いわせんの仕事部屋

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子供の質問が授業をつくる

今日は娘とニュースを見ながら、

・選挙の仕組み
国会議員を選ぶとは?
・総理大臣ってどうやって選ぶ?

なんて言う話を、娘の質問に答えながら盛り上がりました。
政権交代の仕組みまで話は及んで、なかなか楽しかったです。
こんな話ができるようになったんだなあ、と感慨深くもあり。
大人の話ができるようになってきました。
こんな会話が結構大事だったりするのですよね、きっと。
思えば、ボクの父も、ボクのいろいろな素朴な質問にめんどくさがることなく答えてくれた人でした。
話が難しくてよくわからないこともあったけど、でもボクのことをちゃんと大人扱いしてくれていることがなんだか嬉しかった。
・・・そんなことをフッと思い出しました。


       *  *  *


今理科の授業が面白いです。
教科書の最後の単元「花から実へ」なのですが、指導要領で示されていることを子ども達に伝え、「このことは最低限、学ぼう」と話した上で、

「花や実で、不思議だなあ、もっと知りたいなあって思ったことある?」
と聞きました。

そうするとたくさんの疑問があがりました。

「何で種ってあるの?」
「ジャガイモや大根って種?実?」
「球根ってなんなの?」
「種ってどうやってできるの?」
「植物って寿命があるの?」
「花の色って意味があるの?」
「花の作りって花によって違うの?」
「植物ってみんな、雄雌あるの?」
「微生物を調査したみたいに、いろいろな花粉の形を調べてみたい!」
「植物ってうんこをするの?」
「枝豆って実?種?」
「受粉って、国語の教科書ではハチがやるって出てきたけど他の虫は?」


などなどなどなど。


子ども達の疑問、質問を集めていくと、たくさんのことが学べるんですよね。

「よーし、それらの疑問も全部といちゃおう!」

今回は3〜4人の「研究所」を作って、チームごとに調べたいことを調べたり実験したりして明らかにしていくことにしました。
(指導要領の内容はチームごとにちゃんと押さえてね、とも話してあります)


子ども達の意欲、ビックリするぐらいスゴイ!
「理科楽しすぎるよー」
「なんか、科学者になった気分」
なんて言いながら、楽しそうに調べたり実験したりしています。

「各チームはライバルではなく、共同研究者だよ!」
とも伝えてあるので、各研究所は頻繁に情報のやり取りも行っています。

黒板は、
「●●について知りたい人は●●まで!」
「球根について新情報! ●●まで!」
「カボチャの花粉、キレイに見えました!●班まで見に来てね!」

とまるで駅の情報掲示板のような状態に(^_^;)


子ども達が知りたいこと=「質問、疑問」を大切にすることで、理科の授業ってグッと楽しくなります。
自分の知りたいことからスタートすることで、その授業が子どもたちのものになるんだなあと実感。行き詰まったときに教師がサポートすればいいのだと思います、きっと。

質問を作るのも、その答えを見つけるのも、子ども達の仕事。
これこそ学びではないかなあ、と思っています。

ボクは、一生懸命調べている子ども達をニコニコ眺めています。



          *  *  *


信頼する方からお話をいただいた出版の企画について、今日はいろいろアイデアを練っていました。
せっかくなら「自分が教室にいつでも置いておきたい本」にしたいと思っています。
もっとアイデアを練ってステキな本にしたいです。
あと30分頑張ります!!