すっかりブログをご無沙汰してしまっていました。
仕事が忙しくて(言い訳)。復活します。
今日は久々、最近読んだ本を紹介します。
アメリカの教室に入ってみた: 貧困地区の公立学校から超インクルーシブ教育まで
- 作者: 赤木和重
- 出版社/メーカー: ひとなる書房
- 発売日: 2017/01/16
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
★★★★★
大当たりです。必読です。アメリカの貧困地区の公立学校のルポもさることながら、新しいインクルーシブ教育を展開している私立小学校の紹介を通じて、「インクルーシブ教育の新しいかたち」が提案されている本。
ボクは特に第3部にしびれました。
第3部 インクルーシブ教育の新しいかたち
第1章 小さな私立学校とインクルーシブ教育
第2章 New Schoolの概要
第3章 流動的異年齢教育
第4章 流動的異年齢教育を可能にするもの─個別化・協同化・プロジェクト化
第5章 流動的異年齢教育の意義
第6章 インクルーシブ教育の新しいかたち─違いを大事にしながらつながる
ボクらが軽井沢風越学園で実現しようとしていることとの共通点の多さにも驚きました。現地の情景が浮かぶ読みやすい文体。一見軽いタッチの文章の中に、本質的な問いが浮かび上がってくる。現在の日本のUDへの批判も柔らかく、でも鋭く練り込まれている。いやあ、すごい本だ。
近々お会いしたい方ナンバー1です。
★★★★★
荒木さんからご恵送いただきました。(ありがとうございました!)
これまたすごい・・・ゼロから学べるシリーズでも異彩を放っています。
そもそも道徳とは?道徳教育とは?という理論からスタートし、道徳教育の歴史、そして実際の授業づくりまで網羅的に取り上げられています。
一つ一つが知見に裏打ちされていて、荒木さんの授業を受けているような読後感。
わかりやすいのに奥深い。
前述の赤木さんの本とこの本は「研究者による、現場の先生に届く書き方での新しい形」と言えます。この流れは歓迎したいです。
お二人とも現場に精通した(実践もされている)研究者だからこそなのでしょう。
道徳を学びたい!学び直したい!という方に最適の1冊です。井上ひさしのことば、
むずかしいことをやさしく、
やさしいことをふかく、
ふかいことをおもしろく、
おもしろいことをまじめに、
まじめなことをゆかいに、
そしてゆかいなことはあくまでゆかいに
が浮かぶ2冊。
この本の次は、同じく荒木さんの本、
学校における対話とコミュニティの形成―コールバーグのジャスト・コミュニティ実践
- 作者: 荒木寿友
- 出版社/メーカー: 三省堂
- 発売日: 2013/03
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (7件) を見る
をお薦めします。ボクはこの本に多大な影響を受けています。
リーダーシップからフォロワーシップへ カリスマリーダー不要の組織づくりとは
- 作者: 中竹竜二
- 出版社/メーカー: CCCメディアハウス
- 発売日: 2009/01/30
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 4人 クリック: 109回
- この商品を含むブログ (11件) を見る
とある本の企画で中竹さんと対談させていただく機会があり、その予習に読みました。自身との共通点も多く、刺激的な時間でした。
ご自身の実践を言語化し体系立てる力がすごい方。
暗黙知を徹底して形式知に落とし込み広げていく。大事な仕事をされている方です。
スポーツのチームと学校との共通点と違いは何かを改めて考える機会にもなりました。
- 作者: キャシータバナー,カーステンスィギンズ,Kathy Taberner,Kirsten Siggins,吉田新一郎
- 出版社/メーカー: 新評論
- 発売日: 2017/02/08
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
★★★★
吉田新一郎さん訳の最新刊。彼の目利き力には脱帽です。子どもとの(に限りませんが)コミュニケーションを再考したい人にお薦めです。この本に書かれていることを実践すれば、確実に変わっていくと思います!
★★★★
読みやすいので、1時間もあれば全体像がつかめます。答申と合わせて読みたいです。
今日届いた本は以下の2冊。さあ読むぞ-。
フィードバック入門 耳の痛いことを伝えて部下と職場を立て直す技術 (PHPビジネス新書)
- 作者: 中原淳
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2017/02/18
- メディア: 新書
- この商品を含むブログ (2件) を見る
↑
この本まだチラ見ですが、大当たりの予感。高いのが難点。