終わりました。
合唱集会。
今日までの子ども達の取り組みは本当に山あり谷ありのドラマの連続でした。
リーダーを募り、みんなで相談しあいながら練習し
時には大げんかし、
でもそれを乗り越えて
本番をむかえました。
新型インフルエンザ騒ぎで、
最後の1週間は全員揃う日が1日もなかったけど
休んだ人へは
みんながメッセージを送り、
「全員揃わないなら延期にしてほしい!」
というほど、
「みんなでゴールを目指す!」
想いで、本番に向かっていきました。
いったいどれくらい歌っただろう。
いったいどれくらい話し合い、
悩んだろう。
最後の1週間、
ボクはひたすら後ろで見ているだけでした。
本番をむかえる前に、既に学びは生まれていました。
後は、本番で悔いを残さないこと。
本番の歌声は最高でした。
想いが歌声にのっていました。
みんなが一つになっていました。
キセキ的に全員が参加、というおまけ付き。
終わった後の満足げな表情と、
教室に戻った後の、白い灰になったような燃え尽きた表情が印象的な1日でした。
「絶対イワセンを感動で泣かせるからね!」
といわれていましたが、
花粉が目を直撃。
だって、かっこよかったんです。
* * *
午後は振り返りです。
体育館で思い思いの場所でまず一人で、今までのプロセスに向かい合いました。
その後、今の自分の気持ちを表しているカードを探し、サークルになって振り返り。
カードが一人一人の思いを引き出し、
一人一人から違った言葉が生まれました。
Aさんはこんなカードを選びました。
みなさんは、このカードから、Aさんのどんな気持ちを想像しますか?
Aさんは語りました。
* * *
このカードを選んだ理由は、
フェンスの前に草が生えていて、
最初はこうやって伸びていたんだけど、
でももっと上を行くには
フェンスを突き破って行かなくちゃいけないから、
フェンスを突き破って、
フェンスの奥にある草みたいに、
のびのびと行きたい。
* * *
ボクは今日2度目の涙が流れました。
もう、自立して進んでいく覚悟ができてきているんだね。
Aさんのジャーナルには、
「合唱集会はほんとうに全力を出し切れたと思う。
緊張はあまりしなかった。だって5−1がいっしょだから。
フェンスを突き破るクラスのように、私はなりたい。
このクラスになったよかったって心から思える。
でもまだまだ上を目指すからフェンスを突き破って、また新しい道をつくって行きたい。
みんなの前で言うのは勇気がいること。(私にとっては)
でも、なんか言いやすかった気がする。
5−1でよかった。
みんなありがとう!!」
と書かれていました。
ボクは心からAさんを尊敬しました。
子どもだからではなく、人として尊敬しました。
ボクはこの日の気持ちを、子ども達のすごさを、Aさんの思いを絶対忘れないように、このカードをずっと持ち続けることにしました。
Bさんのジャーナルには、
「うちらね、イワセンに頼ってたら、成長できないって想うから、うちらは前に進むときです!5−1でよかったし、でもまだまだ成長したいことはいっぱいあるんだ!」
Cさんのジャーナルには、
「イワセン、知ってる?人は変わろうと想い始めてる時から変わっているんだって。だからうちも5−1でいいクラスを創ろう!と変わりはじめたときから、変わっているんだよ。
あと、友達の輪を広げようと心がけているときから、私は変わりはじめてるんだって!
だから、イワセンも「もう、怒ったりすることはゴミ箱に捨てる!」って私たちの前で言ったじゃん。言ったときから変わっているんだよ。
だから、これからはもっと変わろうと思う。
イワセンがいなくても、事件が起きても、『私は変わる!』って言ったこと、忘れないよ。
イワセン、うちらの担任で本当にありがと。
うちも大人になったら、イワセンみたいな、ステキな大人になるよ!
信頼してね!」
ダメだ・・・・パソコンで打っていって涙が出てきた・・・・
子どもってすごいんです。
すごいんです。
そんな子ども達の可能性が120%発揮できる学校をボクは作りたいな。
残りのボクの人生のビジョンです。