いわせんの仕事部屋

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フィードバックその2

咳が止まりません。ごほごほ。


放課後、クラスの子2人から、
「イワセン、ちょっと来て!」
と廊下に呼び出されました。
「ダメって言わないでね」
「絶対いいっていってね」

「え?なになに?」
「もうすぐバレンタインデーじゃん」
「うんうん」
「2人で全員の分のチョコ、作ったんだ。クラス全員にあげたいんだ。ホントはダメだろうけど持ってきてもいいかなあ」


ステキな子ども達!!
なんか嬉しくなっちゃいました。
なんと答えたかは内緒です。



      *  *  *


今日もクラスではいろいろなことが起きます。
一触即発のような言い合いも!
でも最近、ボクは落ち着いて見ていられるようになりました。
「この対立がこのクラスをまた一段成長させてくれるんだろうなあ」
「対立こそ学びの瞬間だよなあ」

と。
ちょっと前なら、
「対立がおきないように」
とぴりぴりしていたし、
「すぐ解決しなくちゃ」
とすぐ介入しちゃっていました。

これがこの1年のボクの一番の成長かも知れません。
子ども達はちゃんと乗り越えていく力があるんですよね。



さて今日は『冒険者たち』のチームを見てくださった方からのフィードバックです。
ありがとうございます!


         *  *  *

いや〜、一言、研究発表行ってよかったです。
まず、クラスの子どもたちにびっくりです。
どうすれば、あんなに素直で前向きで友達思いの子どもたちに育つのでしょうか。
ぜひ、イワセンのクラスに密着したいと思いました。

本当に、子どもたちが主体的な授業でした。
25分間のグループでの話し合いの間、話題がとぎれることなく、子どもたちがお互いに言葉を交わし、深めていました。
あんなに近い距離で、男の子も女の子も話ができるのって、本当にクラスのみんなが仲良くないとできないことだと思います。



私は、「冒険者たち」のグループを中心に見ていました。
 「ガンバにあって、七郎にないものって?」 

勇気、人を引っ張る力・・・
「もし、七郎がいなかったら、ガンバみたいになれるかな?」

私はムリかも・・・。

「チームとグループの違いって何かな?」
「まだ、チームじゃないよね。」
「これから、チームになっていくんじゃない。」
「ガンバの存在って?」
  ・
  ・
  ・

「チームとグループの違いって何?」の話し合いの時、しばらく4人でああだこうだと話が盛り上がっていました。
だけど、そこで話が本から離れてしまいました。
(このグループは、話し合いのはじめに、「っていうか、本見なくていいよね。」という会話がされていました。それだけみんな本の内容が頭に入っているのだな、と感心しました。)
その時、ちょうどイワセンがグループのそばに来ていて、一言声をかけました。
「この物語の中では、チームなの?グループなの?」
と。
子どもは、「チーム。」と答えました。
そこで先生は、「どこからそう思う?」と言いました。
ここで、子どもたちは一瞬立ち止まり、一人一人がお話の内容を再度思いだし、物語の中に思考がぐっと入っていくのを感じました。
それから、話し合いがとても深まっていました。
先生のあの一言がなければ、本の内容と離れた話し合いで終わっていたのだと思います。
先生、さすが・・・と思いました。
これも、前時までの状況把握と教材研究があったからこそ、と思います。
見習わなくては!



子どもたちが、お話の世界での出来事と、自分達とをつなげながら読んでいるのも印象的でした。
言葉がとぎれると、「○○さんどう思う?」と聞いたり、自分から次の疑問を投げかけたりと、話し合いのしかたを子どもたちがしっかりマスターしているのですね。それも、ちゃんと友達の様子を見ながら、進めることができるなんて、本当にすごいです。



また、最後の10分間の「振り返りタイム」の集中力のすごさに驚きました。
全員が「自分の勉強」をしていました。

あのときは、自分のクラスとの差にすっごく落ち込みましたが、目標とする児童像が見られて、幸せでした。
ありがとう。