昨年度の実践です。
総合的な学習の単元「夢に向かって」で、校長先生に来ていただいて、
「大人トーク」をしました。
「大人トーク」とは石川晋さんが
『対話がクラスにあふれる!国語授業言語活動アイデア42』(明治図書)
「対話」がクラスにあふれる! 国語授業・言語活動アイデア42
- 作者: 石川晋
- 出版社/メーカー: 明治図書出版
- 発売日: 2012/06/07
- メディア: 単行本
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の54ページに紹介している方法で、
ゲストを迎えたときにそのゲストとボクが「対談」するという方法です。
大人インタビュー第1弾。
20分ほどボクと校長先生で対話した後、これも石川さんの提案通りですが、
ミニホワイトボードにグループごとに質問を精査してフリップとして掲げてもらいます。
校長先生にはその中から「答えたい質問」にだけ答えていただきました。
最後は、やはりこの本の提案通り、
「講師への感想や感謝のメッセージを「振り返り」として書く」をやりました。
この「大人トーク」。すごくよかったです。
何より対話しているボクが楽しかった。
毎日一緒に仕事をしているのに知らないことばかりでした。
小学生の時の話、中学の時の話、初めて先生になった頃のこと。
うれしかったこと。くやしかったこと。やってきてよかったと思えたこと。子どもたちへのメッセージ。
ミニホワイトボードで質問を書くのもよかったです。
振り返りは学年85人のえんぴつの音だけが英語活動室に響き渡り、これもよかったです。
石川さんの提案に感謝です!
<子どもたちの振り返りより>
●ライバルというのは仲のよい友達でもいると自分も成長するし、相手も成長するなんてすごいなあって思いました。私には仲のよい友達のもいるし、マラソンのライバル、理科のライバル、書き初めのライバルもいます。ライバルがいると「もうちょっとがんばろう」って思えて今日の朝マラソンは、いつも11周のところを15周走れました。理科のライバルは、理科で説明文を書いているのですが、「内容」を競っています。その子がいると「もう少し読んだ人がわかりやすくしてみよう」って思えたりします。書き初めのライバルは「もっとがんばろう」とか、「もっと努力しないと」って思えるときがありました。ライバルは悪い関係になるいんじゃなくて、お互いを伸ばすのに本当にいいななーって思いました。
いいライバルでいい友達でいるということを大切にしたいです。
● 6−1のクラスで岩瀬先生が「切磋琢磨しあおう」と話していました。そのライバルは、上へ上へと自分も相手も伸ばし会うということ。それがライバルなんだなあと感じました。それにライバルは、ライバルでもいい関係じゃないとお互いを上にひっぱりあう関係にはなれないと思いました。
● 私が一番印象に残っているのは、ライバルがいるといい、という話です。今私にはいい友達もいっぱいいて、とてもいいライバルがいます。校長先生がおっしゃったとおり、私もライバルがいると何倍もがんばれて、何倍も強くなりました。まだライバルがいないとき、
「ライバルとの関係ってよくないのかなあ−」
って思っていました。私にライバルができたのは最近のことです。私とそのライバルの子は校内書き初め展で競いました。私はライバルとの戦いが決まったとき、なぜかその子のことを思うと「もっとがんばらなくちゃ!」「もっと努力しよう」と思えました。結果はダメだったけれど、今、そのこと前よりももっともっといい人間関係をつくることができました。私はその子にとても感謝しています。書き初めが終わっても、その子とはなぜかライバル心が出てしまうのです(笑)
私にはまた新たなライバルができると思います。もし新たなライバルができたら、その人ともとてもいい関係をつくりたいです。
● ぼくには今ライバルがいます。そのライバルがいるから、成績も伸びるし、その人だけには負けたくないって思うのでがんばれるんだと思います。でもそのライバルは、すごい仲良しの親友なので、切磋琢磨できています。
●ライバルがいると、やる気も出るし、とにかくいいな、と思いました。自分にもサッカーのライバルがいるし、勉強もいるし、そうすると自分を伸ばすことができるし、実際もうけっこうそのおかげで伸びていることもたくさんあるから、さらにみんなと伸ばし合いたいと思いました。
* * *
この後、
第2回 朝日新聞編集委員 氏岡真弓さん
第3回 アカペラグループ RAG FAIRの加藤 慶之さん
第4回 なでしこリーグ エルフェン狭山の熊谷さやか選手
と続きました。