いわせんの仕事部屋

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「授業改善から学びの構造転換へ」

今、

『すぎなみ9年カリキュラムー全ての子どもに、よりよい人生を切り拓く基盤を確実に築く「つながり」と「生かし合い」の学習指導』

を読み込んでいます。

杉並区のホームページよりダウンロードできます。

 

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これ、すごいですよ。

「授業改善から学びの構造転換へ」

超画期的です。学びの個別化にも言及されています。

教育行政からこのようなすごい提案が出てくる。

教育が確実に変わり始めているのを実感します。

www.city.suginami.tokyo.jp

 

特に「巻頭言」と「総合的な学び理論編」がおすすめです。

今日、ぼくは理論編64頁でグッときました。

教育行政も確実に変わってきています。実践でそれに応えていきたい。

ぼくもがんばろう。

 

ちょっと長いですが引用します。ぜひ読んでください。

 

 

 私たちは、関わり合うことで、自分と他者の同じと違いを知ります。喜びや痛みなど様々な感情を経験し、「私」と「あなた」を調整し承認し合う方法を学んでいきます。そうして共に学び、徐々に他者や社会に働き掛けることを知る。それは最初、遊ぶ約束、物の貸し借り、口論した後の仲直り、あるい共に生活する教室環境や学級のルールといった小さな社会かもしれません。

 

 しかし、成長に伴って社会は大きくなっていきます。身近な場所、地域、国、そして世界。一人ひとりが、これら社会やそこに生きる自身の課題と向き合い、各教科で学んだことを使って、思い思いに活動する。その成果を生かし、世代、身体、性、地域、言語・文化、思想・信条、障害・症害、職業といったあらゆる境界を超え協同していく。ひいては、この社会は確かに変えていくことができるのだという集合的な効力感を、自分(たち)は自然を含め共に生きる万象のうちに在るのだという実感を育てていく。それが生活科や総合的な学習の時間の目標の指針となる総合的な学びの目的であり、学びを構造的に転換するということです。この意味で「総合的な学びの在り方」と「学びの総合的な再考」は、互いを呼び合う関係にあります。

 

 先にみたように、かつてデューイは、「学校を胎芽的な社会生活の場にしていく」といいました。ここで一つ付け加えておくなら、そのために学校という機会は、互酬と協同の実践によって、子どもたちを含め、そこに関わるすべての人の意志を代表してー経営ではなくー「統治」されなければなりません。その先には、全ての人と共に在る「協治」としての学校を見据える必要があります。それが胎芽的な社会生活、すなわち、私と公が融和したよき市民社会の胎芽になるからです。

 

対話型模擬授業検討会

たまには大学教員らしい実践メモ。

わかりにくいですが、自分用のメモとして。

 

今日は、教職大学院、「カリキュラムデザイン 授業研究演習」の「対話型模擬授業検討会」の2週目。

この「対話型模擬授業検討会」。
先日、論文が日本教師教育学会で無事査読を通過し、掲載されることになりました。(是非お読みくださいね!)いやーうれしい。

 

さて。

今日ぼくが入ったグループ。
いやあ、2週目にして大きな壁を越えつつあることに驚き。
コルトハーヘンの8つの窓をツールに、本質的な諸相の気づきへ近づきつつあります。

なにより院生の皆さんが、「自分たちでよいものにしよう」という当事者意識を持って取り組んでいることに感動します。

1回目の検討会の後に、「さっきの検討会の振り返りをしない?」と一人が切り出して、プロセスの省察を始めました。

2回目の検討会は鳥肌もの。すでに「行為のつっつきあい」「自説の開陳のしあい」という段階を超えてきました。
「対話で意味を深める」の感覚をつかみつつあります。
ぼくら教員の側に実践知が貯まってきて支援のポイントがはっきりしてきたことや、学生が2年生の検討会をモデルとして参観したことも加速させている感じ。

 

「学び合いと教え合いの質的な違いは何か」
「知識を構成するとはどういうことか」

というような問いも、起きたことを基にした対話の中から生まれつつあり。

 

いやあ、それにしても今年の学卒1年生、意識が高くてすごい。
素直に感動しました。
最後「一本締めして終わろう!」(笑)と学生が言い出して終わったのも、手応えがあったからでしょう。
終わった後も、
「ここが深めるポイントかと思って意識して発言してみたんだけど、どうでしたか?」
「あそこのファシリテーションのポイントどうでしたか?」
とすぐにフィードバックを求めに来てくれます。 
素晴らしい学生達に囲まれて幸せです。

