いわせんの仕事部屋

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Deep researchに調べてもらう。(冬休み日記その6)

おはようございます。今日は珍しく朝寝。10時間も寝てしまった。

軽井沢の離山は霧氷で美しい山となっていました。

気を取り直して朝食を作りながら朝活。

 

Googleのgemini、その中でもDeep researchがものすごいと、知り合いの皆さんがネットで言うものですから、思い切って課金。最初の1ヶ月は無料なので使い倒して解約しよう。違うAIを使うことで見えてくることもあり麻生。

 

Facebookで尊敬する実践家、渡辺光輝さんがDeep researchのプロンプトについて発信していて、それをそのまま試させていただき、まずはとっかかりとした。

プロンプトは人物名以外、光輝さんのままです。

 

>Fred Korthagen,の理論が教育に与えた影響を、学会の論文などAcademicな文献で、引用件数も多い代表的な論文を厳選し、なおかつ日本語文献以外から調べてほしい。結果は日本語に翻訳してほしい

さてどうでしょう。

こんな調査分析をするよと提案されました。これは変更可能。

 

(1) Google Scholarを用いて、Fred Korthagen氏の論文を引用件数の多い順に並べ、日本語文献以外から代表的な論文を数件選択する。

(2) ScopusやWeb of Scienceなどの学術データベースを用いて、Fred Korthagen氏の論文を引用件数の多い順に並べ、日本語文献以外から代表的な論文を数件選択する。

(3) 選んだ論文を日本語に翻訳する。

(4) 翻訳した論文を読み、Fred Korthagen氏の理論が教育に与えた影響を要約する。

(5) 要約を作成する際に、論文中の具体的な事例や研究結果を引用する。

(6) 必要に応じて、Fred Korthagen氏の理論に関する解説記事や書籍なども参照する。ただし、日本語文献以外から探す。

(7) 最終的な結果をまとめ、Fred Korthagen氏の理論が教育に与えた影響を明確に示す。

 

 

進んでおります。

 

待つこと5分。

こんなクオリティで出てきた。しかもgoogle documentで吐き出してくれる。

 

*  *  *

Fred Korthagen氏の理論が教育に与えた影響

Inferred kind of Outlet: 学術論文誌

はじめに

Fred Korthagen氏は、オランダのユトレヒト大学の教育学名誉教授であり、教師教育と教師の専門性開発における世界的権威です 。特に、教師の内省実践と理論の統合を重視したアプローチで知られています。本稿では、Korthagen氏の理論が教育に与えた影響について、引用件数の多い代表的な論文を厳選し、日本語文献以外から考察していきます。  

 

Korthagen氏の主要な理論

Korthagen氏の理論は、教師教育と教師の専門性開発に焦点を当て、主に以下の3つの柱から成り立っています。

  1. 実践と理論の統合: Korthagen氏は、教師教育において実践と理論を効果的に結びつけることの重要性を強調しています 。教師の現実的な経験を出発点とし、そこから理論的な洞察を得て、再び実践に還元していくというサイクルを重視しています。彼の研究では、教師教育プログラムの特徴が、卒業生の現職教員としての力量の育成に影響を与えることが示されています  
  2. 内省: Korthagen氏は、教師の専門性開発において内省が重要な役割を果たすと考えています 。内省とは、自身の経験や行動を振り返り、深く理解することで、より効果的な実践へと繋げていくプロセスです。Korthagen氏は、内省が教育的に価値のあるものとなるためには、体系的かつ厳密なものでなければならないと強調しています 。 また、Korthagen氏が提唱するコア・リフレクションは、後述するように、教師の内的資質内的障害に着目し、自己の成長を促す内省の深化を目指しています。さらに、Korthagen氏は、教師の学習には3つのレベル(ゲシュタルト、スキーマ、理論)があると提唱しています 。このモデルは、教師の学習の異なるレベルと、それらが専門性開発にどのように関連しているかを理解するのに役立ちます。  

ALACTモデル: Korthagen氏は、内省を促進するための具体的な枠組みとして、ALACTモデルを提唱しています 。ALACTモデルは、以下の5つのフェーズから構成されます。

  • 行動 (Action)
  • 行動の振り返り (Looking back on the action)
  • 本質的な側面の認識 (Awareness of essential aspects)
  • 代替的な行動方法の作成 (Creating alternative methods of action)
  • 試行 (Trial) このモデルは、教師が自身の行動を分析し、改善するための具体的なステップを提供することで、内省をより効果的に行うことを支援します

  1. 教師教育のpedagogy: Korthagen氏は、リアリスティック・アプローチと呼ばれる教師教育の方法論を開発しました 。このアプローチは、学生教師の現実的な経験と関心に基づいており、理論と実践を統合した効果的な教師教育を目指しています。  

