幾多の失敗を経験して確信した大切なこと。
考え方を共有する同僚だけではなく、そうではない(と思われる)同僚と話し、一緒に仕事をし、時にはサポートや助言を求めること。
同じ考え方だから信頼する、のではなくて、
同じ船に乗っているけれど異質である他者と、
一緒に船をこいでみること。そして一緒に変化すること。
それが自分と組織の変化に大切なこと。
言うはやすし、横山はやすし。
何度も悩み、苦しみ、怒られ、ケンカし、
そしてようやく肚落ちしたなあ。
そう思うと、「月曜日に行きたくなる職員室」をテーマに研究した堀兼小での6年、うち研究主任4年は、ぼくが大きく変化した時間だった。
過日、その堀兼小の時に、それこそ一緒に船をこいだ先輩と駅でばったり出会って、いつものように「おお、いわせさーん!!」とハグしあったときに、いつものように思い出したんだ。
今はすげー仲良しだけど、最初1年は口聞いてくれず、次の年半年はずっと「そんな研究主任じゃダメだよ岩瀬さん!!」と怒られ続けていたっけ。厳しい先輩だった。
でもきっとそれがあったから、
それでもあきらめなかったから、
お互いちゃんとぶつかったから、
共に成長できたんだなあと思う。
変わるべきはぼくだったということに気づけた。
自分のいる場を諦めたらそこで試合終了。
諦めなくてよかった。
その後、一緒に外の研修会にも行くようになったもんなあ。今も毎年ぼくが地元でやっているパパママ講座のお手伝いもしてくれる。定年されて何年もたつけれど、あのとき以上にパワフルでやさしい。
彼女もぼくも変わった。
人には力がある。
変化の種は、常に自分の手元にある。
わかっているけど、くじけそうになるときもあるよね。
人間だもの。
でも、このような「異質な人と船を漕いで同志になる体験」は残りの人生を支えてくれる。