーモーベイが死んじゃったところでも、そういうことは他の所でも普通に起きているんじゃないかと思った。だって奴隷も「習慣」になっているから。奴隷が「習慣」なのはすごいさみしいけど
このやり方はけっこうよかった。あんまり飽きないで、聞いたり話したりできるから。




 本を読んでいる途中でちょっと考えていたことは、表紙の絵が何で3人の手だったのかでした。最初はモーモーベイ、ピンク、セイだと思って、3人の手が語り継ぎ合う話だと、絶対そうだと思っていたけど、最後の方のページを読んでいたらけっこう悲しいシーンだったなあとけっこうショックでした。勇敢って何だろう、とは読んでいるときは思わなくて、みんなが(岩センも)そのことを言ってから考えるようになりました。みんなスゲー!とまた実感しました。
絵本でやるやつも文学サークルと同じぐらいおもしろいと思いました。これからもやりたいなーと思いました。




作者はどうして表紙に手を繋いでいるシーンを選んだのだろうということと、どうして敵軍が来るとき、モーモーベイはピンクスとセイを隠して自分は外へ出たのだろう?死ぬことはわかっていたはずなのに・・
モーモーベイは死ぬことはなかったのに・・
お父さんは無事に帰ってきたのだろうか?
奴隷制度を考えた人はどうしてこんなバカなことをするのだろう?
自分が助かれば、いいと思っているとはおかしいと思う。
何で奴隷のことを病気と呼んでいたのだろう?ピンクスはなぜセイを助けたの?
わたしは読み聞かせの方が自分で考えられていいな。




 自分はこの本を見て奴隷制度がアメリカでは戦争をするまでになったなんて知らなかった。
北軍の人たちは国の病気を治すために、死ぬかも知れないのに戦ったのはすごいと思った。
だれもやりたくないようなことを結局だれかがやらないといけないんだ、と思った。本当の勇敢というのはそれをやり始めることだと思った。アメリカ人は昔、自分のことしか考えていなかったんじゃないか。けっこうこのやり方はいいと思う。みんな真剣に話し合っていたからいいと思います。



感想は同じ人間なのにどうして人間なのにどうして人間らしく扱わないのだろうと思った。
勇敢って、私はこわくてもやらなきゃいけないことが自分にはあるから、それを成し遂げようとする人のことだと思ったよ。
あと、あの表紙の絵がセイとピンクの最後の瞬間の絵だったってのが悲しいです・・・
ピンクスとセイがモーモーベイの家を出ようと決めたとき、ピンクが
「ぼくらがやらないと」みたいなことを言っていたけど、結局は何もできないで死んでしまったでしょ?だからあのまま家にいればよかったのにと思った。
このやり方はいいと思うよ!みんなの意見が聞けて。でもみんなの前で意見を言うのはちょっと勇気いるよね。



奴隷制度ってすごくひどいね。そんなことが普通にされていたのってありえないな。同じ人間なのに。もし奴隷だったら、絶対言うことを聞かないと思う。聞かないで逃げるか、戦争にいくかもしれないな。けどそんなことが日本でもあるなんて知らなかった。それを止めるには、何ができるかみんなで考えてみたい。
手を繋いでたところをみて、ハッピーで終わるのかと思っていたけど、あんなに悲しい終わり方でショックだった。
「読んで話す」って結構おもしろかったな!絵本とかならいろんなので話せるよね。
今度のペア読書は絵本でやってみたいな。




セイとピンクは本当に本当に信頼してたから親友っていうものになれたんだなって思った。私も親友を増やしていきたい。
勇敢ってこわいことをだれよりもwかっていて、奴隷制度を反論する、『イクバルの闘い』のイクバルみたいな人じゃないのかな?モーモーベイは2人に愛情をたっぷり注ぎ込んでくれたんだね。
イクバルみたいでモーモーベイのような人間になりたい。イクバルとピンクは同じだよね。
最終的にセイは強くなったのだろうか?
読み聞かせサークル、よかったよーん。でも1日おきにしないと続きが聞きたくてしょうがなくなるからそこんとこよろしく!
話し合うってやっぱりいいねー!本音とか言えると本当におもしろいよ。




 ピンクとセイはすごいなあと思った。セイは逃げてきて味方に打たれて倒れていたのに、ピンクは味方の人だからずっと抱えながら何日も歩き続けてよく助けてあげたなーっておもった。
だからピンクはやさしいなあと思った。モーモーベイは殺されちゃったけど、ピンクとセイが助けられてうれしかったと思う。ピンクはさみしかったと思うけど、モーモーベイのために、一生懸命やったと思う。手を繋いでいるところは表紙のところでこの手はなんなんだろうと思っていたけど、最後にあんな感じで手を繋いでいたんだなあと思った。
この話したり読んだりする方法はいいと思う。みんなで聞いて、ペアとかと話す!
この「彼の手は語りつぐ」はすごいよかった!
「ピンクス・エイリー」と「シェルダン」は絶対忘れない!