コア・リフレクション

コア・リフレクションは、Korthagen氏の理論の中核をなす概念であり、教師の内的資質内的障害の葛藤に着目することで、より深いレベルでの内省を促します 。コア・リフレクションは、人が置かれている状況に適応し、その人に合った新しい行動を身につけるために重要な、より深い内省のタイプです 。このアプローチは、教師が自身の真の個性教育に対する情熱を再発見し、それを教育実践に活かすことを支援します  

 

コア・リフレクションでは、自己を肯定的に捉えることが重要視されます 。これは、人のコア・クオリティを成長の中心と捉えるという考え方に基づいています。コア・リフレクションは、人間の認知的、感情的、そして動機づけ的側面を結びつけます。したがって、それは、人間としての私たちの全体性、つまり思考、感情、欲求、そして理想といった複数の側面を統合し、その全体性の力と可能性を、教育と学習の経験に活用するための手段を提供します。  

 

コア・リフレクションは、以下の4つの要素から構成されます。

要素 説明
問題状況 教師が直面している困難な状況や課題。
理想 教師が目指す理想的な姿や状態。
コア・クオリティ 教師の強みや才能、情熱など、内なる資質。
内的障害 コア・クオリティの発揮を阻害する、内なる信念や感情。コア・クオリティを阻害する内的障害が存在することで、教師は問題を抱えている状況を経験するのです
 

コア・リフレクションのプロセスでは、まず問題状況を明確化し、次に理想とコア・クオリティを認識することで、内的障害を克服し、より効果的な行動へと繋げていきます 。Korthagen氏は、コア・リフレクションを効果的に行うために、床に置く紙を使用することを推奨しています。これらの紙には、コア・リフレクションの4つの重要な要素が書かれています。(1) 問題状況、(2) 理想、(3) コア・クオリティ、(4) 内的障害 。コア・リフレクションの最終的な目標は、学生教師がコア・リフレクションの段階を自律的に進められるようになり、問題のある経験や否定的な感情から、内的強さと効果的な行動へと移行できるようにすることです。  

 

コア・リフレクションでは、人の異なる層(環境、行動、能力、信念、アイデンティティ、使命)間の調和(アラインメント)が重要視されます 。これらの層が互いに調和している場合、教師は内的能力に基づいて行動することができ、それは環境に強い影響を与えると同時に、その人自身に充実感をもたらします。  

 

教育への影響

Korthagen氏の理論は、教師教育と教師の専門性開発に多大な影響を与えてきました。

  • 教師教育: リアリスティック・アプローチは、多くの国で教師教育プログラムに導入され、学生教師の実践力向上に貢献しています 。コア・リフレクションは、学生教師が自身の強みや課題を深く理解し、主体的に成長することを支援しています 。Korthagen氏の研究は、教師教育が実際に変化をもたらすことができることを示しており、理論と実践のギャップを埋めることができることを証明しています  
  • 教師の専門性開発: コア・リフレクションは、現職教師の専門性開発にも活用されています 。自身の教育実践を振り返り、コア・クオリティを活かすことで、より質の高い教育を目指せるようになります。また、コア・リフレクションは、教師の幸福感レジリエンスを高める効果も期待されています  
  • 生徒への影響: コア・リフレクションは、教師だけでなく、生徒のwell-beingにも良い影響を与えることが示唆されています 。教師が自身の強みを活かし、生徒とより良い関係性を築くことで、生徒の学習意欲や自己肯定感を高めることができます。  
  • 学校の社会化: Korthagen氏の研究は、学校における職業的社会化が、卒業生の現職教員としての能力開発に大きな影響を与えることを示しています 。これは、教師の専門性開発における、現実の学校環境の影響力を示唆しています。  

The Power of Reflection in Teacher Education and Professional Development   

Korthagen氏はこの著書で、教師教育と専門能力開発における内省を促進するための実践的な戦略を提供しています。本書は、内省の様々なレベルを概説し、コア・リフレクションと呼ばれるより深い内省の形が、職業的アイデンティティと使命に対する意識を高め、内的障害を克服するのにどのように役立つかを示しています。これは、社会正義を強化し、多様な生徒集団に力を与える上で特に重要です。多くの例と演習を通して、内省に関する最新の洞察が紹介されています。また、本書では、専門的な成長に効果的であることが示されている、様々な手段や作業構造についても説明されています。さらに、(学生)教師が内省能力を開発し、自己主導の専門的な成長への意欲を高めるような、内省のための軌跡をどのように設計できるかについても論じています。本書はまた、大学ベースの教師教育者と学校ベースの教師教育者の役割について、(学生)教師の内省を支援するという観点から論じています。

論文からの具体例

Korthagen氏の理論の影響を示す具体例として、以下の論文を紹介します。

  • The winding road of student teaching: Addressing uncertainty with core reflection: この論文では、学生教師が実習中に直面する不確実性に対処するために、コア・リフレクションを用いたコーチングの効果を検証しています 。その結果、コア・リフレクションは、学生教師が内的障害を克服し、自分らしい教え方を見つけることを支援することが示されました 。コア・リフレクションは、学生教師が個人的で真の教え方を見つけるのに役立つ可能性があり、これは「英雄の旅」と呼ぶことができるプロセスです。  
  • The impact of working with core qualities on primary school pupils’ wellbeing: この論文では、小学生を対象に、コア・クオリティを意識させる介入プログラムを実施し、その効果を検証しています 。その結果、コア・クオリティを意識することで、生徒のwell-beingが向上することが示されました  

