GWに読んだ本続きです。
③
★★★★★
友人、神吉宇一に紹介してもらった本。
「投機的な振る舞い」とそれに伴う近くの変化(グラウンディング)で人の行動を見ていく面白さ。PAの見方もこの本でかなり変わった。ジャンルの違う本は大事だ。新書も読んでみよう。
〈弱いロボット〉の思考 わたし・身体・コミュニケーション (講談社現代新書)
- 作者: 岡田美智男
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2017/06/14
- メディア: 新書
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この本も『7つの神話〜』に続いてあたりだった。
④
★★★★★
書評を書く必要がないくらい充実した書評が2つ。
こちらをぜひ見てください。
認知心理学や学習科学はちゃんと触れておいた方がよいなあ。
慌ててこれも再読。
⑤
Learn Better――頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ
- 作者: アーリック・ボーザー,月谷真紀
- 出版社/メーカー: 英治出版
- 発売日: 2018/07/19
- メディア: 単行本
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★★★★
あらためて読む価値のある本。
私たちは、つい今までの学習経験や指導経験をもとに、日々の授業をデザインしてしまう。
例えば、重要なところに蛍光ペンで線を引いて覚えるようにしたり、漢字をたくさん書くことでマスターしようとしたり、何度も繰り返し読むことで理解しようとしたりすることを学習者に要求する。また、教師自身がわかりやすい説明をすれば学習者は理解すると考えていたりするものだ。しかしこれらは本当に効果的な学び方と言えるのだろうか?
1万数千時間の「被教育体験」は私たちの身体に染み渡っていて、疑うのは本当に困難だ。
本書は、学習科学についての多くの実証研究をもとに「学び方」について網羅的にまとめた本である。
こと学習に関しては、研究による裏づけのない思い込みが多々まかりとおっている
うーん、誠に耳が痛い。私たちが被教育体験から身につけた学習方法は必ずしも良いものではないことがよくわかる。
著者は、子どものころに学習困難を抱えていたそうである。
今振り返ると、どうやら私は学習のしかたがわからなかったらしい。自分の思考をどう扱っていいかがわからなかった。自問したり、目標を設定したりすることができず、そもそも何かを知るということの意味からしてわかっていなかった。学習する能力は自分にはとうてい手の届かないものに思われ、そのために、スクールカウンセラーの評価に書かれていたように「途方に暮れて」いたのだ
画一的な(経験則にもとづいた)指導を超えて、
学習とはつまり理解のプロセス、メソッド、体系なのである。学習とは一つのことへの集中と計画性と内省をともなう活動であり、学習の方法がわかれば習得の度合いと効果は大きく上がる
のならば、私たち自身が学び直すことは、日々の授業改善にすぐに役立つはずだ。『教師の勝算』と併せて読むといいと思います、うん。
本書で取り上げられている6ステップは以下の通り。
1、価値を見いだす:学びたいと思わなければ学ぶことはできない。専門知識を習得するには、そのスキルや知識に価値があるとみなさなければならない。さらに、意味づけを行わなければならない。学習とはすなわち対象の意味を知ることである。
2、目標を設定する:知識を習得する初期の段階においては、集中が重要だ。何を学びたいのかを厳密に見きわめて、目的と目標を設定しなければならない。
3、能力を伸ばす:練習にも、他人と差がつく力をつけられるようなものがある。学習のこの段階では、スキルを磨き、パフォーマンスを向上させるためにそのことに特化した手段を講じる必要がある。
4、発展させる:この段階では、基本から踏み出して、知識を応用したい。スキルと知識に肉付けして、より意味のある形の理解を形成したい。
5、関係づける:すべてがどう噛み合うかがわかるフェーズである。私たちは結局、個別の事実や手順だけを知りたいのではなく、その事実や手順が他の事実や手順とどう関わり合うかを知りたいのだ。
6、再考する:学習には間違いや過信がつきものだから、自分の知識を見直し、自分の理解を振り返って、自分の学習したことから学ぶ必要がある。
それぞれのステップに具体的な学習方法が、実証研究をもとに提案されている。例えば、重要なところに蛍光ペンで線を引くのではない学習方法として、自分で自分に問題を出したり、自分に説明してみたりするような、能動的な学習活動が最も効果が高いという。人は情報をコピーする存在ではなく、意味を理解する存在であるからだ。ここのような日々の実践の改善のヒントが詰まっている本だ。
こういう本を職場で読書会するのもいいんじゃないかなあ。
⑥
★★★
箸休め。小6の娘も「あるあるだなー!」といいながら1日で読んでました。
⑦
★★★★★
厚い記述のエスノグラフィ。
公立で20年以上やってきて、その一端に向き合ってきた。でもそれは一端に過ぎなかったなあ。教育を教育の範囲で眺めていると、視点を変えるとギャグになるくらい空中戦。全くもって見えていないことに気づかされる。貧困を見ずして教育は考えられない。
以下の本とセットで。
⑧
日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ (新潮文庫)
- 作者: 森下典子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2008/10/28
- メディア: 文庫
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★★★★★
友人に勧められて手に取った一冊。
今の自分にしっくりときた。いいタイミングでいい本に出会った。
私たちはいつでも、過去を悔やんだり、まだ来てもいない未来を思い悩んでいる。どんなに悩んだところで、所詮や過ぎ去ってしまった日々へ駆け戻ることも、未来に先回りして準備することも決してできないのに。
過去や未来を思う限り、安心して生きることはできない。道は一つしかない。今を味わうことだ。過去も未来もなく、ただこの一瞬に没頭できた時。人は自分がさえぎるもののない自由の中で生きていることに気づくのだ
⑨
★★★★
晩ご飯の買い物がてらTSUTAYAに寄って手に取った本。
情報を整理するのに役立った。
⑩
今これを読んでいます。
子どもは大人たちの姿を見ながら、自分の将来への希望や期待を見出したり、育むものだと思う。
仕事観というのは本人の体験もさることながら、どんな大人の姿を見てきたか?によって形成されるところが大きいので、若い人は、もしわけもなく惹かれる大人がいたら、その人の仕事が自分のやりたいものであろうとなかろうと、近づいて、なんとかしてそばで時間を過ごすといいと僕は思っている。
あり方に触れることが、最もあり方に影響を及ぼすので。それは何よりも得難いものだと思う。
あるいは本人にまみえなくても、堪らなく好きなものや、わけもなく惹かれるものがもしあったら、これ以上ないほどたっぷり浸るといいと思う。何かに向けて動いてゆくときに必要な熱の蓄えに必ずなる。