いわせんの仕事部屋

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教師用振り返りジャーナル

このブログでもたびたび書いている、子どもの振り返りジャーナル。
実はこれは教師の成長にとっても、強力なツールになります。
ボクの書いている振り返りジャーナルを紹介します。


日々の授業の計画をノートなどに書いておいたり、メモをしておく人は多いと思います。それにほんのちょっと付け足すだけです。


どんなノートでもいいのですが、ボクはA5のノートを縦に3つに区切って使っています。

①一番左には、その日の授業の予定、計画を書きます。
これが1日の授業の計画の役割もあります。
ポイントはここからです。


放課後、帰る10分前に以下の2項目を書き足します。


②真ん中の欄に、今日1日の実践やクラスで起きたこと(体験の要約)を書きます。クラスで何が起きたか、その結果どうなったか、授業の中で子ども達にどんな言動がみられたか、自分は何を話し何をしたかなど、価値判断をせずに事実だけ書くように意識しています。
この事実だけを書く、というのがポイントです。



③右の欄には、振り返りを書きます。今日の授業はどうだったか、なにがよかったか、次はどう改善すればよいか、新しいアイデアや、今後の計画・目標設定などを書いておきます。



最初は負担に感じるかも知れませんが、たったの10分。
なれてくると、「書かないと気持ち悪い」という感じになります。
(このブログのネタ?もこのジャーナルがあると、思い出しやすいのです)
たまってくると、自分の成長なども見えて、楽しくなりますよ!!
いろいろなアイデアも増えてきます。

「棚をつってぼた餅を待つ」という板倉聖宣さんの言葉がありますが、
まさにその状態。
1ヶ月前のアイデアと、今日起きたことがつながって、
「あ!これはいける!」
なんていう有機反応も起きてきます。


短い時間で確実に自分の成長を実感できます。
オススメです!!!
だまされたと思ってやってみて下さいね。


以下は『効果10倍の学びの技法』からの引用です。



       *  *  *

ジャーナルとは、書き手が自分の体験していること・実践していることについて、個人的な反応や考え、知識、疑問、気持ち、よかったこと、改善点、などを記録する「日誌」のことです。

ただ活動や実践を記録するだけではなく、自分の実践を分析したり、振り返ったり、新しいアイデアを考えたりしたりすることが重要です。
ジャーナルは振り返りのためにあると言っても過言ではありません。

ではなぜ振り返りが大切なのでしょうか。
 振り返りとは、体験したことや実践したことを分析したり、判断したりする中で、気づきや学びを引き出す思考方法のことです。欧米の学校ではこの振り返りを学びの中心に位置づけている所があるほど、重要な思考方法といわれています。
 ただ「体験した」で終わる事なく、その体験から学べることを導き出し、未来への行動指針、目標を設定する機会ともなります。つまり、振り返りを行ってこそ、学びが起きるともいえるのです。ジャーナルは振り返りを行うために最適な方法の一つです。


       *  *  *

ブログも1つのジャーナルですね。
書けることと書けないことがあるのが難点ですが。。。



明日は運動会。思いっきり楽しんできます!