いわせんの仕事部屋

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『授業づくりネットワーク』最新号がいい。

授業づくりネットワークの最新刊が発刊されました。

授業づくりネットワークNo.29―現場発! これからの授業とクラス~ひらく・つくる・つくり続ける~

授業づくりネットワークNo.29―現場発! これからの授業とクラス~ひらく・つくる・つくり続ける~

 

 1988年創刊以来、30周年記念号。

民間教育団体が衰退していく中30年続き、2018年にまた新たな一歩を踏み出すというのは,本当にすごいこと。

ネットワーク誌の編集方針がいい。

 

1988年の創刊以来、『授業づくりネットワーク』は「異質な者どうしの学び合い」を掲げ、強化や校種の枠を越え、新しい授業をつくり交流する取り組みを進めてきました。

本誌は、学校教育と社会とをつなぎ、次代を担う子どもたちのために新たな授業をつくる場として、授業づくりに関心を持つ教師や研究者はもちろん、教育を応援する民間企業やNPO,行政関係の方、一般市民や学生の方にも愛読していただける季刊紙を目指しています。

季刊発行の特長を活かし、授業づくりに関して多くの方が関心を持つテーマを、毎号一つずつ取り上げ、学校の教師、研究者、関連する領域のプロといった人たちの取り組みが、1冊で一望できるような誌面作りを心がけています。

 

教育が大きく変わっていく今だからこそ、このように視野が広く,それでいて地に足がついている媒体は重要になってくる。

今日最新号が家に届いた。

久々に一気に読了した。

4月から現場に立つ人必読だ。ノウハウに留まることなく、どんなクラスがよいのか、なぜよいと言えるのかまでを射程に入れながら、新学期のイメージを丁寧に描けると思う。

これからの学びや学校の有り様を問い直したい人にもおすすめ。

巻頭の「誌上レポート 生徒も教師も本気(マジ)で遊べる教室 〜井上太智学級から、これからの授業・クラスの在り方を考える」はすごい。

井上さんの授業の魅力ももちろんだけれど、それを実践記録として描ききった佐内さんがすごすぎる。なるほど、このように他者と共有することができるのか。

このレポートを読むだけでも本誌の価値はあります。

 

ぼくが個人的におもしろかったのは、赤木和重さんの「インクルーシブ授業・クラスのための第一歩」。この記事をパート1の一番最初に置いた編集方針こそが、この本のメッセージだと思う。この記事を読んでから,新学期のクラスや学びを構想したい。

赤木さん、以下の本もぜひ。

2017年の教育書ナンバー1です(当社比)。

アメリカの教室に入ってみた: 貧困地区の公立学校から超インクルーシブ教育まで

アメリカの教室に入ってみた: 貧困地区の公立学校から超インクルーシブ教育まで

 

 

パート2の最初の記事に、青山新吾さんの「子どもたちが安心して新しい出会いを迎えられるために」を置いているのもステキだ。

赤木さんの記事に呼応して、ノウハウに走りたくなる気持ちをグッと引き締めてくれる。

 

昨日修了式を迎えた、東京学芸大学教職大学院の学卒院生にはぜひ読んでほしいし(それだけで4月の迎え方が違うと思う)、ミドルやベテランも改めて、どのように歩んでいくかをじっくり考えるきっかけになる本。

なにより、現場の教師に徹底的に寄り添おうという気持ちが本全体から伝わってくるんだ。

今までの号で一番よかったな,今回。

 

最後に、ぼくは尊敬する友人、石川晋さんと対談させていただいた。深め切れていないなあという後悔も残しつつ、この機会をいただけて感謝。今度は10時間連続ぐらいやって深めてみたい。

ぜひ読んでご批判ください。

「名著に学ぶ」の10冊に、

クラスづくりの極意―ぼくら、先生なしでも大丈夫だよ

クラスづくりの極意―ぼくら、先生なしでも大丈夫だよ

 

 が選ばれていたのは素直に嬉しかったなー。

桔梗さん、山川さんありがとうございます。

2011年の本が7年も読み継がれていることにも感謝です。