いわせんの仕事部屋

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「本はさ、人が死んでも受け継がれていくんだよね。」

『モリス・エスモアと空とぶ本』。 モリス・レスモアとふしぎな空とぶ本 作者: ウィリアム・ジョイス,おびかゆうこ 出版社/メーカー: 徳間書店 発売日: 2012/10/11 メディア: 大型本 クリック: 2回 この商品を含むブログ (7件) を見る この本は、担任時代に…

保護者と学校。

保護者を「お客さん化」してしまっているのは、実は学校。学校や授業にコミットするチャンネルをつくっていないからだ(今の多くのPTAは形骸化しているし)。 長男が小さい頃、ぼくは1年間育児休暇をとった。ちょうど長女が小学1年だったので、「よし!学…

「学級経営」を学ぶということの難しさ。実践知をどう共有するか①

今日はちょっと小難しく。 日本における学校教育では、近代以降、主に学級を基盤として教育活動が行われてきました。(学級制の歴史はまた別にまとめます。意外と日が浅く、近代の学校のためにつくられた”制度”なんですよね。決して自然な単位じゃありません…

きく

去年から、ぼくの個人的な探究テーマは「きく」。 教師という「きくこと」がとても大切な仕事をしていながら、果たしてぼくはなにをどのようにきいているのだろうか。 ぼくは、人の話をきいているとき、相手が話したことを自分の思考の材料にしてしまう。 例…

横並びの文化

教室で何か新しいことを実践しようと思ったとき、同僚の顔や管理職が気になる。 「自分だけ勝手なことをやっていると怒られるんじゃないか」と。 これは杞憂ではなく、 実際に「あなただけ勝手なコトされると困るんだよね」とか、 「学年で揃えましょう」と…

子どもに戻って、教室に座ってみる。

「自分が子どもだったらこの教室で学びたいか」「自分はこの教室で幸せに過ごせるか」「自分の子どもにはここで学んでほしいか」 ぼくは、自分が担任していた学級を見るとき、子どもを見るとき、勤めている学校を見るとき、いろいろな教室を参観するとき、あ…

学校はなんのためにあるのか。

学校ってあることが前提になっていて、タイトルのような問いを持つことって少ない。 「学校はなんのためにあるのか」。 吉田新一郎さんに紹介していただいた動画はこの問いからスタートします。 www.ted-ja.com なかなか辛辣に学校教育を批判していますが、…

異年齢・異学年の学び 

あけましておめでとうございます。 今年もよろしくお願いします。今年は更新の頻度をあげたい(希望的観測)。 ぼくにとって、ブログは自分の思考のツールです。書きながら言葉になっていないことを整理していく感じ。というわけで今年もとっちらかった文章…

今年1年も大変お世話になりました。

2018年、大変お世話になりました。年賀状を出すことをやめるようになって9年目になりました。この個人的なつぶやきを持って今年1年お世話になったお礼とさせてください。 今年のハイライトはなんといっても、東京学芸大学教職大学院の職を辞し、一般財団法人…

久々に新刊が出ます。

あっという間に年も暮れ。 ばたばたばたばたと過ごしております。バタバタバタバタ。 さて、久々に新刊が出ます。 インクルーシブ教育を通常学級で実践するってどういうこと? (インクルーシブ発想の教育シリーズ) 作者: 青山新吾,岩瀬直樹 出版社/メーカー:…

小金井三小で話したこと③完結編。

勢いのあるうちにラストまで! 研究発表では持ち時間が25分だったので、猛ダッシュの駆け足でした。 ⑤みんなの研修をみんなでつくる 最後は、これ。 2年間のチャレンジは何も一直線に進んできたわけではありません。 様々な葛藤がたくさんあったと聞いていま…

小金井三小で話したこと②

昨日の続きです。 ②学び手になってみる。 三小での特徴的な学び方は、「児童が授業で行った学びを,教職員でも実際に体験してみる」ということです。 例えば、研究授業で子どもがホワイトボードでの可視化を活用した相互インタビューを行った場合、その後の…

小金井三小で話したこと①

小金井市立小金井第三小学校の研究発表会が終わりました。 いやあ、ステキな研究発表会でした。 500人近い参会者でした。その中で公開授業を行った5年生。石川晋さんが書かれているように、子どもの思考の強さに驚きました。 横に座っていた大熊教育長も…

教室に行ったときに見ていること。

知り合いからメッセージで、「教室に行ったときに何を一番見ていますか?」と聞かれました。 ふむ、なんだろう。考えてみよう。 ここ数年、いろいろな教室にお邪魔することが増えてきています。 あらためて考えてみて、ぼくが一番気にしていること、それは、…

犬のロンのこと。

小学生の頃、通学路の途中の家に「ロン」という黒白の犬がいた。ちょっと大きめの犬。青い犬小屋に住んでいた。毎朝「ロンおはよう!」となでて、帰りには「ロン!元気だった?」と、めちゃくちゃになでる。そんな毎日。ロンとの時間は、ぼくの日常だった。自…

研究授業で本当にいいの?

