いわせんの仕事部屋

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『大読書会』に参加。

iwasen2007-06-25

先週の土曜日は、NPO法人 東京おもしろ野外学校のリーダー研修に呼ばれ、2時間ワークショップを行ってきました。大学生中心のキャンプリーダーの人間関係づくりと、チームのルールづくり。
初めてチャレンジすることもありましたが、講師をさせて頂いたボクが一番学びました。
やはり何でも『やってみる』に限ります。小岩は遠かったですが・・・

そして今週の土曜日はジャーナリストの日垣隆さん主催の、『ウィキノミクス』の大読書会に参加してきました。

日垣隆のHP 
http://www.gfighter.com/

ウィキノミクス』とても興味深い本で、これから10年の世界を予想するのにもってこい!本です。
(昨日の朝日新聞に書評が載っていました)
さて、今日の『大読書会』、IT関係の方、ライター、出版社の方、新聞記者、弁護士、等々のメンバーの中、小学校の先生など、ボクひとり!?という場違いの中3000円払って参加! 

この読書会があるというだけで、この難しい本を読破できただけでも参加したかいがあるというものです。
結論から言うと、「参加してよかった!」。
教員の研修などとは全然空気が違います。


ボクが参加した理由は2つあります。

1,『ウィキノミクス』自体に興味があった。

2,読書会がどのように運営されているのかを知りたかった。→今クラスで行っている、リテラチャーサークル(以下、LC)を、参加者の立場で楽しんでみよう、と思った。

1についてはここでは書きませんが、これからの仕事の仕方、生き方に大きなヒントをいくつももらいました。


2について、ちょっとまとめたいと思います。

今回の読書会には、日垣さんから以下の「宿題」が出されていました。

          *  *  *

1、テキストを読んで「一番ここがおもしろい」と思った箇所(一番、です)

2、「すぐにその対応を考えよう」と思えた記述

3、最も著しく「ふざけるな」「それは間違っている」と思えた部分(最も、です) 

に、あらかじめ1カ所ずつ付箋を貼ってきてくださいね。時間からして全員とはもちろんいきませんが、ときどき指名させていただきます。

          *  *  *



これによって、当たり前ですが目的意識を持って本を読むことになります。

(リテラチャーサークルで言うと、『役割シート』にあたります。)

そして、当日。

最初の1時間は会場とやりとりをしながらの、日垣さんとゲストの方とのトーク。そのあとが、近くの4人でチームを作って、あらかじめ呼んで付箋を付けてきたことについて、ディスカッションしたのです。

これがとても面白かった!

人によって読み方、感じ方は違うのだということを実感。
20分強だったのですが、あっという間でした。
自分の読みの浅さも痛感。
たった20分でも話し合うことによって、より読みと理解が深まりました。
これが子ども達の感じている感覚なのだなあと思いました。
読んで話し合う、単純なことですが、自分の読み方に気づいたり、新たな読みに気づいたりと発見が多く、協同で読むことの威力を知りました。
子どもの立場を体験できただけでも、参加したかいがありました。

ちなみにこの読書会は、MLもできていて、総勢160名もの人が4人グループを作って話し合い、その議事録をMLで流し合っています。
それを読むと、本当にグループごとにいろいろなことが話され、読んでいるだけでさらに読みが深まっていきます。(自分の読みの浅さも何度も気づかされ・・・)

大人の研修にも充分使える方法です。


今日はクラスで2回目のリテラチャーサークル。
子ども達が20分の話し合いのあと「短いー!」「もっと話したい!」といった理由がわかる気がしました。