教室を「教室を魅力に富み、快適で豊かな雰囲気を備えたもの」に
文部科学省のHPより、こんな報告書を見つけました。
最近は国際バカロレアについても文科省のHPで見られますし、
国の研究も、どんどん進んでいるなあと。
ボクも勉強しなくちゃ。
教室等の室内環境の在り方について 中間報告
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shisetu/001/toushin/05092001/002.htm
(2) 創意工夫による多様な教室環境づくり
第1章、及び上記の第2章1(1)の分析結果等からも明らかなように、今後の教室環境づくりに当たっては、「多様な学習形態への対応」、「健康的かつ安全で豊かな教室環境の確保」を図ることが求められており、これに対応するためには、創意工夫により多様な教室環境を創出することが重要である。
多様な学習形態への対応
これは、教室等が子どもたちにとって大切な学習空間であるという視点から要請されるものであり、教室等は充実した教育活動を存分に展開できる多機能かつ高機能な教室環境でなければならないということである。教育内容の特性を踏まえた学習活動、一人一人の子どもに応じた指導など、今日の多様な学習形態に対応するために、教室及びその周辺の多目的スペースの空間構成・形状等について、関係者の創意工夫の下で、多様な教室環境づくりを進めていくことが重要である。
また、コンピュータ等の情報機器や多種多様な教材、家具等を学習において日常的に容易に使うことができる多機能・高機能な教室環境づくりも重要である。その際、これらの各種機器、教材等の設置・収納スペースを確保することにより、整った使いやすい教室環境とすることも大切である。
健康的かつ安全で豊かな教室環境の確保
これは、教室等が子どもたちにとって大切な生活空間であるという視点から要請されるものであり、教室等は豊かな人間性を育むのにふさわしい快適で十分な安全性、防犯性が確保されるとともに、衛生面、バリアフリー、環境との共生等にも配慮されたものでなければならないということである。
また、教室等は、空間構成・形状等について、関係者の創意工夫の下、魅力に富み、快適で豊かな雰囲気を備えたものにすることも重要である。
空間構成・形状等の創意工夫の実践例
近年、教室等について、子どもたちにとってより快適な居場所とし、また活動内容に適した空間とするため、空間構成・形状等における創意工夫のある取組が様々に行われている。例えば、昼光の活用や自然換気の促進等を図るために、空間を高くし、その形状を工夫して天窓やハイサイドライトを設置する例や、「落ち着き」や「集中」を高めるため、あるいは、少人数の指導を行う空間として、通常より狭く天井の低い教室や空間を設置する例などがある。
また、教室とそれに隣接したオープンスペースについて、一方の天井を高くするなどにより空間に変化をつけている例などもある。
この他、仕上げ材等の工夫として、教室内の明るさ感や開放感を高めるために、壁の色を明るく清潔な色にすることや、児童生徒にとって快適な環境づくりを行うために、内装等に木材を使用している例も見られる。