いわせんの仕事部屋

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前に集まるということ

 授業中、あるいは朝の会、またまたあるいはお説教・・教室で子ども達に話しかけているときに、
 「全然聞いてないなあ・・」と嘆きたくなるときないですか?
 あまりの視聴率の悪さに、
 「今日のボクはテレビ東京だ・・・」と自虐的になったり。
 「オレの、オレの オレの話を聞けえ〜」と歌いたくなったり。
 なぜ子ども達は聞いてくれないのでしょう?
 子ども達の聞き方が悪いから?集中力がないから?
 それとも担任の話に魅力がないから?
 クラスがまとまっていないから? 
 書いていると、どれも当てはまりそうな気がしてきます。
 
 考えられる1つの理由として、
「聞きにくい環境(場)である」というのが考えられるかもしれません。
 ボクのクラスは、4人ずつのグループになって座っているので、小グループで相談したり、教え合ったりするのを誘発しやすい場になっていますが、同時におしゃべりも誘発しやすい。
 顔を上げれば正面に友達がいるのだから当たり前です。
 
 じゃあ、よくある全員前向きの教室にすればよく聞くかというと、そうでもないんですよね。
 先生と子ども達の距離が遠いので、「自分に話されている気がしない」というのは十分に考えられそうです。
 考えてみれば一番後ろの子は、7,8m離れている。これでは当たり前かもしれません。
 距離が遠いとアイコンタクトもしにくいですよね。
 また目の前にある筆箱のペンが手遊びを誘ってきたり・・・
 


 で、ボクのクラスでは、朝の会や、みんなに話をしたいとき、文学サークルやライティング・ワークショップの最初のミニレッスン(導入や、先生からの話、短く教える時間)に、読み聞かせをするときのように、よく教室の前に全員が集まって床に座るようにしています
 
 これによって、ボクー子ども達、また子ども達同士の身体的距離が縮まり、一体感が生まれます。ボクも子どもに話しかけやすくなり、それによって発する言葉も柔らかいものになりやすくなります。聞き手も集中しやすくなるようです。
 身体的な距離って、とても重要です。
 
 最近は朝教室に入ると、すぐに前に集まってもらい、
・健康観察
・読み聞かせ
・朝の話
という流れになっています。

 たとえ高学年でもオススメします。
 雰囲気がよくなること、うけあいです。

 このような「場」づくりは、クラスづくり(に限らず)とても重要だと考えています。
 職員会議や校内研修も同じですよね。
 もしかしたら保護者会も同じかもしれません。
 
 ワークショップで、参加者がサークルになるのも、ちゃんと理由があるんですよね。