いわせんの仕事部屋

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足し算から引き算へ。

教員が大きな壁を越える瞬間。
子どもの学びを「促進」するために、どんな方法がいいだろう、どんな手立てを足せばいいだろう、どんなルールを増やせばもっと学べるだろう、という足し算発想から、何が子どもの学びを邪魔しているだろう、何をなくせば良いだろうと、引き算発想になる。どんどんシンプルになっていく。

そしてシンプルにしてみたら、子どもが今まで見たことのない力を発揮して、
「ああ、やっぱりボクが邪魔していたんだ」
と腹落ちする。
この瞬間だと思う。

多くの工夫は、学習者の力を低く見積もり、結果として学びを阻害している。

昨日、授業を見せてくださった先生が、
「結局自分が不安だからいろいろやっちゃうんですよね」と。
子どものためと思ってやっていたつもりのことが、実は自分のためだった。
すごい気づきの瞬間だと鳥肌が立ちました。
教室を開き、自分をひらくからこそたどり着く成長。
でもそこにたどり着くには、
きっと足し算しまくる、みたいなプロセスが必要なのかもしれない。
少なくともボクはそうだったな。