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いわせんの仕事部屋

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今週読んだ本。(まだ今週の途中ですが…)

アメリカ大統領選が終わりました。

これから社会にどうコミットしていくのか。

教育を通してボクは何をしていくのか、深く考えさせられる1日。

この5年くらいは、未来から見れば「世界が大きく変わった節目」になってしまうのではないだろうか。今からできることはなにか。

 

今週は主にカリキュラム、教育課程に焦点を当てて読んでます。

カリキュラムと目的 -学校教育を考える-

カリキュラムと目的 -学校教育を考える-

  • 作者: ジョナス・F・ソルティス,デッカー・F・ウォーカー,佐藤隆之,森山賢一
  • 出版社/メーカー: 玉川大学出版部
  • 発売日: 2015/03/24
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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 ★★★★★

これは大当たり。カリキュラム理論を概観できる。3日間電車のお供でした。

来年度の教科書にしてもいいぐらい。デューイからタイラー、マクタイの逆向き設計まで網羅されている。問いも多く、他者と読み深めるのにもいい。しかも読みやすい。

 

 

自由教育(フリースクール)をとらえ直す―ニイルの学園=サマーヒルの実際から

自由教育(フリースクール)をとらえ直す―ニイルの学園=サマーヒルの実際から

 

★★★★★

再読。永田台小でもお世話になっている永田さんの本。

最初に読んだのは初任5年目くらいだったと思う。今読むとまた味わいが違う。

徹底した経験カリキュラム。

サマーヒルでの教員経験がある永田さんならではの自由教育の「不自由」への言及が興味深い。ニイルの学園が、「自由・平等・民主主義」を実現するために、①自由「授業参加の自由」、②平等「大人ー子どもの対等な関係」、③民主主義「自治」、を実践の軸としていくのだが、そこで何が起きていたのかがエピソードを通じて書かれている。

永田さんのまとめ、「学校自治を成功させるために」は示唆に富む。

1,大半の生徒が公的な生活に関心を抱き、自治への参加意志があること。
2,幾人かの生徒がなんらかの自治の経験を持っていて、理性的な判断力を身につけていること
3,学校生活全体に「慈しみのある権威」があること。

 

また教育において自由を活かすための条件もうならされた。

教育において積極的に自由を活かすには、やはりそれなりの順境がなくてはならない。
そのためにはいくつか条件が不可欠なのだろうが、以下の三条件は重要だと思われる。
ひとつは物理的な条件である。もちろんぜいたくな環境を整える必要はないが、少なくとも、子どもの安全・健康のためにふさわしい環境や生きていくうえで必要な基礎学力を養う学習環境は与えられなくてはならない。
第二番目にあげるのは、技能的な条件である。授業を行う教師の教える技術・力量が伴わなくては、せっかくの学習環境も活かされないだろう。授業法にかぎらず学校運営等のテクニカルな側面も管理者に求められる技能であり、この条件に含まれる。
第三の条件は、精神的な条件であり、それは、私たち大人の心構えと深く関連している。いくら物理的な条件や技能的な条件が整っていたとしても、精神的な条件が満たされなければ、その自由学校は陥穽にはまってしまうだろう。
当然のことだが、精神的な条件はわれわれの目に見えず、なかなかとらえにくい。自由学校に多くの問題が発生するのはこのためといえよう。(p168−169)

 大人の役割も。

自分の受けもっている子どもたちが何にも興味を示さないことを嘆いていた、自由学校の教師に会ったことがある。「子どもは生まれながらに創造的なはずなのに……」と。しかし人間が何かに興味を持つということは、必ず何かしらの動機があるのであり、想像力は何もないところからは生じない。だから、子どもが創造的であってほしいと望むのであれば、ときには大人が子どもの世界に積極的に関与することも必要なのである。自由教育で標榜される「自主性」や「創造性」、「自己表現力」とは、大人の関係があってこそ活かされる概念だろう。そもそも教育とは、大人からの一方的な営みでも、子どもだけの営みでもなく、あくまで両者の関係性があって成立するものなのだから。(p117)
成功しているといわれる自由学校では、日常生活は基本的に単調で退屈なのだが、そのなかで日々、子どもにたいして応えていこうとする適度の緊張感と充実感が職員間であり、子どもたちの要求に大人達はときにはユーモアをもって感情豊かに、ときには理性を持って厳しく接しているのだろう。ニイルの教育実践もこのような脈々とした営みだったに違いない。
(p180−181)

ぜひ手に入れて読んでいただきたい本。

ちなみにボクの本は永田さんのサイン本です。うふふ。

 

学校をかえる力―緒川小学校・学校改革の軌跡 (オープンスクールの挑戦 (Vol.3))

学校をかえる力―緒川小学校・学校改革の軌跡 (オープンスクールの挑戦 (Vol.3))

 

★★★★★

 

これは大学4年生のときにはじめて読んだ。

緒川小の10年間の学校づくりの記だ。研究主任であった30代の成田先生の熱い思いがほとばしる本だ。エネルギーのベクトルを外ではなく校内に向けているのがすごい。

それにしても今読んでも緒川小の先進性に驚かされる。

このカリキュラムをボクらは一歩も超えられていないのではないか。

ちょっと前に、ISAKをつくった小林りんさんの本、

 

茶色のシマウマ、世界を変える―――日本初の全寮制インターナショナル高校ISAKをつくった 小林りんの物語

茶色のシマウマ、世界を変える―――日本初の全寮制インターナショナル高校ISAKをつくった 小林りんの物語

 

 も読んだが、「想い」って本当に本当に重要だ。

あとは今週中に、

 

学校と社会・子どもとカリキュラム (講談社学術文庫)

学校と社会・子どもとカリキュラム (講談社学術文庫)

 

 を再読したいなあ。

とはいえ、少々疲れ気味なので明日の通勤本は、

 

また、同じ夢を見ていた

また、同じ夢を見ていた

 

 にしよーっと。

 

君の膵臓をたべたい

君の膵臓をたべたい

 

 は、号泣してしまった−。住野よるさんの文体って好き。