対話型模擬授業検討会
たまには大学教員らしい実践メモ。
わかりにくいですが、自分用のメモとして。
今日は、教職大学院、「カリキュラムデザイン 授業研究演習」の「対話型模擬授業検討会」の2週目。
この「対話型模擬授業検討会」。
先日、論文が日本教師教育学会で無事査読を通過し、掲載されることになりました。(是非お読みくださいね!)いやーうれしい。
さて。
今日ぼくが入ったグループ。
いやあ、2週目にして大きな壁を越えつつあることに驚き。
コルトハーヘンの8つの窓をツールに、本質的な諸相の気づきへ近づきつつあります。
なにより院生の皆さんが、「自分たちでよいものにしよう」という当事者意識を持って取り組んでいることに感動します。
1回目の検討会の後に、「さっきの検討会の振り返りをしない?」と一人が切り出して、プロセスの省察を始めました。
2回目の検討会は鳥肌もの。すでに「行為のつっつきあい」「自説の開陳のしあい」という段階を超えてきました。
「対話で意味を深める」の感覚をつかみつつあります。
ぼくら教員の側に実践知が貯まってきて支援のポイントがはっきりしてきたことや、学生が2年生の検討会をモデルとして参観したことも加速させている感じ。
「学び合いと教え合いの質的な違いは何か」
「知識を構成するとはどういうことか」
というような問いも、起きたことを基にした対話の中から生まれつつあり。
いやあ、それにしても今年の学卒1年生、意識が高くてすごい。
素直に感動しました。
最後「一本締めして終わろう!」(笑)と学生が言い出して終わったのも、手応えがあったからでしょう。
終わった後も、
「ここが深めるポイントかと思って意識して発言してみたんだけど、どうでしたか?」
「あそこのファシリテーションのポイントどうでしたか?」
とすぐにフィードバックを求めに来てくれます。
素晴らしい学生達に囲まれて幸せです。
一緒に見ていた同僚の教授も、
「現場でもなかなか聞けない質の高い議論でおもしろかった」
と絶賛。
ここからまだまだ行きつ戻りつするでしょうが、どこまで深化していくのか本当に楽しみです。
ぼくの仕事は、「対話型模擬授業検討会」が機能するための実践知をさらにつきつめていき、言語化していくことだなー。
また新たにポイントがいくつか見えてきました。実務家教員の仕事はここだなあ。
同僚、渡辺さんは、丁寧にデータを収集してくれています。起きた現象の分析も切れ味抜群。研究者教員の研究的視点は本当に勉強になります。
あー楽しい一日だった。やっぱり実践はいい。
教師教育って実践の場だものな。