怒濤の4月。
日々の仕事に精一杯で、インプットの時間が取れていませんでした。
良質のインプットを続けないと、アウトプットの質が高まらない。というわけでGW10日間10冊チャレンジを勝手に始めています。
今日読んだのはこれ。
7つの神話との決別: 21世紀の教育に向けたイングランドからの提言
- 作者: デイジークリストドゥールー,Daisy Christodoulou,Beverley Horne,松本佳穂子,ベバリーホーン,大井恭子,熊本たま
- 出版社/メーカー: 東海大学出版部
- 発売日: 2019/02/22
- メディア: 単行本
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★★★★★
同僚、あすこまさんに紹介してもらった本。今日一気に読了。いやあ読んで良かった。いたたたた。耳が痛くなる本。
本書では、イギリスの教育界における7つの神話として以下を挙げています。
神話1 事実学習は理解を妨げる
神話2 教師主導の授業により生徒は受身になる
神話3 21世紀はすべてを根本的に変えてしまう
神話4 調べようと思えばいつでも調べられる
神話5 転移可能なスキルを教えるべきである
神話6 プロジェクトとアクティビティーが学びの最良の方法である
神話7 知識を教えることは洗脳である
これらを、事例と実証研究の引用から批判的に検証している本。
この「神話」は何もイギリスに限りません。日本での教育の議論の今にドンピシャ。
軽井沢風越学園設立準備財団では今カリキュラムづくりに取り掛かっているけれど、この本の批判を吟味した上でつくる必要がある。このタイミングで読んでよかった。修士の頃に読んだ認知心理学の本を改めて紐解くことにしよう。
書評は改めて書きます。
これは必読。準備財団メンバーは読んでほしいなあ。この本に触発され、ハーシュの本を2冊注文。
とはいえ、前提としているPBLが貧弱なんだよなあ。そこにひっかからないように読みたい。
ちなみに1冊目はこの本。
仕事に効くオープンダイアローグ 世界の先端企業が実践する「対話」の新常識
- 作者: 鈴木隆
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2019/03/28
- メディア: 単行本
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★★★★
GW一冊目。「ビジネス書?」と侮るなかれ。
ベイトソン、バフチンから、ロジャース、ドラッカー、なんとコルトハーヘンまで、ダイアログやリフレクションをめぐるながれをサラッと概観しつつ、オープンダイアログの組織への展開をめぐる良著。
とはいえ、オープンダイアログなの?という感じも。対話を組織に生かそう、くらいかな。組織開発に関心がある方々に入門書として読んでほしい。読みやすさはビジネス書っぽい。さらっと読むにはいい。思いがけずいい本に出会いました。
オープンダイアログは以下の本が一番おすすめ。
寝る前には久々マンガも。
生徒会を舞台にしたマンガ。いやー青春です。学大の渡辺貴裕さんのFBでの記事で知って購入。
さて、明日は何を読もうかなー。
ちょっと風邪気味なので無理せずいこう。