教室ではいろいろなトラブルが起きます。
ついついボクたちは全部聞きたくなっちゃう。
「ちゃんと話しなさい!」って。
でも。こんなことがありました。
ある年の朝のサークルタイム(朝の会)。
みんなで丸くなって話し合っています。
この日は、子ども同士のあるトラブルが話題になりました。
何があったのかをみんなで聞こうとしましたが、
当の本人、もごもごしちゃってる。
口ごもっている。
そのとき、ある子がちょっとイライラしてこう言いました。
「かくしごとはしないでほしい!」
それに対しての,別の子の一言。
「正直はいいことだとおもうけど、言いたくないことは、言わなくていいと思う。
それをさぐるのはおかしい。
でも、ちょっと相手のことも考えて,自分のこととして考えてみてほしい」
「ヒミツはだれでもあるから、それを掘りだそうとしないで、気にしないっていう方法もあると思う。ただ、みんなを不安にさせるそぶりのヒミツはやめてほしい。なんか自分のこと言われてるんじゃないかって思うような」
「言いたくないことは言わなくていいけど、困っているときは言ってほしい」
全部知ろうとしない。わからないことで不安にならなくていい。
そういう対話を通して、
クラスでは、「人に言いたくないこと」「ヒミツ」をどう扱うか、を1年かけて考え続けてました。
ちょんせいこさんは、ホワイトボード・ミーティングの時に必ず、
「言いたくないことは言わなくていい」とインストラクションします。
シンプルなルールだけれど、
でもお互いを大切にする、大切な大切な原則だと思うのです。
教室の風景。猿がきもちよさそう。