いわせんの仕事部屋

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サマースクール3日目、4日目 その①

奇跡的に台風がそれて、予定通りサマースクールができることになった。ニコピカくんは台風を近づけなかったらしい。

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予定通り(?)朝早く来て,探究の続きに取りかかる人も。

秘密基地は樹上にできるよう。

まずははしごづくりにとりかかる。興味ぶかいデザイン。

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完成したら取り付けてみる。うん、いい感じみたい。

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この日は1日「○○すぎる△△」の日。

昨日の午前中から、明日の午前中まで,丸々2日間、探究だ。

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ひとり一人が自分のテーマをひたすら探究する2日間。スタッフは子どもの探究に伴走する。いや伴走するというよりも協同で探究する感じ。

「考える→つくる→改良する」というTMI(Think−Make−Improve)のステップを繰り返していく。ゴールはどんどん先に進む。「○○すぎる」なので、「より○○すぎるには?」とエネルギーが前に向いていく。スタッフは協同探究者として共に試行錯誤する。

 

ぼくは、全体の様子を見ていてサポートに入ったりしていたので、それぞれの人がどんな探究をしていたのか、どんな試行錯誤があったのか、どんな言葉が交わされたのかは、今の段階では全てを詳しくは知ることができていない。ぼくは主に野外の方をみていたので、その中から写真を紹介する形で、3日目、4日目と、どんな探究が行われていたか、いくつか紹介します。

 

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「大きすぎる剣」はひたすら縦にノコギリを進めていく。

「大人が安全を管理するのではなく,子ども自身が管理できるようにしていく」というのは、スタッフミーティングで確認されたこと。どうすればいいか、スタッフは悩み、話し合い、改善し続けた。

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剣先に取りかかる。

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おお!できてきた!

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さらに探究はつづく。つぎつぎに「もっとこうしてみたい」が生まれる。

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最終日、塗装に入る。

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ついに完成!ここまで計9時間の道のり。

 

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「あやしすぎるひみつきち①」のほうは屋根がつき始めた。

 

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真ん中を高くするために、柱(?)を立てようとしているよう。

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柱が立った。なるほど、板で支えているのか。

探究の時間も、自由遊びの時間もひたすら作り続ける。時々いなくなり、飽きてあそびに行ったのかな?と思うと,また戻って続ける。そのサイクルも人によって違う。

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4日目は蝶番を持参。ドアを作るらしい。

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最終日でここまで。お昼ご飯を基地の中で。もっと時間があったら、どんな発展があっただろう。そこでどんなことが学べただろう。教科の学びとどんな風に繋がっただろう。

 

 

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 「ひろすぎる地球」。最初に問いを立てて,パソコンで調べていった(図書館がお休みの日で、本を使うのは断念)。

太陽って地球の110倍の大きさと知って,実際につくってみる。

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太陽でかい。

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次は,地球の重さと太陽の重さを比べてみよう。じっと画面を見つめる。

4日間、一人でじっくり探究。

この後どうなったかは、近々発刊されるメルマガで!

 

 

 

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「あますぎる葉っぱあめ」はハーブをつかった飴作り。1年生1人でチャレンジ。ミントを探して摘んできた。さあ、飴づくり。でもなかなか上手に固まらない。3日間苦労して,最終的にはおいしい飴ができた。「カラスノエンドウでも飴つくれないかな」と発想は広がっていった。

 

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最終日は,お店屋さん。大人気に。自分が作ったもので人が喜んでくれるのってうれしい。べっこう飴づくりにも発展していった。予約注文をとりすぎて、足りなくもなった。大人が先回りしなければ、こんなところにも学びの種はころがっている。

 

続きはまた次回。

 

小さな探究人たちの没頭する様子を見て、スタッフ間で、「この学びを例えばルーブリックで評価するって、何かなじまない感じがするね」。「軽井沢風越学園では評価をどう考えていくか」は、これからもっと深めていかなくちゃと思う。

 

どこまで見守るか、どこまで待つか、どんな言葉を投げかけるか、あるいは投げかけないか。過不足のない関わりってどんな関わりだろう。スタッフにとっても学びと葛藤の連続だった。

今回のサマースクールを起点に、次は教科の自己主導のカリキュラムを深めていこう。