今日の大学院の授業での小講義(ミニレッスン)で話そうと思っていたこと(≠話したこと)を転記しておきます。 教員が学校内で学び、成長する機会をどうデザインするか、ということは重要なテーマです。校内研究がその大きな役割を果たす「はず」なのですが…

お客さん化しない。

教室の中にはたくさんの掲示物がある。 学校によっては統一した掲示物にしているところもあるだろう。 新学期になると、先生が教室のロッカーに一人ひとりの「名前シール」を貼ったり、昇降口の下駄箱に名前シールを貼ったりする。放教室に季節の飾り付けを…

人が学んだり育ったりする場ってどんな場所なんだろう。

今日は、軽井沢風越学園設立準備財団の放課後の学び場「風越こらぼ」の隅っこでお仕事。ライティング・ワークショップをやっている人、フェルトで筆箱をつくっている人、木工をやっている人、ドールハウスを作っている人等々、それぞれ忙しそう。 そんな「〜…

あこがれる気持ち。

サマースクールの高学年プログラム、「風越山荘を作ろう」でのこと。 プロの大工の方(以下師匠)がインパクトドライバー(電動ドライバー)の使い方を見せてくれた。。柱を「チュイーン」という軽快な音ともにあっという間にビスで留める姿は、単純にかっこ…

いまここ。

公立であれ、私立であれ、オルタナティブであれ、いろいろな「しがらみ」や、制度や、予算や、人間関係や、程度問題はありますが、どこでも必ず「不足なもの」が存在します。 ぼくがいた公立小学校は、「不足なもの」も多数存在しましたが、逆に制度やシステ…

ざざざーっといろんな本を読み返す。

ぼくは本には徹底的に線を引いたり書き込んだりして読む派。 新しい学校の形、未来の学校の形を、もう一度0からしっかり考えようと、いろんな本を再読中。 線を引いたところを中心に読み返すなら、1冊20分もあればOKです。 ああ、ここに反応したのかぁ、…

新しいメルマガ発刊しました。(軽井沢風越学園設立準備財団)

新しいメルマガが発刊になりました。 早いもので17号目。 かぜのーと 第17号(2018年9月22日発行) – 軽井沢風越学園(設置設立認可申請中) 今号の、赤木和重さんの講演録は必読です。 「同じと違う」、「分けると混ぜる」を再検討の時期だなあと思います…

こんな教室。

何度も書いてきましたが。 日本の学校建築の多くは、同じ形の教室が廊下に沿って一直線に並んでいる形式です。 一般的な学校建築の形式の教室は、「他に対して閉鎖的であり、この中では1人の教師によってクラスメンバー全員が「一斉進度学習」によって主導さ…

学び続ける教員って個人の努力?

「学び続ける教員像」みたいなことが言われています。教員は学び続ける存在。それ自体はよく分かります。ではどうやって? こういう話は、一人ひとりの教員個人の取り組みや努力に還元されがちですが、それって危ない。いわゆる「自己責任論」ですね。 学んで…

いい本が増えてきて震える。

8月末から研修などなどで、バタバタバタバタと移動しまくり仕事しまくりで、腰を痛め、でも仕事はなくならず、2つの原稿をようやく書き終え、明日〆切の原稿の目処がつかない、でも来週末の熊本のワークショップのパワポも作らなくてはいけない、という絶望…

日々の振り返りをどう書くか?

で、どう振り返りを書くかという問題ですが(昨日の続き)。 ぼくは今のところこんな風にまとめています。 教員版 「振り返りジャーナル」の進め方 2018年9月4日版 ○なんのためにやるの? ・自身の実践の記録のため ・自分自身と対話するため ・経験はそのま…

日常的&継続的なリフレクションプロジェクトの提案。

学校でこんなことしたらどうだろう? 校内での日常的な相互リフレクションによる教員の成長と学校コミュニティ形成 日本の学校には「授業のリフレクション」の提案はたくさんあるのに、「日常的なリフレクション」の方法は実は提案されていない。 どうしてだ…

軽井沢風越学園、サマースクールレポート

夏休みが風のように去っていく… 来年の夏休みが楽しみ。 というわけで、軽井沢風越学園設立準備財団主催のサマースクールが、7/30〜8/6まで、8日間連続で行われました。低学年は「本物の写真」、高学年は「本物の風越山荘」が今年のテーマ。 そのレポートが…

自分の「支えとするストーリー」はどのようにできていくのか?予告編。

学校においては隠れたカリキュラムが存在します。隠れたカリキュラムとは、アメリカの教育学者フィリップ・ウェズリー・ジャクソンが用いた言葉で、いわゆる学習指導要領や授業計画等の明示的なカリキュラム(顕在的カリキュラム)ではなく、教師から生徒へ…

教室で「つい怒っちゃう」という相談。

先生がイライラする時。 様々な研修や講演で、若い先生から一番相談が多いのは「つい怒ってしまう」「怒鳴ってしまう」というもの。 安定的に子どもたちの前に立てない、という相談。 どう話すといいだろう?と考えたときの5年前のメモ。 なぜぼく…