 

一緒に見ていた同僚の教授も、
「現場でもなかなか聞けない質の高い議論でおもしろかった」
と絶賛。

ここからまだまだ行きつ戻りつするでしょうが、どこまで深化していくのか本当に楽しみです。

 

ぼくの仕事は、「対話型模擬授業検討会」が機能するための実践知をさらにつきつめていき、言語化していくことだなー。
また新たにポイントがいくつか見えてきました。実務家教員の仕事はここだなあ。
同僚、渡辺さんは、丁寧にデータを収集してくれています。起きた現象の分析も切れ味抜群。研究者教員の研究的視点は本当に勉強になります。
あー楽しい一日だった。やっぱり実践はいい。

 

教師教育って実践の場だものな。

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卒母宣言

クローズアップ現代、西原理恵子の「卒母宣言」を見て、

母との関係、自立のことなど、いろいろ考える中3息子。

 

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親が話す100倍ぐらい教育効果が高い。

いろんな大人に出会うって大事だな。

親以外の大人のモデル、親以外の大人のことば。

「いろんな大人に出会う」

「いろんな大人の言葉に出会う」

ことが、その人の人生を豊かにする。

 

読書もその出会いのひとつなんだよなあ。 

 

 

「自分の舵取りは自分でしなさい」
とサイバラ。

「私のドアはいつでもあいてる。何か困ったら帰っておいで。」

サイバラはやっぱりすげーなー。

 

「私は私で幸せになるから。」

「(子どもの)背中しか見えないから、ビール飲みながら『頑張ってね!』と手を振る」

 

自分の感情、心の中を、どれだけ丁寧に、素直に、言葉にできるか。

真っ直ぐな言葉って大事だ。

ぼくはまったくもって邪念が邪魔してしまう。

「どう聞こえるか」を意識しすぎてしまう。

どこか聴き手の感情を「操作しよう」としてしまう。

それが例えばつまらぬユーモアを入れようとすることにつながる。

丁寧に言葉にすることを大事にしたい。

素直に言葉にすることを大事にしたい。

感情の微妙な差異を言葉にしたいな。

 

 

 

ちなみに、 ぼくはこの本が一番好き。

 

はれた日は学校をやすんで (双葉文庫)

はれた日は学校をやすんで (双葉文庫)

 

 いつ読んでもグッとくる。

こういう感性を大事にし続けたいなあとつくづく思う。

 


拙著の表紙に絵を描いてもらったのはよい思い出だぜ!

 原稿を読んでもらえたのは良い思い出。

みんなのきょうしつ

みんなのきょうしつ

 

教育書唯一のサイバラ本。

お気に入りの本の一つ。自分の本ながら時々読み返します。

 

 

メモ:今週読んだ本。

備忘録的に。

 
学びとは何か――〈探究人〉になるために (岩波新書)

学びとは何か――〈探究人〉になるために (岩波新書)

 

 ★★★★★

 

再読。「探究人」についてもう一度腹落ちさせたくて。

何度も戻ってくる本。

探究エピステモロジー(注:知識観)を育てるために大事なこと。そのひとつは、もちろん自分で発見すること、自分で何かを創り出すことに喜びを見いだすことだ。しかし、それと同じぐらい大事なのに忘れがちなことは、粘り強さを育てることである
 
子どもはもともと発見、創造を得意としている。しかし、飽きっぽい。子どものうちに鍛えなければならないのは、創造性よりもむしろ、難しいことをすぐにあきらめず、同じことを繰り返すことに飽きたりせず、粘り強くつづける力なのである。その「粘り強さ」を育むのが遊びだ。

 

 

もじれる社会: 戦後日本型循環モデルを超えて (ちくま新書)

もじれる社会: 戦後日本型循環モデルを超えて (ちくま新書)

 

 ★★★

本田由紀はずっと追いかけている。

社会学のクールな分析と熱い主張のアンバランスが好き。

教育に関わる人は本田の本は読んでおいた方がいい。

 

 

鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。

鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。

 

 ★★★

疲れたときの気分転換に。おもしろかったけど、ユーモアがややくどい。

 

 ★★★★

三重県にある愛農高校の校舎改築の記録。

すごくおもしろかった。生徒を巻き込んだ改築のエピソードがよかったな。

「参画」はこれからのキーワードだ。学習者は大人の本気を見ている。

 

 

 

 

成人発達理論による能力の成長 ダイナミックスキル理論の実践的活用法

成人発達理論による能力の成長 ダイナミックスキル理論の実践的活用法

 

