いわせんの仕事部屋

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うれしいボクのクラスへのフィードバック

今まで3年間、本当にたくさんの方々にクラスを見ていただき、そしてたくさんのフィードバックをいただきました。

今年度に限っては、諸事情&ボク自身の考えで、基本的にクラスを公開していません。


が、その決断をするずいぶん前からのお約束の方があり、昨日横浜の友人と、その友人の2名の方(+取材の編集者&カメラマンの3名)がクラスに参観に来て下さいました。

ご本人の許可をいただきましたので、参観記をご紹介します。




           *  *  *




今日はありがとうございました。
フィードバック…というようなものになるかわからないのですが
今日の私の学びとお礼の気持ちを込めて、メールさせていただきます。



今日直接お話してしまったことと重複しますが、読んでください。



今日の私の学び

☆ 「中身を教える」のではなく「枠組を創る」こと

☆ ハード面とソフト面の両方から枠組みは創る

☆ 子どもののびを信じて本当の意味で「待つ」こと

☆ 抑圧では何も生まれないこと

☆ 一斉授業はもう忘れてよいこと

☆ 「自分が本当に大切にしたいことは何か」
  を明確にして徹底すること



・ホワイトボード会議で
「ぼくらの掃除、最初はね…ほうきを投げたり、ケンカをしたり…」と語ってくれたAくん。

「あの頃のぼくらは、掃除がつまらなかった。でも、最近のそうじは、とにかく楽しいんだよ!きれいになることが嬉しい。
だから、ぼくらの掃除は最近うまくいってるんだと思う。」


それを聞いて

「ふんふん。つまり、音楽室掃除はうまくいってるってことだね。」
ファシリテーターをやってたBくん。

「んっ?まあ…」
Aくん。
で、「結構うまくいってる」って書いてるTくん。



・クラスのいいところに

「いわせんいらない」とあげていたグループ2つ。
「でもさあ、いわせんがいなかったら…」なんて力説するIくん。



・休み時間、私をくすのきルームに連れて行ってくれたNさん
自主学習ノートには、クラスの仲間の絵が…
「大切な仲間だね。すごく上手!」と私。
「しーっ!だめだめ。みんなに見えちゃう!」
と、うれし恥ずかしのNさん。




・理科の時間

「えっ?バッタも骨がないらしい!
じゃあ、何であんなにジャンプできるんだ?」


名前を聞くのを忘れてしまったけれど…前に座っていた男の子でした。


「ホントだよね」と私
「あっ!これも気になる。指を動かす筋肉!」
「う〜ん。そうだね。ここかなあ」

で、私と彼、指を動かしながらやってみる。

…といくつかクエスチョンを繰り返し…

「何だかあちこちに飛ぶねえ。」と私。

「そうだよ。知れば知るほどクエスチョンは増える感じなんだよなあ。」と返ってきました。




・算数の時間

「商の検討」なんて難しい言葉でめあてが設定されているのに、戸惑わないみんなにも驚いたけど…
独特な筆算で納得して解き進めていた男の子。

「ねえ、ここやっぱりわからないや。教えて」
と仲間にふつーに聞く女の子




印象に残った子どもの姿をいくつかあげてみると、こんな感じです。


子どもたちをつなぐ、安心した雰囲気を創る

枠組みを整える、学びの空間をうまく創る


そのことを大切にすることがどんなに意味のあることか
子どもたちの会話やつぶやきで実感できました。


学習は本質に迫れる

子どもたちは安心して、さらにチャレンジしようとできる



私の気がつかない「いわせんのエッセンス」もあったと思います。
だから、今日のをただ真似しても自分にはうまくできません。
でも、自分を見失いかけている私にとって
後ろから背中を押してもらえた大きな手でした。


実はここ数カ月間、教師をやめようかと本気で考えていました。
何だか、
「教師として大切にせねばならないとされていること」が
「どうでもいいこと」に思える自分がいて…

でも、
「教師として大切にすること」は自分で選べるのか…という再確認と
もう少し自分を信じてみようかという気持ちとをもつことができました。



百聞は一見にしかず。
空気や色、音、におい、感じで理解することの多い自分だから…特に。



教師、続けます。
もがきます。
それすら楽しめるようになる自分をめざして。


本当にありがとうございました。
また、お会いできると嬉しいです。



          *  *  *


正直に告白します。
ボクはこのフィードバックをいただいたとき、泣きました・・・

そしてクラスの子ども達に感謝しました。
この子達が、人にポジティブなエネルギーを伝えたんだなあと。
そしてこの仕事をやっていてよかったなあと。


Iさんありがとう。
子ども達の幸せのために、共に進んでいきましょう。