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いわせんの仕事部屋

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学級づくりを問い直す?

今この本を読んでます。

学びのイノベーション――21世紀型学習の創発モデル

学びのイノベーション――21世紀型学習の創発モデル

  • 作者: OECD教育研究革新センター,有本昌弘,多々納誠子,小熊利江
  • 出版社/メーカー: 明石書店
  • 発売日: 2016/09/22
  • メディア: 単行本
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 この中に、とても刺激的な箇所を見つけてしまいました。

 

3章「研究に基づくイノベーションに向けて」

現代の小学校の堅固で伝統的な習慣では、学期の最初の数日から数週間をコミュニティ構築に捧げ、その後で教育目標が付け加えられる。教室での指導規範を迅速に確立することは、確かに価値があるが、コミュニティ構築のために多くの時間を初期投資することは間違っているかもしれない。そのことが、教育業務を先へ進める際に後から克服すべき問題を多く生み出してしまうことがよくある。実現可能な、最も高いレベルのディスコースを組み立てることから始めるのがよい(そして様々な種類の学校経験では、最も若年層でさえレベル5が到達可能であることを示している)。いったん持続可能で有意義なディスコースができれば、必然的にコミュニティが生まれ、そのディスコースが認知的ゴールを指向したものであれば、そこに属したい、教育ゴールのサービスに順応したいという、生徒の自然な同期を取り食える、学習創造や知的創造のコミュニティが得られる。(p102)

 

ここでいう「レベル5」というのは、教育プロセスにおける対話を5つのレベルで表したものです。

 

レベル1 暗唱
レベル2 教師を介した対話
レベル3 教師が管理する議論やディベート
レベル4 独立した小グループのディスカッション
レベル5 真の問題解決のディスコース

本章によると、ほとんどの学校は最高でレベル3ではないかと喝破しています。

このレベル5は、「真の」がポイント。
生徒が実際ある問題に関心を持ち、それを単なる練習とは考えない」こと、つまりそのコミュニティにおいて何かを計画したり、デザインしたり、解決したりしたくなる真の問題からスタートするということです。

 

考えさせられる記述です。

ボク自身も「当たり前」だと思ってた前提を疑わなくてはならないようです。

教室リフォームプロジェクト=自分たちが学びやすい環境を、当事者自身がデザインすることからスタートは、もしかしたらかなり重要なことなのかもと我田引水。

これは半分冗談ですが、学級経営とは何か、のそもそもから考えなくてはならないようです。なぜ新学期の最初に「学級づくり」が必要なのか?そもそも必要なのか?今行っていることで実際に学んでいることは何か?

そもそも学級制度って?

この本、お薦めですよ。最新の学習科学が概観できますし、オルタナティブ教育の価値を学習科学から見直す章も読み応えあります。