 ★★★★

ダイナミックスキル理論に興味があって。もう少し詳しく学びたいな。

 

 

DREAM WORKPLACE(ドリーム・ワークプレイス)――だれもが「最高の自分」になれる組織をつくる

DREAM WORKPLACE(ドリーム・ワークプレイス)――だれもが「最高の自分」になれる組織をつくる

 

 今日読み始めました。前半ですが、期待大。

 

 

今週は隙間時間がけっこうあったけれど、疲れていたので軽めの本が多かった。

 

ちなみに今はこれを買おうか悩み中・・・・

 最近は移動が多くて便利そうだしなあ。でも出費がなにかと多くてお小遣いの限界がきているしなあ。でもほしいなあ・・・・

キングジム デジタルメモ ポメラ DM200ブラック

キングジム デジタルメモ ポメラ DM200ブラック

 

 

さあ、来週も頑張ろう。

 

子どもが「ハムスターを飼いたい」と言い始めたら。

今日は命とか、健康とか、いろいろ考える1日でした。

人の命から派生し、連想ゲームのように自分の飼ってきたペットのこともあれこれ思い出し。

ああそういえば学級でもいろいろ飼ったなあと。

 

 

さて。

「ハムスターを飼いたい!」

と子どもが突然言い始めたら。

 

我が家の子は「犬を飼いたい!」と言ってぼくを困らせています。

ハムスターなら考えるのにね。

 

で、ハムスターです。

ある年の6年生の4人。ペット会社というのを設立し、朝のサークルで、

「ハムスター飼いたいんだけど」と言い始めました。

 

学校でハムスターを飼うとなると、いろんな困難が予想されます。

管理職とも相談しなくちゃならないし。学年の先生とも相談だな-。

という具合につい、「めんどうなことになりそうだなー・・」という気持ちがちょっと頭をもたげちゃいます。

 

でも、「〜したい」って大事なスタート。学校の表向きのストーリーに、子供達と一緒に向き合って変わる可能性を探るのもいいな。ルールはよりよく変わるものだから。

というわけで、クラスのメンバーで一緒にどうするか考えることにしました。

 

「うーん、そうかあー。どうしたらいいかなあ」

「校長先生に聞きにいく??」

「確かにね。アレルギーのある人もいるかもしれないし、この学校でそのような動物を飼うのは初だろうから、校長先生に聞くといいかもね。」

早速子ども達は校長室へ向かいました。
「どうだった?」
「0.1秒でダメって言われた・・・」

0.1秒って(笑)


「理由も聴いた?」
「うん…」

生き物は命。休みの日や夏休みはどうするのか。アレルギーがある子がいた場合はどうするのか。逃げる可能性もある。そもそも全員が飼いたいのか。

 

ここで諦めちゃつまらない。粘るからこそ楽しくなります。ここから4人の長いチャレンジが始まります。

 

アレルギー対策をどうするか。
土日、長期休みはどうするか。
逃げちゃう危険性は?


クラス全員にアレルギー調査を行い、アレルギーと返答があった家庭には、
「ハムスターを飼っても大丈夫か」
というお伺いの手紙を。
それをグラフにまとめて校長説得用プレゼン。


小屋やえさは、手紙を配布して、かつて飼っていた人から無事ゲット。
土日、長期休みの預かる順番表も作成。
ハムスターをくれそうな先も確保。

1ヶ月半かけてじわじわ準備していました。

「〜したい」の力、おそるべし。

 

この試行錯誤こそ楽しい(本人達は「楽しい」じゃなくて真剣ですが)

この楽しみを奪わないのって大人の大事な役割だなあと改めて思います。

一緒に「どうしたらいいか」を考え、一緒に楽しんでそばを走っている感じ。

 

「全員飼いたいのかって聞かれたんじゃなかったっけ?」

「それはいいの。全員のわけないから。私たちが飼いたいの。みんなからはOKもらってるから」

確かにそれでいいな。

 

1ヶ月半後。教室で何度もプレゼンのリハーサルをして、
満を持していよいよ再度校長室へ。
「ここまで調べたのか。よしわかった。いいでしょう。」
大喜びで走って帰ってきました。

校長先生、ステキだなあ。何が大事かの優先順位がぶれない方でした。

 

 

粘り強く取り組む。これって実はすごく大事なこと。 

ついにジャンガリアンハムスターがやってきたのでした。

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1ヶ月半かけたからこそ、その分かわいいわけです。

「飼いたいんだけど→いいよー明日飼ってあげる」とは全然意味合いも価値も違う。

 

