これからの学校教育を考える時に。
これからの学校教育を考える時に。
学校は制度的な実践なので、制度の中で何ができるかという小さな改善はとてもとても重要。でもその限界が来ているのも確かだと思うのです。
今回のアクティブ・ラーニングへのフォーカスは、教授主義から学習主義へのパラダイム転換と考えたい。
小さな改善は「中からの視点」です。
パラダイムが変わるときは「外からの視点」が重要になってきます。
そもそもこれから目指すべき学校とは?
子どもは、子ども時代に何を体験し学んでおくべきなのか。
そのために社会は、学校は何を準備していくのか。
学校という場で「今まで学びから排除されてきたこと」から見直してみたい。高尾さん、中原さんの本は示唆に富みます。こんなすごい方が本学にいるとは。
学校教育は大きい視点でデザインし直す必要がありそうです。もちろん小さな改善を続けつつ、です。言うは易く行うは難しですが、少しずつ少しずつ。
「学びの限界を打ち破るためには、今まで学びから排除されていたさまざまなものを見つけ出し、その側からもう一度学びを検証し直す必要があるかもしれません。学びから排除されたものは、有利な立場に立っていた人が、これらのことが学びに入っていると自分たちを守っている既存のルールが脅かされ都合が悪い、と考えて排除した可能性があるからです。
例えば、学校を考えてみると、多くのことが排除され、禁止されています。自分の好きな格好をすること、自分のペースで時間を過ごすこと、好きなときに友だちと話すこと、先生に言いたいことを言うこと、言いたくないときは黙っていること、遊ぶこと、歌うこと、食べたり飲んだりすることなどたくさんあります。しかし、これらの中には、時と場合によっては、変えるための学びを促進するものがあるのではないでしょうか?」
『インプロする組織』(高尾隆 中原淳 三省堂)より。
Learning × Performance インプロする組織 予定調和を超え、日常をゆさぶる
- 作者: 高尾隆,中原淳
- 出版社/メーカー: 三省堂
- 発売日: 2012/03/16
- メディア: 単行本
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