結論

Fred Korthagen氏の理論は、教師教育と教師の専門性開発に多大な影響を与え、世界中の教育現場で実践されています。コア・リフレクションは、教師が自身の強みを活かし、生徒とより良い関係性を築くことで、より質の高い教育を実現するための重要なアプローチと言えるでしょう。Korthagen氏の理論は、教師が自己の内面と向き合い、成長を続けることを促すことで、教育の質の向上に大きく貢献しています。彼の提唱する内省と実践と理論の統合という視点は、教師教育だけでなく、あらゆる教育活動において重要な示唆を与えてくれると言えるでしょう。

 

引用文献

  1. Professional Development - Korthagen, 1月 2, 2025にアクセス、 https://korthagen.nl/en/
  2. Professional development of teachers and teacher education pedagogy – Korthagen, 1月 2, 2025にアクセス、 https://korthagen.nl/en/focus-areas/professional-development-teachers/
  3. (PDF) Can Teacher Education Make a Difference? - ResearchGate, 1月 2, 2025にアクセス、 https://www.researchgate.net/publication/46657422_Can_Teacher_Education_Make_a_Difference
  4. Full article: 'Facilitating change from within': investigating students ..., 1月 2, 2025にアクセス、 https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/17408989.2024.2400069
  5. Full article: The winding road of student teaching: addressing uncertainty with core reflection, 1月 2, 2025にアクセス、 https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/02619768.2021.1973421
  6. Core Reflection Approach in Teacher Education | Oxford Research ..., 1月 2, 2025にアクセス、 https://oxfordre.com/education/display/10.1093/acrefore/9780190264093.001.0001/acrefore-9780190264093-e-268
  7. The winding road of student teaching: addressing uncertainty with core reflection, 1月 2, 2025にアクセス、 https://www.tandfonline.com/doi/abs/10.1080/02619768.2021.1973421
  8. Core reflection and Multi-Level Learning (MLL) – Korthagen, 1月 2, 2025にアクセス、 https://korthagen.nl/en/focus-areas/core-reflection-multi-level-learning/
  9. Cultivating Equitable Beliefs with Core Reflection - Holistic Education Review, 1月 2, 2025にアクセス、 https://her.journals.publicknowledgeproject.org/index.php/her/article/download/2186/2301/7471
  10. INTERVIEW WITH DR. FRED KORTHAGEN, BY DR. GANG ZHU, 1月 2, 2025にアクセス、 https://korthagen.nl/wp-content/uploads/2020/11/Interview-Fred-Korthagen.pdf
  11. The impact of working with core qualities on primary school pupils' wellbeing, 1月 2, 2025にアクセス、 https://korthagen.nl/wp-content/uploads/2019/12/Ruit-et-al-The-impact-of-working-with-core-qualities.pdf
  12. Publications – Korthagen, 1月 2, 2025にアクセス、 https://korthagen.nl/en/publications/

 

*  *  *

 

概略を知るには十分か。数分であるということが驚異だ。ここをとっかかりに調査していけばいい。プロンプトを変えてみると吐き出されるものもかなり変わる。例えば「Fred Korthagen,の理論が教育に与えた影響を、学会の論文などAcademicな文献で、引用件数も多い代表的な論文を厳選し、なおかつ日本語文献以外から調べてほしい。その上で日本語文献も調べてほしい。結果は日本語に翻訳してほしい。」と変えるだけで、山辺理惠子さんに言及されたり、コアリフレクションにおける玉ねぎモデルの解説が詳しくなったりする(ちょっとマニアックですが、日本での広がりの文脈が加筆される感じ)。


追加の質問で、

「教師の学習には3つのレベル(ゲシュタルト、スキーマ、理論)があると提唱しています 。このモデルは、教師の学習の異なるレベルと、それらが専門性開発にどのように関連しているかを理解するのに役立つ」とありますが、3つのレベルについて解説してください。

ときくと、ちゃんと解説されるし、ソースも示される。

こちらも壁打ち相手としては十分優秀な秘書だ。

 

このあと、ある学校を調査してもらい改善点を提案してもらったり等、いくつか調査分析→提案、を試したが、リサーチ部分がかなり強力で、これが数分で出てくるとは驚異。この調査をもとに思考を深めていけばいい。ここからの洞察、インサイトが人間の出番。(ソースのリンクが示されることもありがたし)。

 

ちなみにGeminiに昨日の「シサク先生」のプロンプトで指示したら、途中で謎の画像を提案されて終わりました・・・・・そううまくはいかないね。

 

 

この後もあれこれ試してみよう。