いわせんの仕事部屋

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思考の習慣。いい習慣、強みが見えてくる。

『学習する学校』を読み続けています。
888ページのうち、ようやく3分の1。

その中で、『理知的行動』という興味深い項がありました。


子どもに限らず、私たち自身の知的発達を判定する基準、の新たな視点です。
観察し記録できる16の特性。The Habits  of  Mind です。

The Habits of Mindとは、カリフォルニア州立大学のアート・コスタが提唱した16の思考習慣のことでです。
思考のフレームというより、思考の習慣ですね。

(Art Costa : Habits of Mind)
http://www.artcostacentre.com/html/habits.htm


この視点があると、
「漢字が書ける」、「計算が得意」とはまた違った、人の強みが見えてきます。
また、多様なアプローチで応用可能そう。
一つ一つを見ていると、クラスの子の顔が浮かんできます。
意識して、この習慣を大切にしていくこともできそう。

1,忍耐強さ
2,衝動の抑制
3,理解と共感を持って耳を傾ける
4,柔軟に思考する
5,メタ認知(自分自身の思考について考える)
6,正確さと精密さを追求する
7,質問し、問題を設定する
8,過去の知識や経験を引き出す
9,創造し、革新し、発明する
10,明瞭かつ正確に、考えて伝達する
11,全感覚を使ってデータを集める
12,ユーモアのセンスを発揮する
13,驚きと畏敬をもって応える
14,相互依存的に思考する
15,責任を持ってリスクを冒す
16,継続して学ぶ


この本のP99には、MIT工学部元学部長のゴードン・ブラウンの言葉が紹介されています。


教師になるためには預言者でなくてはならない。なぜなら彼は30年ないしは50年先の未来のために、生徒を準備させているわけだから


学校で学ぶこと、体験することはなにがよいのか。
ボクたち先生自身が学び続けなくてはだなあと思います。