ちなみにこのハムスター、この後いろいろな事件を巻き起こしてくれます。

 
週末、預かる人が決まっていなかったり。
預かる人がダブルブッキングになっていたり。
「えー!私つれて帰れると思ってたのに!」と、もめ事。
小屋の掃除を忘れていたり。
 
夏休みの行き先がいろいろ変更になってお盆に行き先がなくなったり。
たくさんの苦難の体験を提供してくれます。
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家であれこれ考えてくるのも楽しい。
 
小屋から逃げてしまって1日中学校を捜索したこともありました。
(授業がつぶれる・・・・しかたがない)
ちなみに1週間後。保護者と一緒の避難訓練中に見つかりました。
避難訓練そっちのけで大喜び!
保護者も一緒に大喜び。
ぼくは管理職に怒られる(苦笑)。
 
1年間一緒に過ごしたハムスターは、学級のメンバーからたくさんの手紙をもらって、1人の子の家にもらわれていきました。
 

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「〜したい」が日常の中にたくさんあるといいなあと思います。
それを実現していくプロセスそのものが楽しい。
ぼくも子どもの頃、団地の物置で友だちと一緒にこっそり子犬飼ったりしたなあ。
秘密基地もつくった。
 
ひとり一人の「〜したい」は違って当たり前。
みんながハムスター好きである必要は全くないし、みんなが夢中になる必要も全くありません。
ひとり一人の「〜したい」が大事にされる場。自分の「好き」が大事にされる場。学校がそういう場になるといいな。
読書好きのある子は、ひたすら本を読んでいる。
ある子は、ひたすらマンガを書いている。
ある子は大工仕事にいそしむ(↓椅子作成中)

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ある子は校務員さんに弟子入りして野菜をつくる。

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「できるーできない」はつねに比較の目線になってしまって、そこにいる人は苦しい。学校って、ついそうなってしまいがちです。
 
でも「好き」は、ひとり一人違って当たり前。
比較ではなくなり、お互いへの関心につながります。
その関心は「おもしろそう!」と他者にいい意味で感染します。

 

宮台は、学びの動機には3種類あるといいます。

「競争動機」「理解動機」「感染動機」。3番目の「感染動機」がもっとも強い動機になるそう。 

14歳からの社会学―これからの社会を生きる君に (ちくま文庫)

14歳からの社会学―これからの社会を生きる君に (ちくま文庫)

 

多様な人、多様な価値、多様な事柄に出会い、刺激しあう時間、空間、仲間。

 
自分の「〜したい」「好き」にとことん進める時間、お互いの「好き」に刺激をうけあう、子ども時代こそ大事にしたいなと改めて思います。
 
そこにぼくらはどのようにいるといいのでしょうか。
一緒におもしろがる人であり、その人自身も「好き」を探究し続けている人であり続けることなんじゃないかな。
探究するって実は日常の中の「好き」や「〜したい」に種があります。それをどうやって一緒に育てていくか。
大人のあり方って実はすごく大事だと思います。
 
とはいいつつ、娘が「インコ飼いたいなあ−」と言い始めたら、すぐに一緒に飼いに行ってしまう、ダメな父なのですが・・・・
家庭で活かすの難しいぜ!
でもインコかわいいから、そんな自分を許しちゃう。

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軽井沢風越学園、メルマガ発行しています。

軽井沢風越学園設立プロジェクト、一体どうなっているんだろうと思われている方もいらっしゃると思います。

昨日のTV「報道特集」のISAKの特集の中で理事長の本城が少し登場してしましたが、なかなかプロジェクトの進捗が伝わっていないなあと。

 

isak.jp

 

今どんなことをやっているかというと、主に学校建築のデザインの相談、カリキュラムづくり、教員の採用、職員組織づくりの調査、そしてサマースクールの企画等々、実は大変忙しく準備にいそしんでいます。

メンバーも毎週末のように誰か彼かは集まって打ち合わせたり、調査に行ったりしています。

バタバタバタバタ。水上は優雅に泳ぎつつ、水の下では思いっきり足動かしている水鳥状態。いや、水上もバタバタしているか・・・・

 

とはいえ、なかなかぼくらが今どんなことをしているか、どんなことを考えているかを興味を持ってくださっている方々と共有できていないのは事実。

 

