ボクが仲間とやっているEFCのMLの記事です。
こちらにも転載しておきます。ぜひML、講読してくださいね。
以下MLより。
みんなが繋がるメールマガジン【てがみ・コネクション】
「人から人へつながる話」をお届けします
【Letter Vol.009】『いいことアンテナ』
こんにちは、岩瀬直樹です。
ボクの頭の上には、「いいことアンテナ」と「わるいことアンテナ」がたっています。
「いいことアンテナ」は、自分の周りにあるいいことをキャッチするアンテナ。
周りの人のいいところやいい行動、周りの人への感謝などをキャッチします。
学校の先生としてのボクにとって、このいいことアンテナは、
クラスのいいところ、一人一人のいいところ、いい行動、
成長、進歩をキャッチするアンテナです。
ようは、
「プラスの情報をキャッチするアンテナ」
です。
反対に「悪いことアンテナ」は悪い情報をキャッチするアンテナ。
周りの人の欠点や失敗、よくない行動、気になる言動、等をキャッチします。
ようは
「マイナスの情報をキャッチするアンテナ」
です。
ボクには、どちらのアンテナも備わっていて、頭にぴぴーんと立っているのですが、
ボクの場合、かつては「悪いことアンテナ」の性能が圧倒的に高く、
マイナス情報の電波ばかりキャッチしてしまっていました。
「悪いことアンテナ」でとらえた電波は、自分の中に「不快」を生みます。
それが気になって、その「不快」を解消したくて、クラスの子どもを責めたり、怒ったりして、
何とかその「不快」を取り除こうとしちゃうんです。他人のせいにしちゃう。
困ったことに、「悪いことアンテナ」は使えば使うほど性能がアップしてしまいます。
微弱な電波もキャッチしちゃうんです。
そして悪い循環が生まれてしまいがちでした。
このままじゃいかん。
そう思って、ここ2年ぐらい、意識して「いいことアンテナ」の性能アップに努めています。
プラスの情報は、どんな微弱な電波でも拾えるように心がけています。
そうするとうれしいことに、どんな微弱な電波もキャッチできるようになってくるんです。
性能がアップしてきたなあと、2年たってようやく実感できるようになってきました。
「いいことアンテナ」で拾った電波は、自分の中に「快」を生みます。
「快」なので、それだけで笑顔でいられます。
しかしそれだけで終わりにしてしまうのはもったいない。
大切なことは、そのキャッチした電波を、きちんと「放送」することだなあとも思っています。
放送とはもちろん比喩で、うれしさや感謝を伝えたり、
ほめたり、時にはお手紙や学級通信で伝えたり。
そうしたら、なんと自然に子どもたちの「いいことアンテナ」の性能もアップしだしました。
お互いのいいところを見つけるのが上手くなってくるんです。
不思議なぐらいいい循環が生まれてくるんです。
まずはボクの「いいことアンテナ」を磨くこと。
そして、そのプラス情報を積極的にシェアすること。
そんなことを意識して日々過ごすようにしています。
もちろん時には、「わるいことアンテナ」がにょきにょきと伸びてきてしまうのですが。。。(^_^;)
これは何も学校に限りません。
家で我が子に対しても意識しなくちゃ。もちろん妻にも。
我が子に対してはついつい「悪いことアンテナ」が優勢で。。。。。
結局、まず変わるのはボクからなんだなあと実感する毎日です。
あなたは、どちらのアンテナが優勢ですか?
【岩瀬 直樹】
埼玉県狭山市立堀兼小学校教諭
1970年生まれ 北海道札幌市出身。ファシリテイティブ・ティーチャー。
信頼と子どもの主体性をベースにしたクラスづくりの研究・実践、
「読み」「書き」を中心に、ワークショップを核とした授業づくり、
校内研修の改革に取り組んでいる。
「思考より試行!」をモットーに、新たな実践の開発を得意とする。
全国の学校の先生・子ども達を笑顔に、そして元気するお手伝いをしたい。
主な著書:『作家の時間―「書く」ことが好きになる教え方・学び方―実践編】』(新評論)企画・共著、
『効果10倍の学びの技法』(PHP新書)共著。『最高のクラスのつくり方』(小学館) 等
ブログ:いわせんの仕事部屋→http://d.hatena.ne.jp/iwasen/
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