いわせんの仕事部屋

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校内研修で学校が変わるかも。

2006,7,8年度と、ボクは小学校で初めての研究主任をしていました。

研究テーマは2つ。「読書教育」と「月曜日に行きたくなる職員室」でした。今思うと斬新なテーマ。外部の力も借りながらの試行錯誤の日々でした。研究主任や推進委員がひっぱるのではなくて、「みんなでつくる」を徹底しました。ひとりひとりの「やりたいこと」から出発し、それをつなぎ合わせていきました。職員室から学校が変わる可能性を感じた3年間でした。9月に某所で行われる読書教育の講演の準備のためにいろいろ読み直していたら、当時の職員のみなさんの振り返り発見。

当時の研究の進め方をまとめつつ、今から振り返って、当時のことをどう考えているかインタビューしてみようかな。

人には力がある。それは子どもも大人もですね。子どもの学習どうこうの前に、先ずは職員室の学び方の変革から。そんなことを読み直していて感じました。これを「あのときのあの学校だけ」に終わらせちゃいけないな。

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★研修の進め方についての固定概念が変化した。研究推進委員や研究主任がレールをひいておいて、そのレールに職員を乗せて進めていく研修から、自分自身、一人ひとりが他の職員と協力してレールをひいていく研修へと変化できた。今ではそのやり方が当たり前だと思うようになった。一人でできること考えることは限られたもので、推進委員とか主任の知恵は狭い。それを他の人との協同で、全員でアイデアを出し合うと、できることは無限大に広がっていくことを実感できた。職員室で変わったことは、やらされるのではなく自分達の意志でやっているという雰囲気になってきた。日々の実践が、日常的に全校でおこなわれている。一人ひとりが建設的にものを言ったり、考えたりするようになった。本校の研修のスタイルというのが確立するまでに3年かかった。今は当たり前のようにやっているけど、3年かかってようやく確立した。他のテーマになっても、この堀兼のスタイルでやっていけるんじゃないか。




★私は「研修」についてマイナスイメージを持っていました。それは今まで経験した多くが上からふってきたようなものであったり、押しつけられたものであったりしたからです。今回取り組んでいるのは自分たちで進めている感が強いです。その点でこんな研修もできる、おもしろいというイメージに変わりました、それが一番大きいです。職員室の仲間作りというのは「それを目指す」ことが必要だと痛感します。これは学級も同じです。
人が集まってもバラバラならそれは個人の足し算にしかならないでしょう。逆に足を引っ張り合ってマイナスになる職場も経験してきました。職員室の仲間作りができて、いろいろなことをみんなでやれるようになれば、その力は何倍にもなります。堀小は確実にチーム力をつけてきていると思います。
さらにステップアップするには、個々の自分がもっと強みを生かせる職員室にしていきたい。




★先生方の積極的な研修への取り組みから自分自身を振り返ることが多く、私も前向きに取り組もうとする気持ちが出てきたことが嬉しい。わからないこと、新しいこと、結果の見えないことだったにもかかわらず、みんなで一緒に活動することの楽しさを何度も感じることができた。答えは子ども達自身がみつけることができる。それが本当の力になるという確証のない自信のようなものが出てきた。確実に力がついてきているように思う。改善点は、もっと時間がほしい。



★最初正直「こんな研修でいいのか」「こんな遊びみたいなことやって何の役に立つの?」「2月6日発表できるの?」と思っていた。何か一つのことをみんなでやることでより、いろんな話をして他のことに波及して、あーでもないこーでもないと言い合える人間関係を作れ、変わっていった。自分の強みを知ることによって、それを生かしていこうという気になった。まわりの人の強みも活かして意見を聞こうと思ったりするし、相談したいと思うようになった。みんないいところがそれぞれあると思うことによって相手を認めたり、尊敬したりするので職員全体を高めていこうという気持ちになった。




★本の話や授業の話、お互いの授業を見たことなどを学年を超えて話をするようになった。
職員、クラスとも、目的に向かって進もうとするには、チームビルディングが大切でそのためには自分の考えていること、思っていることを相手に伝えながらチーム作りをしていかなくてはならない。目的に到達するにはより具体的に何をしたいか、どうしたいのか、全員がはっきり持って行かないと進めないことが大切。何十年やってきたのとは違う、こういうのもあるんだなあ、という体験ができた。




★先生方の積極的な研修への取り組みから自分自身を振り返ることが多く、私も前向きに取り組もうとする気持ちが出てきたことが嬉しい。わからないこと、新しいこと、結果の見えないことだったにもかかわらず、みんなで一緒に活動することの楽しさを何度も感じることができた。答えは子ども達自身がみつけることができる。それが本当の力になるという確証のない自信のようなものが出てきた。確実に力がついてきているように思う。改善点は、もっと時間がほしい。



★ 3 年間一緒にできて良かった。最後まで自分たちの研修として意識を持って取り組めているところが個人的に良かった。自分から関わっていきたいと思えたのが良かった。
この学校に来て良かった、いられて良かった。前の学校では職員室内外で不満を言って満足していたけど、今は「どうしたらいいだろう」と改善したい、変えたいと前向きにとらえるようになった。学校全体で子ども達を変えていこうという意識をもてるようになった。子どもの話題が出ると自然に職員室全体に広がる。本の話も広がっていく。みんなで関わっていくという雰囲気がいいなあって思いました。
改善点はもっともっと時間がほしい。もっともっと語り合いたい。




★研修で学んだことがクラスで生きている。今まで20 年やっていた研修よりも学ぶことがいっぱいあった。
「〜したい」という気持ちを一歩踏み出せるようになった。実行に移して、できることからやってみよう、という一歩踏み出す力がでてきた。
その話を職員室のみんなとするようになり、話すとアイデアをもらえ、刺激し合い、そしてまたやってみて、という「できることをせいいっぱいやる」という自分の誓いを実行して自分が高まっていくのが感じられた。自分自身が変われた。




★今まで校内で何かやろうと思っても、反対されたり、時間がかかったりでなかなか実現できない。朝読書をやりたいけど、それひとつでもなかなか実現できない。この学校ではできることをどんどんやってみよう!という空気がある。堀兼小って幸せだね、子どもって幸せだねって他の学校の先生に言われた。
今までも提案してもダメだろうな、って思っていたけど、提案してみようかな、みたいな安心感が出てきた。みんなの前に出せる、っていう気になれた。