というわけで、メールマガジンを始めました。既に2号まで出ています。web上でも読むことができます(バックナンバーも読めます)。

自分で言うのもなんですが、力を入れてつくっているので、呼んでいただけるとうれしいです。

 

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かぜのーと第2号(2017年6月15日発行) – 一般財団法人軽井沢風越学園設立準備財団

 

感想、聴かせていただけると嬉しいです。

なお、メルマガ登録は以下よりできます。

ぜひ登録してくださいね。

問い合わせ – 一般財団法人軽井沢風越学園設立準備財団

 

興味を持ってくださっている方々とつながりながら、一緒に「新しい『普通』の学校っていったいどんなカタチなんだろう」という問いを深め、実現への道を一歩一歩進んでいきたいです。

どうぞよろしくお願いします。

 

ちなみにぼくは今、「学びの個別化」のカリキュラムのことで頭がいっぱいです。

頭を傾けると耳から出てくるレベルです。

国語は大まかなイメージが描けてきているので、次は算数・数学の個別化カリキュラム(自由進度)だ。専門家の知恵を借りたい!

 

 

 

 

朝のチェックイン

おはようございます。

今日はちょっと遠くまで出張です。

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大学院の授業では、最初に「この1週間どうだった?」というチェックインの時間を設けています。

近くの数人とおしゃべりする時間です。

この時間がなんともぼくは好きです。週の始めの波長あわせ。

 

軽井沢風越学園のプロジェクトでも、毎朝6;40に5分間だけ、朝のチェックインの時間をつくっています。名付けて「朝のーと」。毎日交代でお題を出して、ちょこっとおしゃべりする。

たったそれだけの時間ですが、1日のスタートに何ともいい感じ。波長があっていくような。

 

「朝のーと」

 http://blog.onbetsu.net/mt/2017/05/02/post_589.html

 

ちなみに今朝のお題は「もしも、ドラえもんのひみつ道具を一つもらえるとしたら、何にする?」

でした(笑)。

選ぶ道具で、その人の今がちょっと垣間見えてたのしい。

 

さて。

ぼくは教室でも毎朝その時間を持っていました。

例えばこんな感じでした。

 

 

                     *   *   *

 

 

朝のサークルタイム。ある月曜日の朝。

月曜日の朝は、なんとなく子どもたちが疲れて見える。
スポーツ少年団での練習や試合のあった人、
遠出をして帰ったばかりの人、
ついつい夜更かしをした人。

全体的になんとも調子が出ない感じ。
ボクもまた、ちょっとボーッとしていたりする。

 

そこで朝のサークルタイムでは、おはよー!とあいさつをした後、
毎日いろんなテーマでおしゃべりする。

この日のテーマは「土日どんな風に過ごしていた?」。
29人と人数が多いので、まずは近くの2、,3人で対話する。
いろいろあった人もなかった人も、ワイワイと楽しそうだ。

「野球大会だったんだけどさあ・・負けちゃった−」
「雨降ってたからずっと家にいたよー」
「父の日の準備始めた?」

 

3分くらい話した後、数人の人が全体にシェアする。

 

「だれかみんなに話してくれる?」

「じゃあ、おれが」と、Kくん。

「土曜は朝は10時頃起きて、お母さんに怒られながらパンを食べたんだよね」 

>起きるのおっそー!

子どもたちからつぶやきがもれる。

 

「昼ご飯は食べなくて−、で。部屋の片付けしろって母さんに怒られたから、いやいややって〜」

>あはは

 

「夜ご飯食べて、1日終わった−。」 

>わはははは!なんにもしてないじゃん!

うまいつっこみのようなつぶやきが入る。

「日曜はなにしたっけなー、午前中部屋の片付けして」

>どんだけ汚いんだ!

 

「午後は部屋の片付けしてるっていいながらゲームして、
夜ご飯食べて終わった−。
雨降っちゃうと野球がないから
急にやることなくなるんだよねえ〜 」

>ああ、わかるー。

 

外のスポーツをやっている子達から共感の声。

たわいもないこんなことを、みんなで笑ったり、うなずいたりしながら、
クラスの波長をゆっくり合わせていく時間。
ボクのクラスは,こんな感じでゆるやかな1週間のスタートを切る。

 

 

 

          *   *   *

 

ちょっとした時間でも、その時間をとることに、そのコミュニティの中で大切にしたいことが表れているんじゃないかと思うのです。

ちなみに我が家では、晩御飯の時間がそう。

それぞれが1日の報告をしてワイワイしてます。 

 

では今日もよい1日を!