いわせんの仕事部屋

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1学期を振り返って 

子ども達の振り返りジャーナルをチョコッとずつ読み返しています。
1学期ラストのジャーナルを紹介しますね。
改善点、しっかり受け止めていきたいです。



★4月に比べてクラスは・・・・最初はみんなチョーではないけど、シーンとしたり、ひとかたまりになっていました。
けど今は男女関係なくフツーに仲良しだし、
めったにこんなクラスはないと思いました。
一番尊敬する人は、●●&●●です。
2人とも友達の輪を広げているし、
算数の時も輪を広げているし。すごいです!!
確実に変わりました。
自分はクラスのみんなと同じで、しーんとしていました。
でもみんなのおかげですごく変わりました。
イワセンはもうフォルカー先生です!
おもしろいし、いろいろなPAを考えてくれるし、
クラスのみんなの宝物です!



★もう1学期最後のジャーナルですね。残念です。
初めの「フォーミング」から「ストーミング」、
そして「ノーミング」「トランスフォーミング」へと
一歩一歩ずつ進んでいるところですね。
自分の成長は「かげ口を言わない」
「男女仲良くなれた」
「自分から積極的に手を挙げる」
「人に対しての接し方が直った」っていうところです。

4年と比べて一番嬉しいのは、
「カゲ口をいわなくなった」っていうことです。
5年生になって初めて気づいた「カゲ口」の最悪さ。
それだけでもわかったことがうれしいです。
クラスが初めの「フォーミング」から比べたら
すごくよくなったって思うよ。
最近なんか、男女関係なく遊べるようになったし、
「宇宙一」のクラスに一歩一歩近づいていると思うよ。
絶対に5−1はトランスフォーミングっていう所へ行けると思うよ。
行けない方がおかしいっちゅうの!

イワセンが担任なんて思っても見なかった。
イワセンは、3,4年生の時ぐらいに、廊下で会ったときに、
「こんにちはー!」
って笑顔で言ってくれたのを今でも覚えているよ!
「こんにちはー!」
って笑顔で答えてくれたイワセンの第一印象は
「やさしそうな先生だな」って事。
4年生の時もほめてくれたことがあったよね。
覚えている?私は今でも覚えているよー!
覚えていないわけないじゃん!

「フォルカー先生みたいになりたい!」
って一番始めに言ったの覚えてる?
私もイワセンに、
「フォルカー先生みたいになってね!」
って書いたんだよ。
イワセンのいいところは

①しっかり問題に向き合ってくれるところ
②アドバイスしてくれること

まだまだいっぱいあるよ。
でもねー、一つだけ悲しかったことがあるんだ。
「イワセン!」って呼んだとき、
ノートにコメント書いてて無視されちゃったこと。
それだけでも悲しかったんだー。
そこぐらいしかイワセンの改善点って言っちゃ悪いけど、
そんなもんくらいしかないぞー!
イワセンは最高の先生だよ!1学期ありがとうございました。
イワセン大好き!


         *  *  *


フォルカー先生とは、

ありがとう、フォルカーせんせい (海外秀作絵本)

ありがとう、フォルカーせんせい (海外秀作絵本)

の本のことです。
出会ったときに読み聞かせをしました。
こんな感じの授業でした。



前に集まってもらって、床に座ってもらい、
「ボクの大好きな本なんだ。
だから最初はみんなにぜひ聴いてほしいので読みます」
と言ってスタート。

途中、いくつか質問を挟みながら読みました。
途中にした質問は例えば、

・P8トリシャが『おばあちゃん、わたしって みんなと ちがう?』と聞くシーンで止めて
「おばあちゃんは、なんて応えたと思う?」
      近くの人と話す→発表


・P9「むこうがわにいってしまった」ってどういうこと?
       自由に答えてもらう


・p11「みんなは算数好き?」
      自由に答えてもらう


・p13「引っ越した先でトリシャはうまくやれると思う?」
      近くの人と話す→発表
      発表のあとに
    「読むのが上手な人って、こうやって先のことを予想しながら     読むんだって」



・p27 スポンジを投げ出したトリシャに、フォルカー先生はどんな言葉をかけると思う?自分ならどんな言葉をかけてほしい?


・最後に、
「ボクはこの1年、フォルカー先生みたいな先生になりたいと思っているんだ。このお話を聞いて、フォルカー先生のいいところってどんなところだとおもった?」
     近くの人と話す→発表



「ボクはこんな先生になりたいと思っています。というか、そんな先生になります。でもボクだけ頑張ってもステキなクラスにならないよね。一人ひとりが、みんなにとってのフォルカー先生になってほしいんだ。
この黒板に書かれたようなことを全員がお互いに出来るようになれば、ステキなクラスになると思わない?みんなが笑顔のクラスになれると思わない?」
ということを具体例を出して話しました。




        *  *  *

出会いの授業って、覚えていてくれているんですね。
優しい子ども達は上のように書いてくれていますが、ボクはまだまだフォルカー先生には全然なれていません。
これからもめざしていきたいです。


フォーミングやストーミング、という言葉は、心理学者、タックマンがチームの発達段階をモデル化した、タックマンモデルというものです。
このモデルを使うと、クラスの現在地がわかりやすく、ボクはかなり早い段階で子ども達にこのモデルを教えて、今のクラスの現在地をはかる指標にしています。


タックマンモデル
http://kotobank.jp/word/%E3%82%BF%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%A2%E3%83%87%E3%83%AB


         *  *  *

この夏オススメ本ベスト10,その2は以下の本です。

プレイフル・シンキング

プレイフル・シンキング

「playful」=物事に対してワクワクドキドキする感覚


特に目標設定や、学習環境デザインに興味がある方にオススメします。
教室がプレイフルな環境になったら、子ども達は幸せだろうなあ!

いきなり上半期に「出会って良かった〜!」と思えた本を紹介しました。手にとって下さって、そして感想を交流できたらうれしいなあと思っています。


ぜひせっかくの夏休み、教育書以外の本からいろいろ刺激を受けることをオススメします。
明日はビジネス書から紹介する予定です。