いわせんの仕事部屋

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今さらながら 1学期終了

子どもたち、ステキな夏休みを過ごしているかなあ。
子どもたちから、暑中見舞いが届いてきています。
『もう宿題終わっちゃった!あとは予習だけです」
「読書シール、8月1日までに81枚はりました。」(1枚10分なので810分!)

なんて頼もしい言葉も書かれています。
もちろん、夏の遊びを謳歌している人もいるんだろうなあ。それが夏休み、ですよね。



●個人面談(コーチング)

さて。

今更ですが、1学期の最終日。
一人一人に通知表を渡しながら、数分ずつ個人面談(コーチング)を行いました。


1,通知表を渡し、説明します。
  「見てみてどんな感じ?」
 とオープンクエスチョンで聴いていきます。


2,最初に1人1人に以下の3項目についてプレゼンテーションしてもらいます。

・1学期成長したこと、がんばったこと
・夏休みがんばりたいこと
・その他話したいこと

そのプレゼンテーションをもとに、
2人で話し合いながら夏の学習の計画を立てました。
こんなときもオープンクエスチョンは大活躍です。
夏の読書の目標も、具体的な数字の目標を立てました。




●振り返りジャーナルの進化

このコーチング、1人に2,3分ぐらいかかるので、
他の子達は、1時間たっぷりとって
「振り返りジャーナルタイム」。

まず4月から書きためてきたジャーナルを読み返し、そして、
「1学期を振り返って」をたっぷり、じっくり書きました。


いつもは最低5分、できるだけ10分とるようにしています。
時間がないとどうしても雑になってしまう。あせってしまう。
じっくり書きたい子は10分でも足りないくらいです。
3分でかき終わる子も、10分は座って静かを作って待っていてもらいます。
そうすると、待っている間にまた書き始めることもあります。


さて、ジャーナル。
4月の初めは数行だった子も。
今回は4ページも書いていました。

自分の1学期の成長がぎっしり書き込まれています。
4ヶ月間愚直に続けてきた成果です。

子どもたち、振り返る力、書く力、あるんですよねえ。
月を追うごとに確実に進化し続けていきます。

「子どもたちには力がある。ジャーナルはドンドン進化していって、書く量も増え、質も高まっていく」
というプラスのイメージを持っている事はとっても大事です。

そして子どもたちのジャーナル、字もドンドンしっかりしてきます。
心を込めて書くからでしょうか。丁寧になっていくのでしょうね。
(雑になってきてしまった場合は「ノートはノーミソの鏡だよ」と声をかけます)

かくいうボクも昔は、
「1ページも、なかなか書けるわけないよなあ。書けるのは一部の書くのが得意な子だけじゃないかなあ・・・」
なんて思っていました。
ボクがそう思っていると、そうなっていくんですよねえ・・・・本当に悪いことをしたなあと今になって思います。

平均4ページのジャーナルは読んでいても圧巻です。
子どもたちって、ボクの想像を遙かに超えて成長していくなあ。



写真のジャーナルは次のページにも続いていきます。




●図書コーナーって大事。


その中で、子どもたちから、以下のような話が出てきました。
「1学期で読書が好きになりました。」
「というと?」
「4年まで全然読まなくて、図書室も本を借りるのがめんどくさくていかなかったけど、今年は図書コーナーに本があって、暇なときに『この本面白そう』と読んでみたり、先生とか友達に『おすすめの本ある?』と聞いて読んでいるうちに本読むのが好きになってきました。」


読むことが好きになった、という理由にクラスにある「図書コーナー」をあげたのです。このコーナーは教室内に設けられた学習コーナーで本が並べられています。
今は600冊ぐらい。
毎年は1500冊以上あるのですが、今年度は3クラスに分けておいているために少なめです。


個人面談をしている最中に待っている子たちが書いた振り返りジャーナルにも、同じような記述がありました。

・図書コーナーがあって本が20秒ぐらいでとれて選べるからよかったです。
・近くに本があるから、借りるのがすごく楽!だから読むし、読むスピードも上がる。
・最初、図書コーナーに本がたくさんあってびっくりしました。図書コーナーはすごくのんびりリラックスできます。のんびり本が読めるので楽しいです。本に囲まれていると楽しいです。ゆったりすわって本を読むと気持ちいいです。
・図書コーナー、前にもジャーナルで書いたけど、図書室は本が多すぎて、自分に合った本を見つけにくいけど、図書コーナーだと広すぎないし、ちょうど読める本が多いし、なによりおスス
メ本を先生に聞けるのがいいです。


近くに本があること、はボクの想像を超えた効果があります。


オープン・クエスチョンで聴き合えること。
ジャーナルで振り返ること。
身近に本があることで、読むことが促進されること。

学びに必要な「読む、聴く、書く」の基礎が確実に備わってきたことを実感する1学期でした。




さて、ボクは明後日から、「ネット断食」に入ります。
これは京都橘大学の池田修さんから学んだことです。
10日間。ネットからはなれます。
また20日にお会いしましょう!良い夏休みを!