いわせんの仕事部屋

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落ち着きと自立

子ども達、最近急速に落ち着いてきています。

以前にもブログで紹介した、合唱集会のふり返りの後、
確実に「自立」への道を歩んでいる感じ。


授業中の落ち着きや集中も明らかに変化してきています。
声のトーンがぐっと落ち、集中が切れません。
今日の算数の面積のテストも、平均で94点。
平均にさして意味はありませんが、それでも、みんなで高まってきている実感があります。


人間関係もオープンで、多様なメンバーと多様に関わり合って生きている感じ。
トラブルもたいてい自分たちで解決してしまいます。

そんな教室はとても居心地がいいです。
みんなもそう感じてくれているといいな。

ちなみにQ-Uの結果もなかなかでした。


今日のオススメ本はこれ。

名前のない人 (The Best 村上春樹の翻訳絵本集)

名前のない人 (The Best 村上春樹の翻訳絵本集)


オールズバーグの絵本を村上春樹が訳したものです。
この人の本はどれもオススメですが、ボクはその中でもこれが一番好きです。
3日かけて帰りに、子ども達と話し合いながらの読み聞かせをしました。
子ども達はいろいろなことを語り、楽しい時間でした。
「この絵本、深いなあ・・・」
「この作家の本、もっと読みたい」
「絵本で話し合うのも楽しい!」

そんな声が聞こえました。
今日のふり返りジャーナルには、子ども達のこの本への声がいろいろ載っていました。
これ以降は絵本のネタバレになるので、絵本を読んでから目を通して下さいね・・・・。


          *  *  *






















★名前のない人ってふしぎな話ですね。名前のない人っていったい??

表紙をはじめ見たとき、

「あの人が名前のない人かなあ。どうして名前がないの?」

と思ったけど読んでもらううちに、なんとなくわかってきた気がしました。

好きなところは不思議なところです。

名前のない人って自体不思議だし、しかも葉っぱが紅葉しているなんて!

なんかこの話、好きかもしれない!!

友達と話したことは、

「やっぱりあの人は季節で、あの人が通り過ぎると紅葉するのかなあ?」
「でも紅葉するなんて不思議だね」
「あの人って,夏の人?」

・・・・

という感じです。



★こんなクエスチョナーを考えたよ。

読み終えてのクエスチョナーは、
「なんで作者はこんな終わり方にしたんだろう?」
「なぜ、名前のない人は、名前を告げずに帰って(消えて)いったのだろう?」
「作者が伝えたかったメッセージはなんだろう?」

だよ。

一番好きなのは、「また秋にね」というところ。意外な終わり方でびっくりしたけど、意外と好きかも!



★いいお話だね!

ちょっといつもと違ったお話だったけど、こういうのもいいかもって思った。
私だったら,終わり方は疑問で終わらせたいな。
例えば、
「それから1年。次の秋がきた。やっぱり夏から秋にかけるのは遅かった。名前のない人は、今どこにいて、何をしているのだろう」
ってやりたいな。
最初表紙を見たとき、なんだこのお話は?って思ったよ。
でも予想外に面白かった!!