卒業おめでとう。
Only is not Lonely.
いよいよ卒業です。卒業おめでとう。
今日までの6年間。おおよそ1200日。当たり前の毎日の繰り返しの中で。
笑い、悩み、喜び、悲しみ、がんばり、さぼり、学び、楽しみ、遊び。
いろいろな体験の中でここまで成長してきましたね。
『みんなのクラスはみんなでつくる』をやりとげましたね。
あなたが一番覚えておきたいことはなんですか?
あなたが一番学んだことはなんですか?
あなたが一番悩んだことはなんですか?
あなたが一番楽しかったことはなんですか?
そしてこれから先、あなたはどんな人になりたいですか?
ふむふむ。(みんなのつぶやきを聴いてうなづいているところ)
あなたは「なりたいあなた」になれます。なぜか。
それはあなたが選ぶことだからです。行動すれば今日からでも変われる。
あなたの手の中に、なりたいあなたになるためのコントローラーがあります。
そのコントローラーを人に渡さず、自分で操作し続けたら、
あなたはきっとなりたいあなたになれます。
もちろんうまくいかなかったり、なやんだり、失敗することもある。
いいじゃないか、失敗したって!イチローだって、10回中7回も失敗するのだから。
でもね。失敗の中に成長の「種」があるのです。
失敗があるからこそ、人は成長する。
この207日で体験してきたみんなは、だれよりもそれがわかっているでしょ。
これからみなさんに大切にしてほしいなあと思うことを2つお伝えして、この最終号を終えたいと思います。何度も何度も言ってきたことです。ボクがこの1年で一番伝えたかった2つ。
ひとつめ。
自分と他者を最大限大切にすること。
まず自分を大切にしましょう。自分を大切にするというのは、
自分を甘やかすことではないよ。
自分の強み、可能性を大切にして、自分を育てていくことです。
そして他者を大切にすること。
自分一人では人は成長できません。
他者がいるからこそ、人は成長できる。
時にはライバルとして伸ばし合う。
時にはサポートしてもらう。時にはサポートする。だって人によって強みが違うからね。
それもこの1年、思いっきり体験してきたでしょ。
強みを活かし合うことで人は成長します。
人は、自分では伸ばせないところを伸ばしてくれることがあります。
人の力を上手に借りようね。
困った時に「困った!」と気楽に言えるのって、ボクはとてもとても大切だと思ってます。
そして『困った!」が聞こえたら、人間関係の濃い薄いを超えて手をさしのべてほしいなあと思います。
二つ目。
一人でいる強さを持ちましょう。
Only is not Lonely. (オンリー イズノット ロンリー)
「一人でいると言うことは孤独だということではない」という意味です。
ひとりであるということは、孤独を意味しない。
ひとりをおそれない者どうしが、
助けたり助けられたりしながら、
生き生きとした日々が送れるなら、
それがいちばんいいと思う。
(糸井重里『ボールのようなことば。』より)
ひとりでいるということは、ひとりぼっちということではありません。
ひとりでいる強さは自分を大切にする強さ。
自分を大切にする人だけが、本当の意味で他の人を大切にできます。
ひとりを恐れず、ゆるやかに他者とつながっていきながら、
幸せな人生をつくっていってくださいね。
後ろを振り返らず、ステキな中学生活を!!
だいじょうぶ。だいじょうぶ。それだけがんばってきたじゃないですか!
たよりなく、失敗ばかりする担任だったけど、ここまで共に歩んでくれてありがとう。
足りなかったところは、素直にごめんなさい。
ボクもみんなに負けないよう、新たなチャレンジをします。
20歳になったら、お互いステキな大人になって(おじいさんとか言うな!)再会しましょう。
みんなとの出会いに感謝。
ボクはずっとずっと、あなたの幸せを願っています。
ここからの人生の方がずっとずっと楽しいぞ! 若いっていいなー!
岩瀬直樹