未曾有の状況。
毎日にように状況が変わり、首都圏との行き来が多い軽井沢町では、安全・安心を確保した上でみんなが校舎にあつまってスタートするのにはもう少し時間がかかりそう。
早く集まりたい気持ちをぐっと抑えつつ、今できることを試行錯誤しています。
一般書店ではもう棚に並んでいるのですが(書評を書いてくださっている皆さん、ありがとうございます!)明日いよいよアマゾンでも、『「校内研究・研修」で職員室が変わった!2年間で学び続ける組織に変わった小金井三小の軌跡』(学事出版)が発売になります。
さっそく一般社団法人、こたえのない学校の藤原さとさんから書評をいただきました。kotaenonai.org
この本を手にとってくださるか否かはともかく、ぜひこのブログはお読みください、今この状況だからこそ大事なことが書かれている、と考えています。
学校は新年度を迎えました。政府の対応は一貫しているとはいえないため、自治体も学校も混乱しているかと思います。ただ、それを責めてもしょうがない。こうした時こそ「こたえのない課題」に立ち向かうマインドセットが非常に重要だと感じています。だれもが疲弊する中で、どうしたら一歩でも前に足を踏み出せるのか。こんな時に一番いけないのが「指示待ち」です。政府が正しいとは限りません。一部正しいかもしれないけど、一部間違っているかもしれません。そんな時に「指示を待ち」「指示に従っている」と、命を奪われるし、だれかの命を奪ってしまうかもしれない。怖いかもしれないけど、声をあげなくてはいけない、指示を待っている間に多くの命が奪われた東日本大震災の教訓を忘れてはいけない、それが今なのだと感じています。
今この状況からこそ、一人ひとりのリーダーシップが大切。一人一人の手の中に、変化のきっかけはあるはずです。
多くの学校は今、立ち止まりを余儀なくされています。
だからこそ「こたえのない課題」に向き合いつつ、しっかりと立ち止まれる組織開発に注力すべきときではないか、そうも考えてます。今なら対話する時間がある。向き合う時間がある。共に課題解決に向けて行動する必要がある。
この状況だからこそ、この本は、そんなことを考えるきっかけになるのではないかと思っています。学校関係の本ですが、学校関係以外の組織に関わる多くの人にお役に立てるんじゃないかなと思っています。
出版にあたって、著者の村上さんと僕のインタビューも記事にしてくださいました。さとさんありがとうございます。
今の状況をじっと見据え、起きていることから目を逸らさず、でもできることを共に積み重ねていきましょう。
今ぼくらが考えるべき問いは、既存の学校の授業や仕組みをいかにオンラインに載せるか?ではありません。問いを間違えると回答も間違える。
たとえば、
「子ども自身が、自分自身のコントローラーを自分で操作して、わたしらしい充実した1日をつくれるようになるためにできることはなにか?」。
皆さんは、この状況でどんな問いを設定するでしょうか。